
「亡くなった父の遺品を整理していたら、金の指輪や古い着物、桐箱に入った茶道具が出てきた。売れるものだろうか」。買取店に、こうした遺品整理・生前整理がらみの問い合わせが年々増えています。背景にあるのは高齢化と核家族化で、親の死後の遺品整理、施設入居に伴う実家じまい、元気なうちに片付ける生前整理・終活と、リユース需要の入口は多様化しています。リユース市場は2024年に前年比4.5%増の3.3兆円に達し、遺品由来の貴金属や着物、骨董品の持ち込みも確実に増えています。ただ、この遺品整理の相談客は、通常の買取客とは異なる対応が必要で、そこを取りこぼしている店が少なくありません。
■遺品整理の問い合わせは「1点」ではなく「1軒分」の見込みがある
通常の買取は、指輪1つ、時計1本といった単品の持ち込みが中心です。しかし遺品整理は違います。故人の自宅一軒分、貴金属、腕時計、着物、帯、骨董品、絵画、茶道具、書道具、古銭、切手、金券、カメラ、酒、ブランドバッグ、日本刀まで、多品目がまとめて出てきます。金のネックレスやプラチナの指輪、ロレックスやカルティエの時計、大島紬や作家ものの着物、証紙付きの反物など、単価の高い品が一度に持ち込まれる可能性が高いのです。つまり遺品整理の問い合わせ一件は、単品客の何倍もの買取総額につながる見込み客です。にもかかわらず、電話でざっくり応対して終わり、訪問日程も持ち込み品目も記録しないままだと、この大口を丸ごと逃します。
■「まず相場だけ」「家族と相談してから」の遺品客を追えていない
遺品整理の相談客には独特の事情があります。相続人が複数いて、形見分けや財産分与の話し合いがまだ終わっていない。故人の遺言やエンディングノートを確認している最中。だから「価値だけ知りたい」「兄弟と相談してから決めたい」と、その場では成約に至らないことが多いのです。相続人に無断で売却すると後々トラブルになるため、慎重になるのは当然です。ここで重要なのは、この保留は「見込みなし」ではなく「時間差で必ず動く客」だという点です。問い合わせ日時、相談者名、連絡先、故人宅の所在、持ち込み・訪問予定の品目、相続の状況、再連絡の希望時期を記録しておけば、家族の合意が整ったタイミングで確実に一番手として声をかけられます。記録がなければ、その頃には別の店に流れています。
■遺品整理業者・不用品回収との「どちらに頼むか」で迷う客をどう受けるか
遺品整理の相談客は、買取専門店に頼むか、遺品整理士のいる遺品整理業者に頼むか、不用品回収業者に一括で頼むかで迷っています。遺品整理業者は仕分けから清掃、特殊清掃まで一括対応できる反面、買取の専門知識が浅く査定額が低くなりがちです。買取専門店は品物の価値をしっかり評価できる一方、片付けや処分は範囲外です。この違いを電話口で丁寧に説明し、「価値のある貴金属や着物は当店で査定し、処分は提携先を紹介する」といった案内ができれば、相談客の信頼を得られます。ただ、そのためには問い合わせ内容を正確に記録し、対応の経緯を店全体で共有できていることが前提です。
■オーナーが見るべきは「遺品・生前整理の問い合わせ経路と成約までの日数」
遺品整理関連の問い合わせは、通常の買取とは動きが違います。確認すべきは、遺品・生前整理・実家じまいの問い合わせ件数、その来店経路(Googleマップ・LINE・Web査定・チラシ・紹介・催事)、出張査定の依頼件数と訪問完了率、相談から成約までの平均日数、保留中の遺品案件数です。遺品案件は相続の話し合いで成約まで数週間から数ヶ月かかることも珍しくないため、単月の売上だけ見ていると「動いていない案件」を見落とします。案件ごとに再連絡予定日を管理し、家族の合意が整う頃を見計らって連絡できる体制が、成約率を左右します。
■本人確認と古物台帳|遺品でも相続人からの買取は通常取引と同じ義務
遺品だからといって、本人確認義務や古物台帳への記載義務が免除されるわけではありません。持ち込んだ相続人の運転免許証やマイナンバーカードで本人確認を行い、取引年月日・品目・特徴・相手方の住所氏名職業年齢を記録する義務は通常の買取と同じです。特に遺品は貴金属、時計、宝飾品といった高単価・記録必須の品目が多く、多品目を一度に扱うぶん記載も煩雑になります。出張買取・催事買取で受ける場合も記録義務は変わりません。手書きの伝票だけで多数の品目を処理すると記載漏れが起きやすいため、査定情報と本人確認をその場で記録できる仕組みが求められます。
■補助金を検討する前に、遺品・生前整理の相談フローを棚卸しする
2026年からIT導入補助金は「デジタル化・AI導入補助金」へ名称が変わり、引き続き中小企業のITツール導入を支援しています。対象や補助範囲は最新の公募要領や公式情報を確認する必要がありますが、その前に確認すべきは、遺品整理・生前整理・実家じまいの問い合わせがどう記録され、相続の状況に応じて追客できているか、出張査定の日程管理や本人確認・古物台帳の記録が現場で回っているか、という点です。
■買取コージで遺品整理の相談客を
「時間差で動く案件」として管理する買取コージは、買取業に特化したクラウド型CRMです。電話・LINE・Web査定など複数経路の問い合わせを一元管理でき、遺品整理・生前整理の相談客を、相談者名・連絡先・持ち込み予定品目・相続の状況・再連絡予定日とともに案件として記録できます。相続の話し合いで成約まで時間がかかる遺品案件も、保留ステータスと再連絡予定で管理でき、家族の合意が整うタイミングを逃さずフォローしやすくなります。出張買取・催事買取にも対応し、訪問日程が未確定の案件も一元的に把握できます。顧客情報や過去の査定履歴を残せるため、一度遺品整理で接点を持った顧客が、次に自身の生前整理で相談する際にも履歴を踏まえて対応できます。さらに在庫、金庫、店舗別売上をまとめて確認でき、古物台帳対応により多品目の記録から帳簿作成までの負担を軽減しやすくなります。紙やエクセルに散らばりがちな相談情報をクラウド上に集約することで、少人数運営でも多店舗展開でも、見込み客の蓄積と業務標準化を進めやすくなります。遺品整理・生前整理の相談は、一件が一軒分の見込みを持つ大切な入口です。まずは自店で、遺品・生前整理・実家じまいの問い合わせが記録され、相続の状況に応じて追客でき、出張査定の日程や本人確認・古物台帳の記録が管理できているかを確認することから始めてみてください。買取コージは、そうした買取店の問い合わせ管理と顧客管理を支援するクラウド型CRMです。
【サービス概要】
サービス名:買取コージ
URL:https://kaitori-koji.jp/
提供形態:クラウド型CRM
対象:店舗買取・出張買取・催事買取などを行う買取事業者
対応機能:問い合わせ一元管理、案件管理、在庫管理、顧客管理、金庫管理、売上分析、古物台帳対応 など
【会社概要】
会社名:合同会社マイアジアエンターテイメント
所在地:東京都小金井市本町6-9-39
設立:2021年11月
事業内容:買取業特化のSaaS型顧客管理システム「買取コージ」他
URL:https://kaitori-koji.jp/

