2023年春アニメは、内容はもちろん、オープニングやエンディングにも力の入った作品ばかり。
作品世界を1分30秒に凝縮して表現した主題歌たちのなかで、お気に入りの曲が見つかった人も多いはず。
そこで今回アニメ！アニメ！では「編集部が選ぶ 2023春アニメ 神曲6選」と題し、編集部員が独断と偏見で選んだ6曲を紹介します。
■『地獄楽』OP millennium parade & 椎名林檎「W●RK」
『地獄楽』の原作は、賀来ゆうじさんがマンガアプリ「ジャンプ+」にて2018年～2021年に連載し、シリーズ累計発行部数400万部を突破する忍法浪漫活劇。
江戸時代末期、抜け忍として囚われ死罪人となった元“石隠れ最強の忍”画眉丸が、最愛の妻と再会するため、“打ち首執行人”山田浅ェ門佐切と共に、無罪放免の条件として“不老不死の仙薬”を取りに向かう様子を描いています。
そんな『地獄楽』OPテーマ、millennium parade & 椎名林檎による「W●RK」は、スタイリッシュで現代的なサウンドですが、アニメの和風な雰囲気ともマッチした楽曲となっています。作曲はKing Gnuのメンバーとしても活躍する常田大希さん、作詞は常田さんと椎名さんの両名が担当。実際に『地獄楽』の原作を読んで書き上げられた歌詞にも注目してみてください。
■『【推しの子】』OP YOASOBI「アイドル」
『【推しの子】』の原作は、『かぐや様は告らせたい』の赤坂アカさんと『クズの本懐』の横槍メンゴさんがタッグを組み「週刊ヤングジャンプ」で連載、その世界観やストーリー、ミステリー要素、そしてまったく新しい切り口で芸能界を描く斬新さで話題の大ヒットコミック。
ある日、地方都市で働く産婦人科医・ゴローのもとへ、“推し”アイドル・アイが現れたことをきっかけに、数奇な運命が動き出します。
そんな『【推しの子】』OPテーマは、YOASOBIの「アイドル」。原作者の赤坂さんが本楽曲のために書き下ろした小説をもとに制作され、作品とYOASOBIの世界観が融合した中毒性のある1曲に仕上がっています。楽曲のコールパートはREAL AKIBA BOYZが担当。彼らの力強い掛け声にも注目です。
■『僕の心のヤバイやつ』OP ヨルシカ「斜陽」
『僕の心のヤバイやつ』の原作は、『みつどもえ』などで知られる桜井のりおさんが「マンガクロス」で連載し、「このマンガがすごい！オトコ編」に2年連続ランクイン、「次にくるマンガ大賞2020 Webマンガ部門」で1位を獲得するなど、話題の青春ラブコメ。
重度の中二病男子・市川京太郎とクラスの美少女・山田杏奈が織りなす、甘く切ない初恋模様を描いています。
そんな『僕ヤバ』のOPテーマとなっているのは、ヨルシカの「斜陽」。ヨルシカのメンバー・n-bunaは「言葉にするには難しい関係にはシンプルな比喩が合うように思います。今ヨルシカで描きたいものと、『僕の心のヤバイやつ』という作品の二つが、混ざり合って良い反応を起こすことを信じています。」とコメント。映像と合わさり、懐かしい青春時代を思い出して胸がキュッとするような、切なくも美しい楽曲です。
■『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ED アイナ・ジ・エンド「Red:birthmark」
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代“A.S.（アド・ステラ）122”を舞台とする、『ガンダム』シリーズのTVアニメ最新作。
モビルスーツ産業最大手の「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」のパイロット科に、辺境の地・水星からスレッタ・マーキュリーという名の少女が編入してくるところから始まる物語を描いています。
2023年4月9日から放送がスタートしたSeason2のEDテーマを務めるのは、BiSHのメンバーとしても活躍するアイナ・ジ・エンドさんによる「Red:birthmark」。本楽曲はTK（凛として時雨）さんが作詞作曲／プロデュースをした楽曲で、研ぎ澄ましたサウンドとアイナさんのエモーショナルな歌声がかけ合わさった激情なロック・ナンバーとなっています。
■『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』ED milet × MAN WITH A MISSION「コイコガレ」
『鬼滅の刃』の原作は、吾峠呼世晴さんが2016年～2020年に「週刊少年ジャンプ」にて連載し、原作単行本全23巻で累計発行部数1億5000万部を突破する大ヒットコミック。家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹・禰豆子を人間に戻すために“鬼殺隊”に入隊し、鬼との戦いに身を投じる姿を描いています。
2019年にTVアニメ『鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編』、2020年に劇場版『無限列車編』、2021年～2022年にTVアニメ『無限列車編』『遊郭編』、そして2023年2月より『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』を展開。待望の『刀鍛冶の里編』では、霞柱・時透無一郎と恋柱・甘露寺蜜璃に再会した炭治郎らの新たな戦いが描かれます。
これまで多くの話題曲が名を連ねた『鬼滅の刃』において、「刀鍛冶の里編」のEDテーマとなったのはmilet × MAN WITH A MISSIONの「コイコガレ」。梶浦由記さんが作詞／作曲／プロデュースを担当しており、作品の世界観を活かす梶浦サウンドの中にマンウィズ＆miletらしさが出ている豪華な楽曲となっています。
■『Dr.STONE NEW WORLD 第3期』ED OKAMOTO’S「Where Do We Go?」
『Dr.STONE』の原作は、稲垣理一郎さんとBoichiさんのタッグが2017年から2022年に「週刊少年ジャンプ」で連載していた同名コミック。
全人類が謎の現象により一瞬で石化して数千年……文明の滅んだ“石の世界（ストーンワールド）”で目覚めた超人的な頭脳を持つ科学少年・千空が、科学の力でゼロから文明を作り出す姿を描いたクラフトアドベンチャーです。
第3期となる「NEW WORLD」のEDテーマを務めるのは、OKAMOTO’S。楽曲「Where Do We Go?」はスケール感たっぷりのロックチューンに。オカモトショウさんは「石神千空達が何もないストーンワールドから必要な技術を生み出す時の努力、そして科学とその科学を発明した人間自身の底力を信じる力にリンクする部分がある気がして、そういう根源的な共通点を曲にしました」とコメントしています。
上記以外のどの作品も、楽曲に力を入れている春アニメ。
是非みなさんもお気に入りの曲を見つけてみてください♪
