日本SFファングループ連合会議は、日本SF大会の場でSFファンの手によって選ぶ星雲賞の2007年の参考候補作品リストを公開した。星雲賞2007の投票対象作品は、2006年1月1日から12月31日までに発表された作品である。 賞は日本長編部門、海外長編部門、日本短編部門、海外短編部門、メディア部門、コミック部門、アート部門、ノンフィクション部門、自由部門となっており、参考候補作品のリストは2006年の日本SF界の動きを読むうえで大きな参考ともなる。 ただし、このリストは一般の賞のようなノミネート作品ではない。星雲賞の投票者は2006年の全ての対象作品に投票する権利を持っている。 しかし、膨大な作品から選び出す困難さを考慮して、毎年参考候補作品が挙げられる。実際に受賞作は、この参考候補作品から選ばれるケースが大半なので、リストの重要性は無視できない。 アニメファンにとって注目は、これまでアニメが受賞作品にたびたび選出されているメディア部門である。 昨年こそ受賞作品を『特捜戦隊デカレンジャー』に譲ったが、2005年の『プラネテス』や2003年の『ほしのこえ』、2000年『カウボーイビバップ』など注目のアニメがたびたび星雲賞に輝いている。 今年もアニメ作品が受賞する可能性を考えて参考候補作品をみると、5作品のうちアニメは『時をかける少女』(細田守監督)、『ゼーガペイン』(下田正美監督)、『涼宮ハルヒの憂鬱』(石原立也監督)、『パプリカ』(今敏監督)の4作品となっている。残り1作品は『日本以外全部沈没』(河崎実監督)となっており、『日本以外全部沈没』以外全部アニメという状態になっている。 また、『時をかける少女』、『パプリカ』、『日本以外全部沈没』の3作品の原作が全て筒井康隆氏であることも注目である。 実際どの作品が受賞するかは、参考候補作品以外から受賞する可能性も含めて読み難い。しかし、2006年の賞レースを総なめにした『時をかける少女』の快進撃が続くのか、ハルヒ現象がSF大会にも及ぶのかなどなかなか興味深い。 また、コミック部門ではこちらも様々なメディアで2006年の話題をさらった『DEATH NOTE』(小畑健 原作:大場つぐみ)、アニメ化も話題となった『武装錬金』(和月伸宏)、そのほか『からくりサーカス』(藤田和日郎)、『妖精国の騎士』(中山星香)、『ヨコハマ買い出し紀行』(芦奈野ひとし)の3作品が参考候補作品とされている。 さらに星雲賞の目玉である日本長編部門は、『天涯の砦』(小川一水)、『マルドゥック・ヴェロシティ全三巻』(冲方丁)、『アイの物語』(山本弘)、『日本沈没 第二部』(小松左京、谷甲州)、『図書館戦争』(有川浩)の5作品が挙がっている。 また、今回星雲賞を選出する第46回日本SF大会は、第65回世界SF大会「Nippon2007」と共催で今年9月に横浜のみなとみらいで開催される。 世界SF大会のほうでは、やはり世界のSFファンの手によるヒューゴ賞が会場で決定される。このため日本と世界のSFファンによる賞が同じ期間に同じ場所で発表されることになる。/日本SFファングループ連合会議 /第38回星雲賞の参考候補作リスト/Nippon2007公式サイト 第38回星雲賞参考候補作リスト抜粋(詳しくは上記日本SFファングループ連合会議のサイトを参照ください。)メディア部門『時をかける少女』『ゼーガペイン』『涼宮ハルヒの憂鬱』『パプリカ』『日本以外全部沈没』コミック部門『DEATH NOTE』 小畑健 原作:大場つぐみ『武装錬金』 和月伸宏『からくりサーカス』 藤田和日郎『妖精国の騎士』 中山星香『ヨコハマ買い出し紀行』 芦奈野ひとし日本長編部門『天涯の砦』 小川一水『マルドゥック・ヴェロシティ全三巻』 冲方丁『アイの物語』 山本弘『日本沈没 第二部』 小松左京、谷甲州『図書館戦争』 有川浩海外長編部門『シンギュラリティ・スカイ』 チャールズ・ストロス 訳金子浩『移動都市』 フィリップ・リーヴ 訳安野玲『火星縦断』 ジェフリー・A・ランディス 訳小野田和子『イリアム』 ダン・シモンズ 訳酒井昭伸『コラプシウム』 ウィル・マッカーシイ 訳嶋田洋一『カズムシティ』 アレステア・レナルズ 訳中原尚哉
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