韓国のエンタテイメントコンテンツの振興を行う韓国文化コンテンツ振興院は11月23日に韓国マンガ・アニメ・キャラクター大賞(大統領賞)の各受賞作を発表した。 このうちアニメーション部門の大賞には、日本でもNHKでテレビ放映されている『チャングムの夢』が受賞した。『チャングム』は各国で人気のテレビドラマのアニメ版で、実写版と同様日本や台湾、香港などに輸出され人気を集めている。 また、キャラクター大賞には、テレビアニメ『ポロングポロングポロロング』が選ばれた。韓国の大手放送局EBSで放映されたアニメーション作品だが、こちらもフランスや中国といった国をはじめ世界各国への輸出で大きな成功を収めた。 作品は、子ども向けのフル3DCGのテレビアニメーションである。韓国は日本に較べて、マニア向けの作品や2Dアニメの製作に弱い。一方で、近年、韓国のアニメーション業界は、3DCGアニメーションの輸出向けに力を入れており、児童向けの市場で実績を見せ始めている。 韓国は国策として、アニメーションの海外輸出に大きな力を入れている。このため『チャングム』や『ポロングポロングポロロング』の大賞受賞には、作品の海外での実績が大きな影響を与えていると考えられる。 また、マンガ部門の大賞には、ヤン・ヤンスンの『千一夜物語』が選ばれた。作品は『アラビアン・ナイト』をテーマに、独自のアレンジを加えたものである。ここで興味深いのは、この作品が最初はインターネットポータルサイトの連載作品であった点である。 インターネット発の作品が政府系のマンガ大賞に選ばれることは、インターネットビジネスの盛んな韓国ならではの結果といえる。一方で、それは同国のマンガ商業誌の弱さを示している。 こうしたことは、韓国のマンガ文化が日本とは異なる独自のビジネス構造を持っている現われでもある。/韓国文化コンテンツ振興院 /チャングナムの夢公式サイト(NHK)
「タテ読みマンガアワード 2024」結果発表! 「ママ溺」「夫を味方にする方法」 「氷の城壁」らが受賞 2025.2.26 Wed 12:52 マンガ・アニメ専門ニュースサイト「コミックナタリー」主催の…
伊藤園、TENGA、ぺんてる…一見アニメに関係がない企業がアニメイベントに出展する理由って?「AFA SG 2024」で聞いてみた 2025.1.14 Tue 12:15 「AFA SG 2024」が2024年11月29日~12月1日に開催。本イベント…