今年のヴェネチア国際映画祭コンペティション部門の出品が決まった今敏監督の『パプリカ』が、2007年の正月映画第1弾としてテアトル新宿系で全国公開される。 ヴェネチアでの上映からはおよそ4ヶ月先になるが、国際映画祭で日本を代表する最新映画だけに期待感が高まる。 『パプリカ』は、日本のアニメ映画を代表する今敏監督の最新作である。今監督の劇場アニメ作品としては、『パーフェクトブルー』、『千年女優』、『東京ゴッドファーザーズ』に続く、第4作目にあたる。 今監督のアニメ作品は海外での評価が高く、『千年女優』のカナダの第6回ファンタジア映画祭最優秀アニメーション映画賞芸術的革新賞を受賞や『東京ゴッドファーザーズ』の第24回ベルギー国際アニメーションフェスティバルプリベTV映画賞の受賞などもある。 しかし、日本では熱心なマニアに支持されることが多かった。今回のヴェネチア映画祭への正式出品で、劇場公開もこれまでより幅広い観客層にアピールすることになりそうだ。 また、原作はSF界の大御所筒井康隆氏の代表作のひとつとして知られている同名小説である。虚構と現実が入り乱れる話の展開は今監督の得意とするところでもある。筒井氏作品の劇場アニメ化は現在公開中の『時をかける少女』に続くものである。 この『時をかける少女』の制作をしたマッドハウスが、『パプリカ』の制作も行っている。マッドハウスはクオリティーの高い作品制作に定評があり、こうした面からも作品への期待も高まる。(C)2006MADHOUSE/SONY PICTURES ENTERTAIMENT/パプリカ公式サイト
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