朝日新聞社は、2006年に発売されたマンガ単行本のなから年間を通じて最も優れた作品を選考する第11回手塚治虫文化賞のマンガ大賞の最終選考ノミネート8作品を発表した。 作品は一般読者やマンガ関係者による推薦結果をもとに、さらに8人の選考委員がポイント投票を行った。このうち上位8作品が今回のマンガ大賞の最終選考ノミネート作品となった。 最終選考に選ばれたのは、男女逆転という特異な設定で時代劇を描いたよしながふみさんの『大奥』や、昨年映画、アニメ、小説と様々なメディアで話題を呼んだ原作大場つぐみさん、漫画小畑健さんの『DEATH NOTE』、少女マンガ界の巨匠山岸涼子さんの『舞姫 テレプシコーラ』、さらに『大阪ハムレット』(森下裕美)、『皇国の守護者』(原作・佐藤大輔、漫画・伊藤悠)、『団地ともお』(小田扉)、『へうげもの』(山田芳裕)、『もやしもん』(石川雅之)の8作品である。 手塚治虫文化賞はマンガ家手塚治虫氏の業績を記念し、マンガ文化の発展に寄与することを目的に朝日新聞社が運営している。1997年に創設され今年で11回目を迎える。 これまでに『ドラえもん』(藤子・F・不二雄)や『MONSTER』(浦沢直樹)などが受賞しており、昨年のマンガ大賞受賞作品は吾妻ひでおさんの『失踪日記』であった。今回の発表は、5月10日の朝日新聞上で行われる。 またマンガ大賞の選考は独特で、8人の選考委員が持ち点を所有しており、その持ち点を自分の推す作品に与える。その投票結果の上位8作品が選考ノミネート作品となる。そのうえで、8作品のなかから討議のうえ大賞が決定する。 選考委員はポイントを特定の作品に集中させることも出来るが、審査の過程は後日公表される。今回の選考委員は、作家の荒俣宏氏、マンガ家の萩尾望都氏、評論家の呉智英氏ら8人が行なう。 さらに手塚治虫文化賞は、マンガ大賞のほかに、斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に贈られる新生賞を設けている。また短編、四コマ、一コママンガに与えられる短編賞、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に与えられる特別賞もあり、これらも5月10日に発表される。《最終選考ノミネート作品》/『大奥』 よしながふみ (白泉社) /『大阪ハムレット』 森下裕美 (双葉社)/ 『皇国の守護者』 原作・佐藤大輔、漫画・伊藤悠 (集英社) /『団地ともお』 小田扉 (小学館) /『DEATH NOTE』 原作・大場つぐみ、漫画・小畑健 (集英社) /『へうげもの』 山田芳裕 (講談社)/『舞姫 テレプシコーラ』 山岸凉子 (メディアファクトリー)/『もやしもん』 石川雅之 (講談社)《選考委員》荒俣宏 作家いしかわじゅん マンガ家印口崇 マンガ専門店店長香山リカ 精神科医 ・帝塚山学院大学教授呉智英 評論家萩尾望都 マンガ家藤本由香里 編集者・評論家村上知彦 評論家・神戸松蔭女子学院大学講師
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