6月6日より、フランスのアヌシーにて世界で最も大きな国際アニメーションフェスティバルのアヌシー2005が開幕する。アヌシーは今年で46年目になり、6日間の会期中に10万人を超える人出が見込まれている。イベントではアニメーション産業関係者、クリエーター、アニメーション分野の教育関係者のほか、一般にも向けて多彩なプログラムから構成されている。 こうした幅広いイベントの中で、最も重要かつ有名なのがアヌシーを代表する国際アニメフィルムフィスティバルと業界向けの国際アニメーションフィルムマーケット(MIFA)の存在である。40年を超える歴史を誇るフェスティバルでは、今年は短編映画や劇場映画、委託作品、テレビ映画、学生作品、インターネット作品などから230作品が上映される。日本からの参加作品はあまり多くないが、2003年に短編映画部門で『頭山』でクリスタル賞を受賞して話題を呼んだ山村浩二氏が本年も『年をとった鰐』でコンペティションに出品し、その成果が期待されている。しかし、フィスティバルの作品はどちらかといえば芸術色が強く、より商業的な部分は主にフィルムマーケットが担っている。 フィルムマーケットはアニメーション関係に絞った世界でも数少ないフィルムマーケットで、世界各国から様々な作品が持ち込まれ権利売買が行われる。世界的なアニメーションビジネスの成長と伴に近年その規模を拡大している。 また、専門家のためのプロフェッショナルミーティングでは、アニメーションの制作技術やビジネス、芸術などをテーマにした様々な話題が討論される。今年は、アニメーションの将来のほか3Dなどの技術的な問題、さらにビデオオンデマンドなどが話題とされている。さらにクリエーターのためのクリエティブフォーカス、ジョブフェアや各制作プロダクションによる新作発表会なども予定されている。/アヌシー2005
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