10月12日から始まったキャラクタービジネスのトレーディングショウのライセンシング・アジア2005は、昨年以上の盛り上がりを見せていた。展示会場に出展する企業の数は昨年より明らかに増えていたし、来場客も昨年より増えているようだった。2001年に主催者が日本経済新聞に変わり、2002年にさらにLIMAが共催に加わることでビジネスショウとして年々成長しているようだ。 今回のライセンシング・アジアの成功も、その大きな部分をLIMAの存在に負っている。大きな出展スペースを持つ企業の多くが、LIMAが6月にニューヨークで開くライセンスショーの常連メンバーであることからも判る。 今回、展示会場で特に目立ったのがウォルト・ディズニージャパンやワーナーエンターテイメントジャパンといった外資系の企業である。ライセンシング・アジアの大きな役割のひとつが、米国など海外キャラクターライセンスの日本市場の売り込みであることが判る。 ディズニーは『くまのプーさん』、『キングダム・オブ・ハーツ』など多彩なキャラクターを揃えており、ワーナーの目玉は来年復活する『スーパーマン』である。そのほかマーベルが『スパイダーマン』、『キャプテンアメリカ』などを推していた。 一方、日本アニメのキャラクターは、展示会場ではほとんど見ることが出来なかった。そうしたキャラクターの売り込みは、3月の東京アニメファアで行われるか、あるいは日本から海外に対して行われることが多く、ライセンシング・アジアには馴染まないのかもしれない。 実際、アニメ関係のプロパティーを数多く持っている会社も全面に押し出しているのは、アニメキャラクターでなく映像作品を伴わない純粋なキャラクターである。例えば、バンダイの一押しは『シナモンロール』であったし、バンダイと共同ブースで出展したナムコが売り出しているのは往年のゲーム『パックマン』のキャラクター化である。同様に、電通、東北新社、東宝といったブースでもアニメキャラクターは見ることは出来なかった。 その中で、唯一、積極的にアニメキャラクターを売り出していたのがぴえろである。ぴえろは『NARUTO』と『BLEACH』を全面に押し出し、ぴえろの所有する両作品の勢いを感じさせた。また、同社は魔法少女ものの新作『シュガシュガルーン』や赤塚不二夫のキャラクターのライセンスにも力を入れていた。 旧作アニメキャラクターのリバイバルの活用は他社でも見られ、瑞鷹がリデザインされた『アルプスの少女ハイジ』をキャラクターとして売り込んでいるのが目についた。 そのほかでは『ムシキング』の好調なセガが、『ムシキング』、『オシャレ魔女 ラブandベリー』、『恐竜キング』を積極的に展開していたが、ゲーム関連企業の出展はほとんどなかった。/ライセンシング・アジア /日本経済新聞 /LIMAジャパン
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