夏アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は2026年9月1日に第09話「BRAIN DRAIN ii」を放送。前回、素子の存在をマスコミに知られてしまい、ネット上に「9課の存在が公に…」「ヤバいヤバいヤバい~」「秘密部隊なのに顔と名前が広まってしまった」など心配する声があふれたが……。

士郎正宗が1989年に発表したマンガ『攻殻機動隊』(講談社 KCデラックス刊)は、情報ネットワークとサイボーグ技術が高度に発達し、人々が電脳へと接続された近未来を舞台に、電脳犯罪に立ち向かう全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる特殊部隊の活躍を描くサイバーパンクSFだ。
押井守が監督した1995年公開の劇場アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を皮切りにハリウッド実写映画、ビデオゲームなど数多くのメディア展開を経て、そのSF設定とビジュアル表現は世界中のクリエイターへ影響を与えた。
サイエンスSARUがアニメーション制作を担う完全新作アニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』ではキャスト勢を刷新。草薙素子役は2013年から公開された劇場アニメ『攻殻機動隊ARISE』シリーズで同キャラクターを演じた坂本真綾が担当する。荒巻大輔役は山路和弘、バトー役は安元洋貴、トグサ役は中村悠一。監督はモコちゃん、シリーズ構成・脚本はSF作家の円城塔が務める。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
第09話「BRAIN DRAIN ii」
前回テロリストのリーダーを謝って射殺してしまった上に、マスコミにも報道されてしまった公安9課の素子。その警察活動が合法的かどうか国会でも話題になった。
素子の上司、荒巻大輔は法務省高官から「特殊部隊規制法案を持ち出されたくなければ、彼女の業務上過失致死罪を受け入れろ」と忠告を受ける。素子はゴラントル諜報部が裏で糸を引いていると推測して捜査を進めるが、裁判にかけられることになった。
荒巻が「有罪を認めれば懲役2年を8か月に減刑するそうだ」と義務で伝えると、素子は「3日もたたずに刑務所が襲撃されて私はバラバラにされるわ」と返しつつ、頼み事をする。
「もし私が死んでも無線の呼び出しチャンネルはそのままにしておいて」

素子の裁判
「そこであなたは彼を見ましたね?」「警告または威嚇射撃をしましたか?」「では足を狙って撃ったんですか?」検察側の質問に淡々と答える素子。
素子は事件当日、テロリストを見てから射殺するまで1秒近く空白があった。殺したら更生の機会や将来の可能性を奪ってしまう。「それだけ(の時間が)あれば、あなたなら彼を助けられたかもしれませんね。でも殺した。なぜですか?」と検事が問い、それを受けて素子は語り出す。
「唯一の現実は死で、私は現実主義者だからです。個別の生命よりも生命というソフトウェアが意味を持ち、評価の対象になります。彼が彼自身であったのか、また人であったのか、それはわかりません。でもプログラムから醒めたことは確かです」

「彼のプログラムが生活排水なら、私はそれにまみれる排水処理機。真に彼を殺したのは彼を形成したプログラマーたち。私は不本意にも、彼を助けたんです」
素子の言葉に室内はざわめき、検事も思わず「はい?」とこぼしてしまうほど。視聴者たちもこのシーンには呆然としたようだ。
「少佐、どうした急に」「何か変なことを言い出したぞ」「人形使いみたいな台詞」「もしかして人形使いと同化してない?」「哲学的すぎる」「どういうことだ…」

人形使いを思い出し、さらに「なんか目が死んでない?」「少佐の目からハイライトが消えてしまってる・・・」「ハイライト無し素子さんこわ」と素子の目にも注目。ハイライトのない赤い目になった素子……。
また、「少佐の弁論シーンは当て字が結構ある。だから、耳で聞くだけたと、何のこっちゃ分からんと思ってもしょうがない」というツッコミも。たとえば「でもプログラムから醒めたことは確かです」の部分は、原作では「でも悪夢《ルビ:プログラム》から醒めたことは確かです」となっている。
「トイレが呼んどる」
休廷時間に言葉を交わす素子と荒巻。「最終弁論の草案を見ておきたいわ」と言うと、荒巻は「弁論はない。違うか? トイレが呼んどる。すぐ戻るからな」と立ち去った。
そんな荒巻の心意気に「アナクロね部長」と口元をゆるめる素子。ネット上も荒巻に惚れたようだ。
「トイレが呼んでる。いい言い回しだw」「部長、いい男すぎるw」「荒巻部長がいい男すぎて惚れる」「アナクロな方法で少佐を逃す荒巻部長イカすね」「『トイレが呼んどる』だ!!!一番アニメで観たかったとこ!!!」「1話と同じような夕日の時に1話と同じ構図のカットと劇伴を入れて荒巻部長から離れていくの胸熱すぎる……こういうのは良いに決まってる!」

そこから素子は素早く行動した。バトーと連絡を取り、「私のボディのスペアパーツ一式全部要るのよ! それにグリーンの非常用スーツケースも忘れずに持ち出して」と指示する。
素子の逃亡
素子を逃したことについて高官たちに問いただされることになり、「今すぐやつ(素子)を連れ戻さんと君を国家反逆罪で告訴する」など脅されるが、荒巻は動じない。
一方、素子は造顔作家シェブ・ムドゥマを誘拐し、燃料満タンの高速ヘリを要求。荒巻は現場整理と狙撃隊を人質受け渡し場所の公園に急行させる。現場に着いた荒巻たちに素子の声が届く。
人質のシェブ・ムドゥマが走り出し、そのチャンスに光学迷彩で身を隠していた素子を警官が確保しようとするが……。

「あれ、ここで終わり?」「ここで終わるんか~い!」「ヘンなとこでブツ切りにしたなー」「次回逃亡劇?」「次回で最終回ってマジ?」「さてさて、いよいよ次回が最終回・・」
荒巻が素子の説得をお願いされ、「元部下だ。時間稼ぎの説得など通用せんよ。逃亡させ、人質と離れた時点で捕らえるのが上策だ」と返したところでエンディングに。ネット上は呆気に取られたが、次回第10話が最終回。最後まで時間稼ぎなどしないで突っ走りそうだ。
「第09話の見どころは色の移り変わりです」
放送後、アニメーション制作のサイエンスSARUが今回演出を担当した鈴木孝聡さんのコメントを紹介している。
「第09話の見どころは色の移り変わりです。朝、昼、夜と様々な色を見せる街の移り変わりと9課を含む人々の暗躍を堪能してください」
今回はたしかに随所に街の風景が挟まれ、そのクオリティの高さに「夜景がよすぎる」「作画素晴らしい」という声が散見された。

さらに鈴木さんのコメントは「見所は後半タイムラプスの街並み。美術様の美しい背景と撮影様の細かなこだわりが詰まったシーンとなっています。そしてもう一つは冒頭の国会シーンと中盤討論会のシーンです。どちらも細く動かして下さいとのオーダーを丁寧に拾って頂いた原画 吉田さんこだわりの詰まったシーンとなっています。田舎議員もちゃんと寝てます」と続いている。
劇場作品ばりの緻密さは、もう一度冒頭から見返したくなるほどだ。
以上、第09話「BRAIN DRAIN ii」のまとめでした。
「次で最終回なんて寂しい」「あ~あ、最終回なんだなぁ」「来週どうなるんだろ…楽しみだけどなんか寂しいな…」「最終回はこの盛大な茶番劇を完遂して終わりかな?」
評価の高い令和の『攻殻機動隊』は次回、第10話「BRAIN DRAIN ⅲ + GHOST COAST + EPILOGUE」が最終回です。
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は、毎週火曜23時からカンテレ・フジテレビ系全国ネット"火アニバル!!"枠にて順次放送。7月14日よりKRY山口放送、7月25日よりアニマックスにて放送開始。ストリーミングは毎週火曜23時30分からPrime Videoで国内最速配信後、毎週水曜23時30分から各配信サイトにて順次配信開始になります。
<スタッフ>
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)
監督:モコちゃん
シリーズ構成・脚本:円城 塔
キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
美術監督:片野坂恵美
美術監修:増山 修
色彩設計:橋本 賢
撮影監督:伊藤ひかり
編集:廣瀬清志
音響監督:丹下雄二
音響効果:八十正太
録音:太田泰明
音楽監督・音楽:岩崎太整
音楽:小西 遼、YUKI KANESAKA
音楽制作:フライングドッグ
オープニングテーマ:「GO GHOST」King Gnu
エンディングテーマ:「Blue」MILLENNIUM PARADE feat. Saya Gray, Daniel Caesar
アニメーション制作:サイエンス SARU
製作:THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
<キャスト>
草薙素子:坂本真綾
荒巻大輔:山路和弘
バトー:安元洋
トグサ:中村悠一
イシカワ:後藤光祐
サイトー:奈良 徹
オペレーター:大井麻利衣
フチコマ:金田朋子
(C)2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE











