アカデミー賞アニメーション部門を予想してみる(1/11) | アニメ!アニメ!

アカデミー賞アニメーション部門を予想してみる(1/11)

 アメリカ映画の2005年公開映画の賞レースも中盤に入り、日本の『ハウルの動く城』も加わった長編アニメーション部門の結果も出揃ってきた。このアニメーション部門では、一番気になるのは今月末にノミネート作品が発表されるアカデミー賞と2月4日に発表されるアニー賞

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 アメリカ映画の2005年公開映画の賞レースも中盤に入り、日本の『ハウルの動く城』も加わった長編アニメーション部門の結果も出揃ってきた。このアニメーション部門では、一番気になるのは今月末にノミネート作品が発表されるアカデミー賞と2月4日に発表されるアニー賞だろう。

 そこで、一番の注目であるアカデミー賞のノミネート作品と受賞作品を予想してみたい。現在、長編アニメーション部門の予備候補作品は10作品。このなかからどの作品がノミネートされ、最終的に受賞するかである。
 予想に当たっては、アカデミー賞の前哨戦となるそのほかの賞レースを見てみることが、一番確実な方法であるが、これまでのところ『ウォーレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』が圧倒的な強さを発揮している。こうした結果から、アカデミー賞のノミネート3作品に同作品が入ることはまず間違いないだろう。
 
 問題は残りわずか2作品にどの作品が入ってくるかだが、現在のところ最も有力なのは『コープスブライド』と『ハウルの動く城』の2作品である。これは、現在発表されている2005年の賞のうち『ウォーレスとグルミット』が受賞出来なかったニューヨーク批評家協会賞とサンディエゴ批評家協会賞を『ハウル』が受賞、ナショナルボードオブレビューを『コープスブライド』が受賞と2作品で分け合っていることからも想像できる。
 もし、この3作品がアカデミー賞の最終候補に残れば、候補作品はそれぞれクレイアニメーション、パペットアニメーション、セルタッチの2Dアニメーションになり、最近の3DCGアニメーション偏重のハリウッド・アニメーション業界を驚かせることになりそうだ。

 しかし、いわゆるハリウッドのメジャーが資金を出した大作3DCGアニメーションもやはり存在感は大きい。そうしたハリウッドの3DCGアニメーション作品からノミネートされるとしたら興行的に大ヒットして、評価も高い『マダガスカル』に一番可能性がある。
 逆に言えば、興行成績も平凡で印象も薄い他の作品『ロボッツ』、『チキンリトル』のノミネートの可能性はかなり低い。同様に『スチームボーイ』を初めとする他の予備候補作品も、印象が薄いという点からノミネートされることはほとんど考えられない。
 仮に『マダガスカル』がノミネートされれば、候補から消えるのは『コープスブライド』か『ハウルの動く城』のどちらかである。つまり、『ウォーレスとグルミット』はほぼ確実、残りの2つの候補作品を3作品で争うかたちになっている。

 こうした流れから考えれば、最優秀長編アニメーション賞も『ウォーレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』が一番オスカーに近いことは言うまでもない。もし番狂わせがあるとすれば、ハリウッド映画界にもファンの多い宮崎駿の『ハウルの動く城』か、パペットを使った見事なアニメーションを実現したティム・バートンの『コープスブライド』である。
 しかし、『ハウルの動く城』は興行成績が他の作品から大きく見劣りする点、『コープスブライド』は、これまで大人に向けたアニメーション作品がアカデミー賞長編アニメーション部門を受賞したことがない点が大きな壁になるだろう。

/アカデミー賞公式サイト 

/ウォーレスとグルミット野菜畑で大ピンチ!公式サイト
/ハウルの動く城公式サイト 
/コープスブライド公式サイト 
/マダガスカル公式サイト 
《animeanime》
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