6月6日は「兄の日」です。
ふたご座は、ギリシャ神話に登場する双子の兄弟・ディオスクロイが星座になったとされており、そのちょうど真ん中の日にあたることから記念日が生まれました。提唱したのはマンガ家・著述家の畑田国男で、彼は3月6日の「弟の日」、9月6日の「妹の日」、12月6日の「姉の日」も制定しています。
アニメの世界でも、「兄」というポジションのキャラクターは数多く登場します。弟や妹から頼りにされていたり、逆にだらしのない性格で呆れられていたり、血のつながりはないもののアニキと呼ばれて慕われていたりと、その描かれ方もさまざまです。
そこでアニメ!アニメ!では毎年恒例の「“兄”キャラといえば?」 と題した読者アンケートを実施しました。5月26日から5月31日までのアンケート期間中に767人から回答を得ました。 男女比は男性約30パーセント、女性約70パーセントで、女性が多め。年齢層は19歳以下が約45パーセント、20代が約25パーセントと若年層が中心でした。
■兄らしさもキャラそれぞれ! 第1位 1位は『呪術廻戦』の脹相 。支持率は約6パーセントで、昨年と同順位でした。『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 「主人公の虎杖悠仁を弟だと確信してからは、“全力でお兄ちゃんを遂行する”というセリフ通りの生き様を貫いています。兄キャラは数多くいますが、兄であることがアイデンティティそのもののキャラクターは脹相だけでしょう」や「弟のためなら自分の命も惜しくはない、頼れるお兄ちゃん。ちょっと変わったところはあるけれど、愛の深さは本物です。“どけ!!! 俺はお兄ちゃんだぞ!!!”と私も言われてみたい」と、呪霊と人間の血を引くキャラクターが今年もトップに。 劇場版総集編『呪術廻戦 懐玉・玉折』が公開中のタイトルからランクインしました。VIDEO 第2位 2位は『ブルーロック』の糸師冴 。トップとはわずか数票差で、昨年のランク外から大きく順位を上げました。TVアニメ『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』U-20日本代表戦キービジュアル(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会 冴はヨーロッパで活躍するプロサッカー選手。「ブルーロック」プロジェクトに参加している凛の兄でもあります。読者からは「弟の凛にとって冴は憧れの存在で、彼の影響でサッカーを始めました。とあることから決別し、今では関係が冷え切っていますが、冴の本心は昔の優しい兄のままでいてほしい……」と、かつての兄弟の絆を懐かしむ声が多数。「ミニアニメ『あでぃしょなるたいむ』では幼少期の仲睦まじい姿が描かれていて、思わず胸が締めつけられました」と、和解を望む読者も多かったです。VIDEO 第3位 3位は『鬼滅の刃』の竈門炭治郎 。2位とはわずか数票差で、昨年の4位からランクアップ。なおトップ3は僅差での決着となっています。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』キービジュアルポスター (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 「鬼になってしまった妹を人間に戻すため、過酷な道を歩み続ける炭治郎。長男だからできる、やってやる! という心意気が頼もしく、やはり兄キャラの代表にふさわしいと思った」や「実の妹だけでなく、鬼殺隊の仲間たちにも思いやりを持って接する優しさが、理想のお兄ちゃんらしい」、「“俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった”というセリフに、長男としてのプライドと覚悟が詰まっている」と、芯の強さが評価されています。 なお同率12位には不死川実弥、同率20位には煉獄杏寿郎が登場。『鬼滅の刃』が兄キャラの宝庫であることも再確認できました。■そのほかのコメントをご紹介! 『ディズニー ツイステッドワンダーランド』イデア・シュラウドには「引っ込み思案な性格ながら、弟のオルトに優しく接していて微笑ましい。“兄ちゃんに任せとけ”というセリフには愛がにじんでいます」。VIDEO 『アイドリッシュセブン』九条天には「現代の天使と呼ばれる完璧なアイドルだけど、実の性格は冷徹ハリネズミと呼ばれるほどツンツン。でも双子の弟のことをいつも気にかけていて、ゲームではついにブラコンであることを認めました」。VIDEO 『おそ松さん』松野おそ松には「六つ子だから兄という感覚は薄いはずなのに、“お兄ちゃんは……”とちょくちょく兄を気取るところが可愛い。あんな個性が強い弟たちをまとめようとするだけでも、充分に立派なお兄ちゃんです」。VIDEO 『名探偵コナン』諸伏高明には「スコッチこと諸伏景光の兄。劇場版『隻眼の残像』では、離れ離れになった弟を今も大切に思っていることが痛いほど伝わってきた」と、映画最新作に登場するキャラクターにも投票がありました。VIDEO 2025年版では、弟や妹に深い愛情や複雑な気持ちを抱く兄キャラがランクイン。それぞれが異なる形でお兄ちゃん像を示しており、どれも強く印象に残る結果となっています。 次ページのトップ20もお見逃しなく!■ランキングトップ10 [“兄”キャラといえば? 2025年版] 1位 脹相 『呪術廻戦』 2位 糸師冴 『ブルーロック』 3位 竈門炭治郎 『鬼滅の刃』 4位 ポートガス・D・エース 『ワンピース』 5位 エドワード・エルリック 『鋼の錬金術師』 6位 うちはイタチ 『NARUTO -ナルト-』 7位 神威 『銀魂』 8位 谷崎潤一郎 『文豪ストレイドッグス』 9位 諸伏高明 『名探偵コナン』 10位 天馬司 『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』 10位 山田一郎 『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』 (回答期間:2025年5月26日~5月31日)次ページ:ランキング20位まで公開 ※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。