6月の誕生花は百合です。日本で幅広く分布しているユリは、6月から夏場にかけて見どころを迎えます。
フィクションにおいては、女性同士の親密な関係性を描いたジャンルを「百合」と称することがあります。本格的な恋愛を描いた作品から、仲睦まじい友情を堪能できる作品まで、人によって「百合アニメ」の定義もさまざまです。
>そこでアニメ!アニメ!では「好きな百合アニメといえば?」と題した読者アンケートを実施しました。6月8日から6月15日までのアンケート期間中に110人から回答を得ました。
男女比は男性約55パーセント、女性約45パーセントで、ほぼ同数。年齢層は19歳以下と20代がそれぞれ約30パーセント、30代が約25パーセントでした。
■学園を舞台にしたタイトルがワンツーフィニッシュ!
第1位
1位は『やがて君になる』。支持率は約10パーセントでした。
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「やがて君になる」(C)2018 仲谷 鳰/KADOKAWA/やがて君になる製作委員会(C)2018 NAKATANI NIO/KADOKAWA CORPORATION/Bloom Into You PARTNERS
『やがて君になる』は「月刊コミック電撃大王」に連載されたマンガが原作。高校1年生の小糸侑が先輩の七海燈子から「君のこと好きになりそう」と告げられたことで関係が深まっていくラブストーリーです。
2018年10月から12月にかけてTVアニメが放送された本作には「百合アニメを好きになったきっかけの作品。“特別”という言葉の意味を深く考えさせられました」や「6話では二人が本音でぶつかり合って距離が縮まる様子を、川の飛び石を使って物理的にも表現していて、その演出に痺れたから」、「ストーリーや音楽、キャラクターデザイン、OPとED、声優の芝居とすべてがハイレベル!」と絶賛の声が寄せられました。
第2位
2位は『安達としまむら』。支持率は約9パーセントでした。
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『安達としまむら』キービジュアル(C)2019 入間人間/KADOKAWA/安達としまむら製作委員会
『安達としまむら』は「電撃文庫」より刊行中の小説が原作で、TVアニメは2020年10月から12月までオンエア。授業をサボりがちな女子高生・安達としまむらが日常を一緒に過ごす青春ストーリーとなっています。
「女子高生らしいの可愛い独占欲からスタートしているため、百合初心者にオススメです。繊細な絵柄も内容にマッチしています」や「しまむらに対して友情を超えた感情を抱くようになる安達の心情が細やかに表現されていて、見ているこちらもやきもきしました。続編を心待ちにしているアニメです」と、こちらも丁寧な心理描写が人気を集めました。
第3位
3位は『リコリス・リコイル』。支持率は約7パーセントでした。
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『リコリス・リコイル』キービジュアル(C)Spider Lily/アニプレックス・ABC アニメーション・BS11
『リコリス・リコイル』は2022年7月から9月にかけて放送されたオリジナルTVアニメ。秘密組織に所属するリコリスと呼ばれるエージェントの少女たちを描いた物語です。
本作のジャンルはアクションですが、主人公の錦木千束と井ノ上たきなの関係に注目した読者が多数。「明るい千束とクールなたきながコンビを組み、ミッションや喫茶リコリコでの仕事をこなしながらもお互いに影響を受けて、少しずつ変わっていくところがいいです」とバディもののとして魅力を感じているファンが目立ちました。「たきなの下着のセンスに驚いて、千束がショッピングに連れていくエピソードは笑いました」と正反対の性格の二人が仲良くなっていく姿も印象的です。
■そのほかのコメントをご紹介!
『桜Trick』には「“他の娘とは絶対しないことをしようよ”と誓い合ってキスをする二人にドキドキ。1話に1回はキスをするシーンがあるので、毎回いつするのだろうかと楽しみでした」。
『少女革命ウテナ』には「主人公・天上ウテナが薔薇の花嫁・姫宮アンシーを巡って、デュエリストたちと決闘するストーリーはもちろん、サブキャラクターも魅力的。とくに7話『見果てぬ樹璃』のペンダントの中身を見たときの衝撃は今も忘れられません」。
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「少女革命ウテナ」(C)1997 ビーパパス・さいとうちほ/小学館・少革委員会・テレビ東京
『私に天使が舞い降りた!』には「大学生のみやこが小学生の花ちゃんに一目惚れ! メイン以外でもそれぞれのカップリングの強い絆があって、ほんわかと癒されます」。
『転生王女と天才令嬢の魔法革命』には「アニスとユフィがお互いを大切に想い、本気でぶつかり合う中で仲を深めていく物語が好き。魔竜討伐の5話はバトルシーンの迫力も含めて必見だと思います!」と今年放送されたタイトルにも投票がありました。
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『転生王女と天才令嬢の魔法革命』キービジュアル(C)2023 鴉ぴえろ・きさらぎゆり/KADOKAWA/転天製作委員会
今回のアンケートでは1990年代から2020年代まで幅広いタイトルが集結。一般的には「百合アニメ」に含まれない作品もランクインしており、作品の受け取り方はファンによってさまざまであることが再確認できる結果に成っています。
次ページの全体ランキングもお見逃しなく!
■ランキングトップ10
[好きな百合アニメといえば?]
1位 『やがて君になる』
2位 『安達としまむら』
3位 『リコリス・リコイル』
4位 『ハッピーシュガーライフ』
5位 『アサルトリリィ BOUQUET』
5位 『citrus』
5位 『マリア様がみてる』
8位 『あさがおと加瀬さん。』
8位 『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
8位 『はぴはぴクローバー』
8位 『ゆるゆり』
8位 『私の百合はお仕事です!』
(回答期間:2023年6月8日~6月15日)
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※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。