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今回、展示会場で特に目立ったのがウォルト・ディズニージャパンやワーナーエンターテイメントジャパンといった外資系の企業である。ライセンシング・アジアの大きな役割のひとつが、米国など海外キャラクターライセンスの日本市場の売り込みであることが判る。
ディズニーは『くまのプーさん』、『キングダム・オブ・ハーツ』など多彩なキャラクターを揃えており、ワーナーの目玉は来年復活する『スーパーマン』である。そのほかマーベルが『スパイダーマン』、『キャプテンアメリカ』などを推していた。
一方、日本アニメのキャラクターは、展示会場ではほとんど見ることが出来なかった。そうしたキャラクターの売り込みは、3月の東京アニメファアで行われるか、あるいは日本から海外に対して行われることが多く、ライセンシング・アジアには馴染まないのかもしれない。
実際、アニメ関係のプロパティーを数多く持っている会社も全面に押し出しているのは、アニメキャラクターでなく映像作品を伴わない純粋なキャラクターである。例えば、バンダイの一押しは『シナモンロール』であったし、バンダイと共同ブースで出展したナムコが売り出しているのは往年のゲーム『パックマン』のキャラクター化である。同様に、電通、東北新社、東宝といったブースでもアニメキャラクターは見ることは出来なかった。
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旧作アニメキャラクターのリバイバルの活用は他社でも見られ、瑞鷹がリデザインされた『アルプスの少女ハイジ』をキャラクターとして売り込んでいるのが目についた。
そのほかでは『ムシキング』の好調なセガが、『ムシキング』、『オシャレ魔女 ラブandベリー』、『恐竜キング』を積極的に展開していたが、ゲーム関連企業の出展はほとんどなかった。
/ライセンシング・アジア
/日本経済新聞
/LIMAジャパン