スーパーヒーローのコミックや劇場映画の製作で知られている米国マーベルが、『Xメン』のTVアニメーションを製作し、2007年の夏からテレビ放送を開始すると発表した。 この作品はエンターテイメント企業のファースト・サーブ(FST)とインドのアニメ制作会社トゥーンズ・アニメーションとの共同制作になる。作品はインドのスタジオで制作され、2Dと3Dを組み合わせた26話のシリーズになる。米国市場はマーベルが流通を行い、そのほかの国の配給とDVDの販売はFSTが担当する。 マーベルは、テレビアニメーションとは別に劇場実写映画の『Xメン』の制作を進めており、劇場映画第3作目は2006年に公開される予定である。また、今回のアニメーションシリーズの主人公になるウルヴァリンをスピンオフした映画も企画されているがこちらは2008年以降になりそうだ。 マーベルは既に、昨年の10月にフランスのアンテフィルム・プロダクションとも『ファンタステック・フォー』について同様の契約を結んでおりこちらは2006年に放映予定である。 今回、共同制作としてアニメ制作に実際に携わるのはインドのアニメーション会社トゥーンズ・アニメーションである。予備知識がなければ、アニメーションの制作にインドというのは唐突感があるかもしれない。しかし、現在、インド政府と産業界はコンピューターソフトウェアと国際コールセンターの下請けに引き続き、CGアニメーションの育成に大きな力を入れている。 もともと、中産階級以上では英語が使われてことやテクノロジー産業の大きな基盤を持っていることもあり、ディズニーを初めとするアニメーション企業の多くがインドに進出しつつある。既に、米国アニメーションの制作業務の90%は国外で行われているとも言われている。こうしたことからこれからも、高い技術とコストパフォーマンスを求めて米国アニメーション下請け業務は世界各国を自由に移動する可能性は高いだろう。/マーベル /トゥーンズ・アニメーション
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