「ワンピース」メイキングを中心に“マンガが生まれるプロセス”を体感！「ONE PIECE ONLY」展が開催

「『ONE PIECE ONLY』展」が、2024年10月9日より東京・立川にある絵本とことばをテーマにしたミュージアム「PLAY! MUSEUM」で開催される。『ONE PIECE』の1000話・100巻のメイキングを中心に、一枚の紙から数百万部の本となって読者の手元に届くまでを追う、「『誰も見たことがない』ワンピース展」となる。

『ONE PIECE』は、新刊コミックスの初版部数が10年以上にわたり毎号300万部超を数え、全世界のコミックス発行部数は2024年4月現在で5億1000万部を超える。ファンが読んでいるマンガは、どうやって作られるのか。このたびの「『ONE PIECE ONLY』展」は、1000話のネームや原画、コミックス100巻のカバー原画や印刷に関わる貴重な資料を収める「宝箱」を通じて、マンガが生まれるプロセスを体感できるもの。『ONE PIECE』の秘密と本質に触れる、2025年に予定されている北米展示に先駆けた展覧会だ。

会場では、『ONE PIECE』の1巻～109巻に掲載された全1100話がコミックスから切り離され、貼り合わせて展示される。高さ3.6m、全長140mにおよぶひとつなぎの「大絵巻」によって、『ONE PIECE』の世界に包まれる圧倒的な空間展示が広がる。

また、世界に類を見ない部数で発行され続ける「週刊少年ジャンプ」とジャンプコミックスそれぞれの印刷現場を超高速度カメラでとらえた映像も、3台の8Kプロジェクターで投影される。世界一のマンガが生まれる現場を体験できる、臨場感あふれる映像インスタレーションとなる。

さらに、2021年にスタートした「集英社マンガアートヘリテージ」が生み出したアートプリント100点以上も、展示替えを行いつつ一挙に展示される。コットン100％の紙にアーカイヴァル・インクジェットプリントを行ったカラー作品、今では希少となった活版平台印刷機によるモノクローム作品、手漉き和紙にコロタイプ印刷を行った作品などが並ぶ。制作に使用された金属刷板の現物や、制作風景を記録したドキュメンタリー映像も展示される。

そして来場者には全員に来場の「証」として、「宝箱」の内容を中心とした展覧会図録がプレゼントされる。全192ページ・本文モノクロ・並製本の図録は、写真家の本城直季が撮り下ろしたネームや原画のクローズアップから、刷版などの印刷に関わる資料、集英社や印刷所の空撮写真まで、貴重な写真をジャンプコミックスと同じ判型に収録したもの。この図録は、本文カラーの上製本ヴァージョンもショップで販売される。

このほか来場者は、「週刊少年ジャンプ」と同じ用紙に活版輪転印刷され、同じサイズに折りたたまれた「号外ポスター」第1弾～第3弾のどれかひとつももらえる。さらに、会場で受け取るジャンプコミックスサイズの特製用紙に描いたイラストを、黄金の部屋に用意された数百個の展示フックにかけていく楽しみもある。会場入口に設置される「宝箱」の海外輸送用のクレート（木箱）を、来場者がシールで装飾していくしかけも用意されるようだ。

そんな規格外の展覧会にあわせた、規格外のオリジナルグッズも目白押しだ。「週刊少年ジャンプ」と同じ用紙に活版輪転印刷された名場面ポスターは50種類以上が取り扱われる。アパレル、ステーショナリーなど、活字・紙・印刷などのこだわりにつながるユニークなアイテムの数々が販売されるので、来場の際はぜひともチェックしてみよう。

『ONE PIECE』の1000話・100巻のメイキングを中心に、一枚の紙から数百万部の本となって読者の手元に届くまでを追う「『ONE PIECE ONLY』展」は、2024年10月9日から2025年1月13日まで東京・立川にある絵本とことばをテーマにしたミュージアム「PLAY! MUSEUM」で開催される。入場券は「セブンチケット」限定販売で、完全日時指定制となる。詳細は展覧会サイトまで。

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（C）Eiichiro Oda / Shueisha Inc. All rights reserved. Photograph by Naoki Honjo