アニメ『モノノ怪』の大奥を舞台とした完全新作エピソードを描く『劇場版 モノノ怪』が、2024年夏に公開されることがわかった。これに伴い新ビジュアルと特報が公開。主人公・薬売り役は神谷浩史が務めることも明らかになった。
『モノノ怪』は、2007年7月よりフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」にて放送された、薬売りの男がモノノ怪に立ち向かう冒険譚を紡ぐアニメだ。「ノイタミナ」の15周年の企画として行われたファン投票では、数十作品の中で上位となるなど人気を博す。また『空中ブランコ』や『C』、『つり球』、『ガッチャマン クラウズ』などの個性的な作品を作り続けてきた中村健治監督にとっては原点となる作品だ。
『劇場版 モノノ怪』は昨年、TVシリーズの放送から15周年を迎えての記念企画のひとつで、大奥を舞台とした完全新作の劇場版プロジェクトとして発表されていたもの。アニメーション制作は、ツインエンジングループの制作スタジオを束ねるEOTAが手掛ける。EOTA内には大小のクリエイターユニットが多数存在しており、本作のために中村監督を中心とした体制が構築される。
このたび、そんな本作の劇場公開時期が2024年夏に決定。これに伴い新ビジュアルと特報が公開され、主人公・薬売り役を神谷浩史が務めることが発表となった。キャラクターデザインにはマンガ家の永田狐子、アニメーションキャラデザイン・総作画監督には『つり球』『ガッチャマン クラウズ』で中村監督とタッグを組んだ高橋裕一が名を連ねる。
新ビジュアルは、劇中でキーポイントとなる要素を散りばめ、本作の世界観が表現されたもの。圧倒的な存在感を放ち、口元に指先をあてる耽美な薬売りの姿と表情は華やかで美しい。閉ざされた空間“大奥”で巻き起こる事件への興味を駆り立てる仕上がりだ。
そして特報は、薬売りが本作の世界へと誘う声とともにスタートする。神出鬼没で謎多き薬売りが、煌びやかな女中たちの間でも一際目立つ黒い衣装をまとい現れる。
劇場版のスケールを感じさせる壮大な音楽と並走して、独特な色使いと緻密な美術で『モノノ怪』ならではの印象的なカットが連続していく。男子禁制の大奥で、女中たちが生み出す情念、神谷が作り上げる薬売りに期待が高まるばかりだ。
アニメ『モノノ怪』の大奥を舞台とした完全新作エピソードを描く『劇場版 モノノ怪』は、2024年夏に公開される。今後のさらなる続報を楽しみに待ちたい。
『劇場版 モノノ怪』
2024年夏、全国ロードショー
≪作品情報≫
監督：中村健治
キャラクターデザイン：永田狐子
アニメーションキャラデザイン・総作画監督：高橋裕一
美術設定：上遠野洋一 美術監督：倉本章 斎藤陽子
色彩設計：辻田邦夫 ビジュアルディレクター：泉津井陽一
3D 監督：白井賢一 編集：西山茂 音響監督：長崎行男 音楽：岩崎琢
プロデューサー：佐藤公章 須藤雄樹 企画プロデュース：山本幸治
制作：EOTA 製作：ツインエンジン
（C）ツインエンジン
