「美少女戦士セーラームーン-Shining Theater Shinagawa Tokyo-」第2期が8月3日より品川プリンスホテル クラブeXにて開幕。本公演に先駆け、第2期のプレビュー公演が行われた。本ステージの魅力や劇場装飾など、観劇初心者の筆者が思う存分にレビューしていく。

◆SNSでも話題! セーラー戦士が「AI」に立ち向かう!?
『美少女戦士セーラームーン』待望の新シアター「美少女戦士セーラームーン-Shining Theater Shinagawa Tokyo-」は、2026年4月から東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演中の、セーラー戦士10人が活躍する完全オリジナルストーリー。2026年11月までのロングラン開催であり、4月~7月の第1期公演では、観客より撮影された公演動画がSNSなどで取り上げられ、「キャラクターの再現度が高い」と話題になった。
第2期から、ライブパートに新曲がラインナップ。さらに、キャスト陣が手渡しで、観客にプレゼントを実施するなどの新要素が取り入れられている。

物語は「AI」をテーマに展開。うさぎと仲間たちは、都内にできた新しいテーマパーク内で、何もかも完璧に作り出すAIに大喜びする。しかし、そんなうさぎたちの前に“謎の敵”が現れ、うさぎたちは戦うことに。
謎の敵“クイーン・ヴァルシア”は完璧な世界を作るために、AI技術を利用し、うさぎの心を奪っていく。さらには、衛、亜美、レイ、まこと、美奈子の体に変化をもたらす。そんな危機を察知したちびうさや、はるか、みちる、せつな、ほたるは、仲間を助けるために立ち上がるが、完全無欠なAIを操るクイーン・ヴァルシアの力の前になすすべなく倒れてしまう。人間か、AIか――本物の愛を求め、セーラー戦士たちの苛烈な戦いが始まっていく。
この公演は、「Team Gold Moon」と「Team Silver Moon」の2つのチームにわかれたダブルキャストだ。今回のプレビュー公演では、「Team Silver Moon」が登場した。
◆乙女心をくすぐる宝石のようなキラキラなグッズ
舞台を見に行くことが初めてな筆者は、「どのようなものなんだろう」「観劇マナーは守れるだろうか」と不安な気持ちでいっぱいだった。そのため、入り口をくぐった瞬間も緊張していた。しかし、その緊張はわずかな高揚感へと変わった気がする。それは入った瞬間から、『美少女戦士セーラームーン』の世界観が広がっていたからに他ならない。
ロビーからシアターまでの道は短かったが、その左右どちらにもグッズが並べられており、宝石のように輝いていた。私は、このような乙女心をくすぐるグッズを見ると、集めて部屋に並べて囲まれたくなってしまう。月をモチーフとした、子どもすぎないけど子どものときの気持ちを懐かしく思い出してしまうようなデザインのマグカップやTシャツ、ブランケット。そして本公演をより楽しむアイテムとなりそうなファンライトがかわいすぎる! キャラクターごとにカラーチェンジできる11色、光ると目を引くトップパーツは付け替えもできるというこだわり使用だ。
さらに驚くのはグッズだけではない。装飾や展示物も乙女心をくすぐってくるではないか。原作の武内直子先生が描いた新規イラストはあまりに神秘的で写真を撮る前に一時停止してしまった。瞬きすることさえもったいなく感じ、全力で目に焼き付けてきた。

シアターの廊下には、ファンにはたまらない装飾が施されている。1階と2階で装飾が異なっており、至るところでときめかせてくれる劇場内に、公演への期待はさらに高まった。また、劇場では、キャラクターに合わせたオリジナルドリンクやスイーツも提供している。個人的にルナの型抜きバウム(プレーン)が気になっているので、今度、あらためて購入しに行こうと心に決めた。
◆初心者も「セーラームーン」の世界へ! ときめくライブパート
何度も言うが、筆者は「舞台初心者」だ。。さらに、『美少女戦士セーラームーン』についても、幼い頃に見ていたので、記憶も少し曖昧である。グッズや装飾、座席に描かれたイラストが乙女心をくすぐってくれたので、かなりテンションが上がっていたのだが、席に着き、公演が始まる直前まで、「理解できなかったら……楽しめなかったらどうしよう」とまだ不安は残っていた。
そんな不安を一気に吹き飛ばしてくれたのも、「美少女戦士」たちだった。イラストがそのまま出てきたのかと思う美しいキャストたちに目を奪われ、それぞれの愛らしい性格や仕草にグッと心をつかまれた。衣装もキラキラと輝き、彼女たちの魅力を最大限に引き出している。

感情を乗せた歌やセリフに加え、合間にあるダンスにも切れがある。セーラー戦士10人、タキシード仮面によるそろった振りもあれば、それぞれの個性を出す振りも存在。とくに、愛し合い、想いあう衛とうさぎのシーンは、あまりの美しさに声がもれそうになった。
美しいだけではなく、現代社会に寄り添ったストーリーに、考えさせられる瞬間がいくつもあり、どこをとっても完成度の高いショーだった。ショーは感動的な結末を迎え、ジーンとしているのも束の間、すぐにライブパートへと移る。

今回、ライブパートでは「ムーンライト伝説」「Music of the Spheres」「ソーラーミラクルメイクアップ」「Brilliant Justice」の4曲を、どれも高い歌唱力でそれぞれ披露していく。
ライブパートからは観客も撮影することができ、ペンライトも振れるということで、すでに舞台に慣れている方は、スマホとペンライトを構えていた。ショーとは異なり、美少女戦士たちが笑顔を見せながら、観客へと手を振ったり、ハートマークを作ったりと、ファンサを連発する。

あまりの神ファンサに目を奪われていると、今回から実施された手渡しプレゼントのコーナーに移っていた。うれしそうな観客とキャスト陣を、「こんな近くで直接渡されたらうれしいだろうな」「キャストさんも、喜んでもらえたら全力でファンサしちゃうよね~!」と、ついつい温かい眼差しで見守ってしまう。

だが、他人事ではなくなった。スーパーセーラープルート/冥王せつな(玉山珠里)から、筆者も優しくプレゼントを手渡されたのだ。その瞬間、深い沼に転がり落ちた。「こんなのハマらないわけない……情緒がおかしくなる点」と悶えたうえ、最後のトドメだといわんばかりに、スーパーセーラーマーキュリー/水野亜美(丸山純怜)に投げキッスをされ、無事に陥落した。

初めての「美少女戦士セーラームーン-Shining Theater Shinagawa Tokyo-」は、誰にでも夢を与え、誰でも満足できる場所だと知ることができた。どんな瞬間を切り取っても、思い出が残るそんな場所。これから先も、どんどんファンの層を広げ、さらにパワーアップしていくことだろう。
(C) Naoko Takeuchi
(C) 武内直子・PNP/「美少女戦士セーラームーン-Shining Theater Shinagawa Tokyo-」











