東京国際映画祭 来年はアニメ・ゲームを強化(7/11)
毎年10月に開催される東京国際映画祭が、来年の映画祭で映画やアニメ・ゲーム関連のコンテンツマーケット「国際コンテンツマーケット」を併設する方向で検討に入った。これは経済産業省がコンテンツ産業の育成を狙ったもので、東京国際映画祭を映画だけでなくアニメや
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このため7月には、映画・アニメ・ゲームの各分野の代表からなる検討会議を設立した。
東京国際映画祭は、一昨年より上映会やコンペティションに加えて、ビジネス機能の強化を目指し始めている。昨年もTIFCOM(The Market at the Tokyo International Film Festival)やTPG(Tokyo Project Gathering)などで、映画・アニメ・ゲーム・漫画などのコンテンツマーケットや企画マーケットの場の提供を行っている。
また、今年はアニメを中心に若手映像作家のビジネスの売込みを目指す東京コンテンツマーケットも、開催時期と場所を東京国際映画祭に合せて開催する。
「国際コンテンツマーケット」の企画は、こうしたビジネス重視、映画以外の周辺コンテンツ重視のさらなる強化といえる。実際に、昨年開催されたTIFCOMやTPGに占めるアニメ企画の割合は極めて高かった。
こうしたことから東京国際映画祭のさらなる発展と知名度のアップを目指して、国際競争力の高いアニメやゲームを取り込む方針だと考えられる。
しかし、新たなコンテンツマーケットの創設に期待が高まる一方で懸念も少なくない。特に既にビジネスショウとして成功を収めている東京国際アニメフェアや東京ゲームショウと競合関係をどう解決するかである。
とりわけゲームコンテンツについては、9月からアミューズメントマシンショー、東京ゲームショウと続くだけに、ビジネスマーケット疲れが心配される。乱立するコンテンツ関連のビジネスショウはビジネスの場の拡散を招き、結局は業界全体としてもマイナスになりかねない。今後は、こうした既存のビジネスマーケットとの住み分けや調整が間違いなく必要とされるだろう。
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