4月3日からイタリア・ミラノで開催される世界有数のテレビ番組のトレードショーMIPTVで、日本の映画会社東映がライフタイムアチーブメント賞を受賞することが決まった。 この賞は、東映グループの長年にわたる世界のテレビ産業界に対する貢献を評価したものである。 今回の受賞は東映グループとなっているが、受賞にあたっては、東映アニメーションの世界のテレビアニメーション業界への貢献も高く評価されている。受賞を伝えるMIPTVのニュースでは、『UFOロボグレンダイザー』キャプションを使いながら東映の貢献としての同作品や『ドラゴンボール』、『美少女戦士セーラームーン』、『北斗の拳』などに言及している。 また、同イベントを運営するリード社は、東映アニメーションが同社の最も古い顧客のひとつであることを表彰している。 これまで日本のアニメーション制作会社の多くが、番組の販売を広告代理店やテレビ局、商社などに任せて来た。そのなかで、70年代、80年代に自ら世界の番組市場でアニメ作品を売り出していた数少ないアニメ制作会社の中に東映アニメーションや日本アニメーションなどの会社がある。 近年、日本アニメが世界各国で注目を集めているが、そうした人気のさきがけにこうした企業の努力があった。特に、ヨーロッパ地域における東映アニメーションや日本アニメーションの役割は、もっと高く評価されてもいいだろう。 今回の表彰は、そうした企業の日本アニメの海外開拓期の努力に、もう一度目を向けさせるものでもある。 今回の表彰は、長年の東映グループの貢献に加えて、本年が東映の創立55周年、東映アニメーションの創立50周年であり、それを記念する意味も含まれているに違いない。/MIPTV /東映 /東映アニメーション
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