2003年春にハリウッドで映画化されると話が出てから、あまり話題になることがなかったアニメ作品『カイトKite』の映画化プロジェクトが秘かに進行していたようだ。アメリカのエンタテイメント情報誌のバラエティが、『カイト Kite』の監督や脚本家が決まり、プロジェクトが進行している様子を伝えている。 バラエティによれば、メキシコ人のコマーシャル監督はホルヘ・アギュレラ(Jorge Aguilera)とハビエル・アギュレラ(Javier Aguilera)の兄弟が監督として指揮を執る。当初は監督になるのでないかと言われていたロブ・コーエン(Rob Cohen)は、ディズタンス・ホライズンのアナン・シン(Anant Singh)と伴にプロデューサーとなる。 さらにディズタンス・ホライズンからはブライアン・コックス(Brian Cox)が、コーエンのノヴィタピクチャーからマーク・ピトレ(Marc Pitre)がプロデューサーに参加する。また、映画の脚本はジュッシュ・ルービン(Joshua Rubin)が担当する。 同誌は、最近、コーヘンは『ステルス』の日本でのプロモーションのため来日し、アニメ版の監督の梅津泰臣に会っているとも伝えている。その際にコーエンは、梅津から映画化に対する期待や懸念を聞き、十分なコミュニケーションが取られたという。 また、実写版『カイト Kite』は、テロの脅威によって警察の力が拡大された未来が舞台になる。 『カイト Kite』は、暗殺者と女子高生の顔を持つ主人公が繰り広げるバイオレンスアクションを中心とした成人アニメ。梅津泰臣が監督と作画監督をしている。作品自体は国内でも知名度は高くないが、梅津独特のスタイリッシュで高品質の作画によりマニアの間では高い評価を受けている。 また、海外のクリエーターの間でも人気が高い。作品の実写映画化企画が持ち上がったのは、2003年にコーエンが『XXX』の宣伝のため来日したのがきっかけ。その後、話題になることは少なかったが、今回、映画化に向けて大きく前進したようだ。/バラエティ
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