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東京国際エンタテイメントマーケット

 第17回東京国際映画祭がいよいよ始まるが、それに連動する形で今週から来週にかけて数多くのイベントや講演会・セミナーが開催される。その一つでエンタテイメントコンテンツのビジネスショーとして千葉・幕張メッセにて開催された東京国際コンテンツマーケット2004に

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 第17回東京国際映画祭がいよいよ始まるが、それに連動する形で今週から来週にかけて数多くのイベントや講演会・セミナーが開催される。その一つでエンタテイメントコンテンツのビジネスショーとして千葉・幕張メッセにて開催された東京国際コンテンツマーケット2004に行ってきた。
 本年の東京国際映画祭は、日本が強みを持つアニメ・ゲーム・コミックに力を入れると同時にビジネス機能の強化を目指している。その趣旨応じて、このイベントにも幅広い分野から数多くのコンテンツ企業が参加している。出版社やアニメ制作会社、ゲーム会社、映画会社など約120社の出展により業界特有の華やかな雰囲気を持ったイベントになっていた。

 しかし、会場全体や個別の企業ブースにおいても準備不足が目立ち、活発なビジネストレードというには厳しかった。特別企画として行われた「マンガ・アニメの世界展」も、マンガとアニメの違いを探るとしたテーマこそ素晴らしかったが、原稿やアニメの制作資料の展示などやや物足りない内容だった。
 ビジネスショーの趣旨は、従来にないアニメ、ゲーム、実写、出版の垣根を越えた新たなビジネスの場であったが、ビジネスショーとしては、それぞれの業界に東京国際アニメフェアや東京ゲームショーあるいは東京国際ブックフェアといった固有のビジネスの場がある現状では存在意義がなかなか見つけ難くかったようでした。特に、今回の大きな目玉であるアニメ・ゲームソフトにつては、やはり東京国際映画祭の連動企画として10月25日より六本木にて開催される東京国際フィルム&コンテンツマーケット2004があればなおさらである。
 日本のコンテンツ産業の中には企業規模が大きいといえない会社も多いので、年に何度もビジネスショーに出展するのも大変なように感じる。

 単純にファンイベントと考えるのであれば、様々なエンタテイメントコンテンツ企業が提供する最新のゲームや映像が楽しめるうえ、多くの物販コーナー、イベントも用意されていて十分楽しめるに違いない。むしろ、ビジネスの場の東京国際フィルム&コンテンツマーケットと一般向けの物販イベントの東京国際エンタテイメントマーケットと明確に住み分けたほうがより盛り上がるイベントになったかもしれない。

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