外務省が日本アニメを途上国に無償供与 | アニメ!アニメ!

外務省が日本アニメを途上国に無償供与

 外務省は日本アニメを開発途上国に無償で供与し、日本文化の理解とアニメ市場の拡大を図る方針である。実際に事業を手掛けるのは独立行政法人の国際交流基金である。基金が映像ソフトの放映権を買い取り、途上国の放送局に無償供与する。現在、30分もののサッカー番組

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 外務省は日本アニメを開発途上国に無償で供与し、日本文化の理解とアニメ市場の拡大を図る方針である。実際に事業を手掛けるのは独立行政法人の国際交流基金である。基金が映像ソフトの放映権を買い取り、途上国の放送局に無償供与する。現在、30分もののサッカー番組20話程度が購入検討の対象になっている。また、国際交流協会は昨年よりアフリカ、中東、アジアでのアニメの放映実績や実態調査も行なっている。
 今回の外務省の計画は、日本の行政には珍しい文化戦略に思える。日本のマイナー作品の途上国における放映権は、その製作費に較べると驚くほど安い。今回の計画で、実際にかかる費用は、むしろ、現地における調査や様々な交渉のための必要経費であろう。この計画は、それ程多くない費用で途上国での日本アニメの認知度を上げる大きな効果があるだろう。
 そう考えれば、これが途上国での日本アニメ放映は援助というよりも、むしろ日本文化の宣伝と将来の市場育成といった日本側の利益が大きいことが判る。アニメ作品への関心は幼少時の体験が重要だと言われている。海外市場の開拓は経済産業省の所轄でありそこまで視野に入っているか不明だが、そうした国の消費者が、日本アニメのキャラクターや物語に慣れればそうした国が将来の市場としても期待出来るようになるだろう。

アジアINコミック2005 (関連情報)
国際交流基金の行なう日中韓のオンライン漫画の現状と将来を取り上げた講演会。
2005年2月19日(土) 14:00~17:00
「オンライン漫画の配信事業事情」
2005年2月20日(日) 14:00~17:00
「オンライン漫画の創作」
会場:国際交流基金フォーラム(東京・赤坂)
/http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/comic/comic05.html

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/国際交流基金 
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