ストップモーション時代劇『HIDARI』のパイロット版が、2023年4月21日より新宿バルト9およびT・ジョイ梅田にて1週間限定上映決定。あわせて、細田守監督、樋口真嗣監督、ライムスター宇多丸からコメントが到着した。
『HIDARI』は、米誌「Creativity」で「世界のクリエイター 50人」にも選出された川村真司監督が、実存したのか定かではない江戸時代の伝説的な彫刻職人・左甚五郎を題材に、左甚五郎の作品と同じ“木彫”による人形を使って作り上げたストップモーション時代劇だ。
世界で人気を誇る“ジャパニメーション”の映像文法やアクション表現を、これまでほとんど試みられてこなかった“ストップモーション”という技法で描き出す。
本作は元々は劇場用長編映画や配信シリーズとして構想されているが、国内外から出資を得るため、まずパイロット版を制作。
その独創性と圧倒的なクオリティに、細田守監督や樋口真嗣監督、ライムスター宇多丸といったクリエイターたちから早くも絶賛の声が上がり、YouTubeでも公開後22日間で再生回数100万回を突破するなど、国内外から注目が集まっている。
この反響を受け、パイロット版としては異例となる劇場上映が決定に。
『HIDARI』の製作チームにも参加したストップモーションアニメーションスタジオ・ドワーフおよびTECARATの代表作『こまねこはじめのいっぽ』『劇場版 ごん -GON, THE LITTLE FOX-』も同時上映されるほか、先着で特製ポストカードの配布、4月22日には細田守監督を招いたトークイベント、4月23日には樋口真嗣監督を招いたトークイベントも実施されることとなった。
『HIDARI』は4月21日より新宿バルト9およびT・ジョイ梅田にて1週間限定上映。
同時上映作品、特典、トークイベントなどの詳細は公式Twitterまで。
＜以下、コメント全文掲載＞
細田守（アニメーション映画監督）
『HIDARI』拝見しました。素晴らしい！八代さんの造形、ドワーフさんのアニメーション、自由闊達で清々しい思いを抱きました！日本はご存知の通りアニメーション大国ですが、ストップモーションアニメーション映画へのチャレンジは、現在では皆無に等しいと思います。そこへ川村さんが果敢に挑戦するのですから、おそらく見たことのないテイストとリズムとセンスと仕掛けで、新しいストップモーションアニメーションの扉を開くことになるでしょう。今回この作品を、大画面で観られることが楽しみでしょうがありません！
樋口真嗣（映画監督）
左甚五郎が、犬丸が大画面で大暴れ！変態的ディティールを盛りまくったカラクリや傀儡たちの複雑な挙動は大画面でなきゃ観たことにならないぞ！長編完成まで待てないキミは劇場に集まれ！
ライムスター宇多丸（ラッパー、ラジオパーソナリティ）
ストップモーション・アニメならではの質感表現を最大限に活かしたユニークな「木彫り」設定のディテール、誰もが驚愕したスーパーダイナミックな次世代的アクション＆カメラワーク……すでに世界を震撼させている『HIDARI』パイロットフィルムですが、あらゆる意味で、アレをスクリーンで観るのはそりゃあ、極上体験に決まってる！ 比較的早いこの時点で「目撃」できたこと、間違いなく末代までの自慢となりましょうぞ！
