Rediscover project、ニューヨーク「DEMO 2026」出展レポートを公開。展示風景および現地プレゼンテーションを報告 - PR TIMES|アニメ!アニメ!

Rediscover project、ニューヨーク「DEMO 2026」出展レポートを公開。展示風景および現地プレゼンテーションを報告



ニューヨークの現代美術館 NEW MUSEUM が設立したクリエイティブ・インキュベーター「NEW INC」にて開催されたアート・デザイン・テクノロジーのアニュアル・フェスティバル「DEMO 2026」に、Rediscover projectが参加しました。

会期中の6月4日には、Rediscover projectを主宰する奥山純一(株式会社CACL 代表)が現地ニューヨークでプレゼンテーションを行い、多くの方々にご来場・ご支持をいただきました。作品への反響も大きく、改めて日本の修復文化や価値観、日本的感性については、海外のオーディエンスからも高い関心が向けられていることを実感しました。

本展の詳細については、こちらをご参照ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000138619.html

本レポートでは、展覧会の記録と現地プレゼンテーションの様子をご紹介します。

多くの観客を前に株式会社CACLの成り立ちから、Rediscover projectの誕生、そして我々のこれまでの歩みをご紹介する時間を頂きました。

廃棄された陶片に社会構造から疎外された人々の姿を見出したこと、福祉事業を重ねた取り組み、能登半島地震以降の変化と意義、そして金沢21世紀美術館が主催した企画展への二度の参加を通じ、これまで以上に社会的なインパクトを意識した創造的価値の創出を目指し続けることを、実際の作品を前にしてお話させていただいたことは大変有意義な経験でした。

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質疑応答の一部をこちらにて共有させていただきます。

Q: あなたのRediscover projectは、誰を対象とし、なぜそれを行うのでしょうか?

A: このプロジェクトの出発点は、技術や伝統への敬意ではありません。

九谷焼の窯元で、規格外として捨てられていく陶磁器片を初めて見たとき、私はその姿を、社会から切り離されていく障害のある人たちと重ねて見ました。壊れたから、規格に合わないから、外に出される。その構造が似ているように感じたのです。

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誰のためのプロジェクトか。その答えはシンプルです。

既存の規格の中に生きるすべての人、すべてのものたちです。

日本には「見立て」という考え方がありますが、それは、あるものを別の視点から捉え直し、新しい意味を見出すことです。私たちは陶磁器片を創造の素材として見立て直すだけでなく、「規格外」という考え方そのものも見立て直したいと考えています。規格の外にあることは欠けていることではなく、その存在だけが持つ固有の個性だと。

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考えてみれば、完全な器などありません。私たちは皆、何らかのカケラです。そのことに気づいたとき、カケラとカケラはつながれる。私たちは、皆カケラだと気づけば、繋がれるはずだと思っています。

Rediscover projectは、その見方を変えるための実験です。

そして、規格外を排除し、排除したままにする、社会の構造そのものに問いを投げかけ、変化を及ぼしたいと考えています。

Q: 能登半島地震から2年が経ちました。Rediscover projectは今後、能登の地域のコミュニティにどのような形で貢献していくとお考えですか?

A: 地震がきっかけで、珠洲焼の作家と九谷焼の産地、輪島塗の職人などが、それぞれの領域を超えてつながることが出来ました。またそのことによって、それぞれの表現への影響は、少なからずあったことと思います。

我々は、地震の影響で輪島市を離れることになった輪島塗の職人を受け入れ、仕事を創出し、若手漆作家を採用して技術の継承も同時に行なっています。工房では、九谷焼の大量の陶器片や窯元、漆芸工房が共存するという特異な環境が生まれました。この環境で技の継承が行われ、そして漆芸の技を極めた者が、時を経て輪島市へ渡ることもあるかもしれない。そうなれば、それはロマンでもある。

ただ、私たちがカケラを集め始めたのは、震災より前のことです。規格外として捨てられていく陶磁器片の中に、見過ごされてきた価値があると感じていた。震災はその問いを加速させ、それまで交わることのなかった工芸と人と地域を一気につないだわけです。

我々の取り組みは、震災支援ではありません。

震災前から見えていた問い ― 担い手不足、伝統工芸の継承、規格の外に置かれたものたちの行方 ―は、震災後も変わらず続いています。

震災はその問いを加速させましたが、しかし一方で、たとえ能登が復興しても、その問いは残ります。
土と漆と陶片が共存する我々の工房が、その問いに向き合い続ける場所であり続けること。

それが、私たちの能登への、長い答えです。

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和紙のなかにカケラを織り混ぜた作品

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人は誰もが心の中に何らかの「カケラ」を持っています。

それは、喪失や挫折、変化、不安、あるいは大切な記憶かもしれません。完全だから人とつながるのではなく、むしろ欠けている部分があるからこそ、人は他者に共感し、つながることができる。

来場者の方々が器や陶片を見ながら、ご自身の経験や記憶を語ってくださる場面が多くありました。私たちが作品を通して伝えたいことを説明する前に、鑑賞者の方々がそのように反応してくださったことには、とても大きな可能性を感じました。Rediscover projectの取り組みは、日本の工芸や、震災の物語としてだけでなく、自身自身の経験と重ねて受け取ってもらいたい、と常々願っているからです。

このプロジェクトは陶片をつなぐ活動であると同時に、人と人、人と土地、人と記憶をつなぐ活動でもあるのだと、改めて感じています。

展示作品は大変好評を博し、観客の皆様からのフィードバックは示唆に富むものがありました。

本展の手応えを胸に、積極的な海外展開の継続を視野に入れつつ、今後とも精進して参ります。

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[画像16: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/138619/17/138619-17-a516ed26c6e06a1b11b04b0cb867727e-1999x1333.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


株式会社CACL
プロジェクトサイト: https://rediscoverproject.jp/
公式サイト:https://cacl.jp/
所在地:〒923-1245 石川県能美市辰口町リ56番地
代表者:奥山純一
設立:令和5年6月1日
Tel:0761-48-8004

プレスリリース提供:PR TIMES