NTT西日本グループ※1は、株式会社毎日放送と共同で、2026年3月下旬にイマーシブ(没入型)パブリックビューイング(以下、PV)の実証実験(以下、本実証実験)を実施しました。本実証実験は、IOWNオールフォトニクス・ネットワーク(以下、「IOWN APN」)※2※3を活用し※4、次世代映像配信による新たな観戦体験の有用性を検証するものです。これにより離れた場所にいながら現地と一体となった応援体験を可能にし、地域コミュニティの活性化、および通信技術を活用した地理的制約を超えた、スポーツ文化に触れる機会の創出をめざします。
1. 目的
スポーツ・エンターテインメント領域における地理的・時間的な制約の解消が求められる中、とりわけ地方自治体や施設運営者にとっては、都市部との文化体験格差の是正と、既存のアリーナ施設の有効活用を両立させることが喫緊の課題となっています。
本実証実験では、「地理的制約によらず、誰もが等しく応援できる環境づくり」をめざし、都市部と地域間の文化・教育体験の格差是正に寄与する技術の可能性を検証しました。
IOWN APNによる「超低遅延・大容量伝送」と、「8Kワイド映像・立体音響技術」を融合し、現地の熱気と音響を、遠隔地へ「空間ごと転送」するかのような圧倒的没入空間を創出します。
2. 本実証実験の概要
今回のPV会場では、従来のモニター観戦とは一線を画す「第二の応援席」を出現させました。IOWN APNの超低遅延ネットワークと最新の音響XR技術を統合し、遠隔地でありながら現地の熱狂とそれに合わせた実況解説を遅延なくシームレスに融合させる取り組みは、世界初の試み※5となりました。
【300インチ超・三面ワイドスクリーンによる8Kパノラマ映像】
現地の広大なダイナミズムを視界いっぱいに再現し、選手の躍動感だけでなく、ベンチや応援の熱量まで余すことなく伝送しました。
【IOWN APNによる超低遅延伝送】
現地とのタイムラグを極限まで抑えることで、現地の歓声とシンクロした「遅延なき一体感」を創出し、応援の手を叩くタイミングまで現地と同期しました。
【オープンイヤー型デバイスを活用した、実況解説と臨場感を両立する音響XR※6体験】
会場の迫力ある音響(リアル)を楽しみながら、耳をふさがないオープンイヤー型デバイスを通じ、実況解説(バーチャル)を重畳する音響XRを提供しました。仲間との会話や現地の臨場感を遮ることなく、まるで「自分だけの専属解説者」が隣にいるような、学びと臨場感を両立した新しい観戦体験を実現しました。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/85099/163/85099-163-cdf0f5649a297e8a757e667e4fe488e5-1098x723.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図1:提供イメージ
3. 技術協力
アストロデザイン:8Kワイドカメラ・映像合成システムの提供
・8K超高精細ワイドカメラによる試合会場の映像撮影
・三面ワイドスクリーン向け映像合成(歪み補正、ブレンディング補正、PinP対応)、表示制御
NTTソノリティ:nwm(ヌーム)のオープンイヤー型オーバーヘッド耳スピーカー「nwm ONE」の提供
4. 今後の展望
本実証実験を経て、現地の空気感まで届けることができる「イマーシブ空間共有モデル」の全国展開を推進します。関係団体のみなさまとともに、ICTを活用した新たな地域活性化と、誰もが一体となって感動を共有できる場を広げてまいります。
・スポーツ団体・ファンのみなさまへ
遠隔地で行われる試合の「ホームタウン応援」を可能にします。現地へ行くことが難しいファンや家族、地域の方々が一堂に会して応援できる、新たなコミュニティの場を提供します。
・自治体・施設運営者のみなさまへ
「既存施設を地域交流のハブへ」。住民が身近な場所で多様な文化に触れる機会を創出し、シビックプライド(地域への誇り)の醸成に寄与します。
5. 本件に関するお問い合わせ先
NTTビジネスソリューションズ株式会社
バリューデザイン部 ソーシャルイノベーション部門 社会基盤ビジネス担当 吉田、松永、平田
Email:ipbc@west.ntt.co.jp
※お問い合わせの際は、メールアドレスをお確かめのうえ、お間違えのないようお願いいたします。
※1 NTT西日本グループは、NTT西日本(株)、NTTビジネスソリューションズ(株)が対象です。
※2 IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、光を中心とした革新的技術を活用し、高速・大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想です。 ・IOWN構想とは:https://www.rd.ntt/iown/index.html
※3 APN(All-Photonics Network)とは、ネットワークから端末まで、すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し、これにより現在のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難な、圧倒的な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を実現します。オールフォトニクス・ネットワークとは:https://www.rd.ntt/iown/0002.html
※4 イベント会場等の中継先と放送局をIPネットワークで接続し、放送局から中継先のカメラ等の機材を遠隔操作することで、リモートで番組制作を行う手法です。
※5 IOWN APNの超低遅延通信と、周囲の音が大きな環境下にも対応したオープンイヤー型デバイスを用いた音響XR技術を組み合わせ、遠隔地のパブリックビューイングにおいて会場音と実況解説を融合させる試み。(2026年3月時点、自社調べ)
※6「音響XR」は、空間上の音源を仮想的に3次元的に配置して、リアル現実の環境音とバーチャル空間の音とを自然に融合させるNTTグループの音響技術です。
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プレスリリース提供:PR TIMES

