10月16日に東京武蔵野市で吉祥寺アニメーション映画祭が開催され、インディーズアニメ12作品が上映された。また、映画祭では上映された作品のなかからグランプリを始め各賞を選出し、授賞式を行った。 グランプリに選ばれたのは坂本友介氏の『電信柱のお母さん』である。坂本氏は、東京造形大学デザイン学科アニメーション専攻の出身でNHKのデジタルスタジアムでグランプリ受賞の経験もある。 また、優秀賞には日本の商業的なアニメの様式を個人制作で実現した吉田暁氏の『花の翳』が、審査員特別賞にはアニメーション、実写、写真などをコラージュのように映像表現した松下藍氏の『ひよこどんとてれび』などが選ばれた。 このほか審査員特別賞や審査に参加したSTUDIO4℃やコアミックスなどからも特別賞が贈られた。今年の応募作品はおよそ50作品、昨年を上回るレベルの高い作品が続出したという。 吉祥寺アニメーション映画祭は、編集家竹熊健太郎氏の提唱で昨年から始まった。少人数でアニメーションを作るアーティストの作品紹介と普及を目指している。アニメーション文化に造詣の深い審査員を並べた映画祭は、数あるインディーズアニメのコンテストの中でも異彩を放っている。 映画祭、コンテストの評価は、選ばれた作家や作品のコンテスト後の活躍によって決まるという。レベルの高い作品が並んだ今年の吉祥寺アニメーション映画祭のラインナップは、この映画祭の今後のさらなる発展を示しているともいえそうだ。/吉祥寺アニメワンダーランド /吉祥寺アニメーション映画祭 第2回吉祥寺アニメーション映画祭グランプリ 「電信柱のお母さん」 坂元友介 優秀賞 「花の翳」 吉田暁審査員特別賞 「ひよこどんとてれび」 松下藍 審査員特別賞 「太陽に喧嘩を売った男」 塩見信隆 審査員特別賞 「おしるこ」 青木純 審査員特別賞 「In Silence」 上杉真理子 STUDIO4℃賞 「Apartment!」 青木純 コアミックス賞「オデカケメエメエ」 くぼたえみ
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