アニメ『パラダイスキス』が放送開始から20周年を迎え、2025年12月18日(木)正午にノンクレジットオープニング映像が公開されました。この映像は、ファンにとって懐かしくも新鮮な気持ちで楽しめる内容になっています。
『パラダイスキス』は、矢沢あいさんの同名漫画を原作にした2005年のアニメ作品。ファッション業界を舞台に、夢や恋愛、自己表現に奮闘する若者たちの姿を描き、当時のストリートファッションや若者文化と深く結びついて話題となりました。アニメファンだけでなく、ファッション好きの間でも根強い支持を集めた作品です。
今回公開されたノンクレジットオープニング映像は、作品のスタイリッシュな世界観を象徴する美しい映像が見どころ。さらに、放送当時から印象的だったオープニングテーマ曲も改めて注目を浴びています。

そのオープニングテーマを担当しているの、Tommy february6の「Lonely in Gorgeous」。Tommy february6は、川瀬智子さんのソロプロジェクトのひとつで、2000年代前半に80年代のシンセポップやガーリーな世界観を今風にアレンジした音楽スタイルで人気を博しました。国内外に多くのファンを持ち、独特のポップな世界観が魅力です。
この曲は2005年のリリース以来、『パラダイスキス』の世界観と強く結びついた楽曲として長く愛されてきましたが、ここ数年で再び注目度が急上昇しています。その背景には、TikTokやInstagramを中心としたSNSでのグローバルなバイラルヒットがあります。

特にアメリカをはじめとした海外では、Y2Kファッションやレトロポップカルチャーの再評価に伴い、この楽曲が広くシェアされるように。ファッションやメイクの動画、アニメカルチャー関連の投稿で頻繁に使われることで、世代や国境を越えた新リスナー層を獲得しています。その結果、ストリーミング再生数やSNS上のユーザー生成コンテンツ(UGC)が大きく伸び、「2000年代J-POPの再評価」を象徴する曲のひとつとしても位置づけられています。
今回の20周年記念のオープニング映像公開は、『パラダイスキス』と音楽の深い関係性を改めて際立たせるとともに、「Lonely in Gorgeous」が持つ普遍的な魅力を再認識させる出来事と言えるでしょうちなみに、Tommy february6こと川瀬智子さんは1995年に結成し、1997年にメジャーデビューしたバンド「the brilliant green」のボーカリストとしても知られています。彼女のソロプロジェクトは主に二つあり、明るくポップなキャラクターのTommy february6と、ダークサイドのキャラクターが特徴のTommy heavenly6があります。Tommy february6は2001年に活動を開始し、デビューシングルは「EVERYDAY AT THE BUS STOP」。一方、Tommy heavenly6は2003年に始し、「Wait till I can dream」がデビュー曲です。
『パラダイスキス』は、アニメ、ファッション、音楽という異なるカルチャーをつなぎ、20年の時を超えてもなお新しい世代に届き続けています。この再評価の流れは、これからもさらに広がっていきそうですね。ぜひこの機会に、作品と音楽の魅力を改めて味わってみてはいかがでしょうか。
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会





