マンガ・アニメ・コミックなどの業界情報サイトICV2によると、4月28日に北米で専門店向けに発売された『NARUTO』のCCG(コレクティブルカードゲーム:トレーデングカードゲーム)の売れ行きが好調である。ICV2は『NARUTO』のCCGの売り行きが、発売元バンダイの予想を遥かに超えており、現在ほとんどの小売店で品切れ状態になっていると伝えている。 また、『NARUTO』のCCGの注文は初動段階で注文の半分しか満たしておらず、一般市場向けの展開は6月まで行われないともしている。 CCGと呼ばれるコレクティブルカードゲームは、北米ではキャラクター玩具関連の主要市場のひとつと考えられている。このため、日本アニメのカードゲームについても、日本国内以上に力を入れて販売するケースが多い。 例えば、北米でのカードゲームの売上が好調な『犬夜叉』では、日本国内でも見られない『犬夜叉』の原作者高橋留美子氏の直筆サイン入りのカードといったものも登場している。レア感や競争意識を煽ることでコレクションを活性化させているわけである。 こうした理由もあり日本アニメのキャラクターを利用したカードゲームは、『ワンピース』や『金色のガッシュベル』、『鋼の錬金術師』など数多くが展開されている。 また、企業がカードゲームに力を入れるのは別の理由もある。高価な金型が事前に必要なキャラクターフィギアに較べて、印刷が主体のカードゲームは比較的ビジネスリスクが低いからだ。今回の『NARUTO』を発売したバンダイも、昨年からビジネスの主力をフィギアからカードゲームに移行したばかりである。 それだけに『NARUTO』CCGの好調な出足は、『NARUTO』のアメリカでの高い人気を再確認すると伴にバンダイの戦略がうまく当たったともいえる。また、『NARUTO』のCCGが高い人気を誇る現在の2大ブランドの『遊戯王』と『マジック・ザ・ギャザリング』にどこまで迫れるか、今後の展開は目が離せない。/ICV2 /'Naruto CCG' Sells Out at Wholesale /ICV2によるバンダイの『NARUTO』CCG担当者へのインタビュー /バンダイコレクティブルゲームス /『NARUTO』CCG公式サイト
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