11月12日の高知新聞によると、日本博物館協会が毎年優れた博物館学の研究に与える棚橋賞に横山隆一記念まんが館の学芸員奥田奈々美氏の論文「日本のまんが博物館 その現状と課題」が選ばれた。記事によれば、同論文は近年急増するマンガに関連する博物館の抱える問題と連携の可能性を取り上げたものだという。同氏は国内30箇所の関連博物館へのアンケートを実施した。 日本博物館協会は、博物館振興を目的に調査・研究、指導、援助を行なっている機関である。博物館学の研究論文の発表の場である「博物館研究」を発刊しているが、棚橋賞はその中から特に優れた論文に贈られている。 また、横山隆一記念まんが館は高知県出身で『フクちゃん』などで知られるマンガ家横山隆一を記念して2002年に高知市により設立された。横山隆一など郷土出身のマンガ家を中心に幅広くマンガの世界を紹介している。 近年、多くの地方自治体で集客力があり、通常の美術館や博物館より安く設立が出来ることからマンガやアニメ・キャラクターを利用した博物館の注目が増し、建設が相次いでいる。しかし、その多くが実際にはあまり人に知られることがなく運営されており、その運営実態もあまり知られることがない。今回の研究は、そうしたマンガ博物館の実態に注目したものとして大きな意味があるだろう。/高知新聞 高知新聞の記事 /横山記念まんが館の奥田学芸員に棚橋賞/横山隆一記念まんが館 /日本博物館協会
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