小学館は毎年児童向け、少年向け、少女向け、一般向けの4部門で、それぞれ優れた作品を選出する小学館漫画賞を発表した。 小学館漫画賞は小学館に関わりの深い作家を中心に、毎年すぐれた作品を選出している。昭和30年に開始され今年で52回目を迎える。講談社漫画賞とともに、日本の最も古い漫画関連の賞ひとつである。 今年は児童向け部門に中原杏さんの『きらりん☆レボリューション』(掲載誌:ちゃお)、少年向け部門には田辺イエロウさんの『結界師』(週刊少年サンデー)、少女向け部門には田村由美さんの『7SEEDS』(flowers)、一般向け部門では井浦秀夫さんの『弁護士のくず』が選ばれている。 さらに、漫画の文化の貢献に寄与した作品として、ホイチョイ・プロダクションズの『気まぐれコンセプト』(ビッグコミックスピリッツ)に審査委員特別賞が与えられた。『気まぐれコンセプト』は、1981年から連載の続く長寿作品で80年代に一時代を作り上げた。 賞の贈呈式は、3月2日に行なわれ、各賞に賞金100万円が贈られる。 児童向け部門を受賞した『きらりん☆レボリューション』は、2006年春にテレビアニメ化された現在も放映中である。アイドルを目指す主人公の女の子が読者の共感を呼び、広く人気を集めている。 また、少年向け部門の『結界師』も2006年10月からテレビアニメの放映が始まっている。両作品ともテレビアニメ化による注目の高まりも受賞につながったと言えそうだ。 『弁護士のくず』は昨年はアニメでなくテレビドラマ化され、こちらも映像作品として人気を呼んだ。『7SEEDS』は2001年から連載の始まった少女向けのSF作品。現在は、『flowers』で連載が続いている。 /第52回小学館漫画賞 児童向け部門: 「きらりん☆レボリューション」(中原杏)少年向け部門: 「結界師」(田辺イエロウ)少女向け部門: 「7SEEDS」(田村由美)一般向け部門: 「弁護士のくず」(井浦秀夫)審査委員特別賞: 「気まぐれコンセプト」(ホイチョイ・プロダクションズ)/小学館
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