3月22日から開催されている東京国際アニメフェア2007の会場のなかでその映像の一部が公開され、作品の高いクオリティが注目を浴びた。
サテライトは『マクロスゼロ』や『創聖のアクエリオン』といったオリジナリティとCGを中心とした映像のクオリティの高さでよく知られたアニメプロダクションである。今回はそうした実績を買われて、国境を越えた大型プロジェクトである『ヴァレリアン』に参加した。
作品はフランスコミックの大御所ジャン・クロード=メチエールとクリスティが生み出したSFコミックの傑作で、フランスでは非常によく知られた作品である。この原作を『レオン』などの映画で日本でもよく知られたリック・ベンソンが代表を務めるヨーロッパ・コープ社とフランスのアニメスタジオのダゴーマリーナ社、それとサテライトの3社が共同で制作にあたった。

全40話のテレビアニメで製作費は17億円にも達し、日本にとってもフランスにとっても巨大なプロジェクとになる。
作品の雰囲気は、怪獣やメカなどのテイストにフランス風があるが、全般に日本アニメのテイストが色濃く出ている。この作品がいよいよフランスのF3をはじめ、ヨーロッパ各国で放映を開始する。
日仏合作は、既にJETIXと日本のハルフィルムメーカーなどが製作する『オーバン スターレーサーズ』がフランスで人気を呼んでいる。
また、同じ東京国際アニメフェアの会場では、JETROや練馬アニメーション協議会などがパリ市とアニメーション事業での協力の記者会見を開くなど日仏のアニメーションでの協力事業が増加しつつある。世界第3のアニメーション大国、ヨーロッパ市場の要であるフランスと日本の協力はこれからさらに注目が増すだろう。
サテライト /http://www.satelight.co.jp/
/東京国際アニメフェア2007のサテライトブースの写真
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