黒柳徹子の伝説的自伝「窓ぎわのトットちゃん」アニメ映画化!「劇場版ドラえもん」八鍬新之介が熱烈オファー | アニメ!アニメ!

黒柳徹子の伝説的自伝「窓ぎわのトットちゃん」アニメ映画化!「劇場版ドラえもん」八鍬新之介が熱烈オファー

黒柳徹子が自身の幼少期を自伝的に描いた『窓ぎわのトットちゃん』が、原作出版から40年の時を経てアニメーションで初めて映画化されることが決定した。『劇場版ドラえもん』シリーズで知られる八鍬新之介のもと制作中で、2023年冬に公開される。

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映画『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子撮り下ろしスチール(C)黒柳徹子/2023 映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会
  • 映画『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子撮り下ろしスチール(C)黒柳徹子/2023 映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会
  • 映画『窓ぎわのトットちゃん』スーパーティザービジュアル(C)黒柳徹子/2023 映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会
  • 映画『窓ぎわのトットちゃん』トットちゃんビジュアル (C)黒柳徹子/2023 映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会
  • 映画『窓ぎわのトットちゃん』ロゴ(C)黒柳徹子/2023 映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会

黒柳徹子が自身の幼少期を自伝的に描いた『窓ぎわのトットちゃん』が、原作出版から40年の時を経てアニメーションで初めて映画化されることが決定した。『劇場版ドラえもん』シリーズで知られる八鍬新之介のもと制作中で、2023年冬に公開される。黒柳と八鍬からコメントも届いた。

『窓ぎわのトットちゃん』は、今から約80年前の第二次世界大戦が終わる少し前の激動の時代を背景に、黒柳徹子が自身の幼少期を自伝的に描いた作品だ。
物語は、何事にも好奇心旺盛でお話好きな小学一年生のトットちゃん(=黒柳)が、落ち着きがないことを理由に通っていた小学校を退学になってしまい、東京の自由が丘に実在した「トモエ学園」に転校するところから始まる。

1981年に出版され、日本での累計発行部数は800万部を突破。さらには世界各国でも中国語、英語、フランス語、ヘブライ語など20以上の言語で出版され、世界累計発行部数は2,500万部超を数える。日本のみならず、海を越えて多くの国で愛される世界的ベストセラーだ。

映画化については、これまでも数々のオファーが届くも、「読者の頭の中にあるイメージを壊したくない」という黒柳の考えもあり、映画・テレビドラマ・アニメなど全ての分野において映像化が実現することは一度もなかった。

そんな中、偶然にも原作が出版された年に生まれた『劇場版ドラえもん』シリーズで数々の大ヒット作品を世に送り出してきたアニメーション監督の八鍬新之介が原作に惚れ込み、アニメでの映画化を黒柳本人に直接オファー。当初は黒柳に戸惑いがあったものの、イメージボードを手に何度も訪れ説得を重ねた八鍬監督の熱意が届いたことで、黒柳が「アニメであれば原作を愛するファンの方々も喜んでくれるかもしれない」と快諾。原作出版から40年の月日を経て、このたび奇跡の映画化が実現することになった。

トットちゃんビジュアル

八鍬監督のもと制作を手掛けるのは、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』シリーズをはじめとする国民的アニメ作品や、日本アカデミー賞にも輝いた映画『河童のクゥと夏休み』、熱狂的なファンを生み出したTVシリーズ『PUI PUI モルカー』のシンエイ動画だ。『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』シリーズでキャラクターデザインや原画を務めた金子志津枝が、トットちゃんをはじめとするキャラクターデザインを担当する。

現在、本編は2023年冬の公開に向けて制作中とのこと。世代や国を問わず、世界中の人々の心を動かした不朽の名作『窓ぎわのトットちゃん』の温かく美しくそしてちょっぴり切ない世界は、実力派クリエイター陣の熱意によってどのようにアニメ映画化されるのだろうか。今後のさらなる続報を楽しみに待ちたい。

<以下、コメント全文掲載>


【黒柳 徹子/原作】


1981年に「窓ぎわのトットちゃん」を書いたあと、ものすごくたくさんの映画監督から映画にしたいと依頼がありました。よく冗談で言っているのですが、あの黒澤明監督以外のほとんど全ての映画監督から、ありがたいことにお手紙をいただいたのを今でも覚えています。ただし、本を読んでくれた皆さんの頭の中にある映像の方が良いものなんじゃないか? と思って全てお断りしてきました。そうしたら今度はアニメーションでどうですか?という話で…笑。それであれば若い方々がご覧になっても楽しめるかもしれないと思いました。今でも本屋に行って置いてあると聞くと嬉しくなりますし、本を読んだ子どもたちの感想を聞くのが楽しみです。最近は世界情勢がいろいろ変わってきているので、この映画を観た若い世代の皆さんに「面白かった!」と思ってもらえるといいなと思います。

【八鍬 新之介/監督・脚本】


映画化を企画したのは2016年。シリアでは化学兵器によって子どもたちの命が、国内では相模原の障がい者施設で多くの命が奪われました。そのような暗い出来事に触れる中で、アニメーションを通して社会に貢献できることはないだろうかと考えるようになりました。そんな時に出会ったのが『窓ぎわのトットちゃん』です。そこには「生と死」「戦争と平和」「思いやりと差別」など、相反するテーマが雄弁に語られていました。それも、世界中の誰もが理解することができる瑞々しい子どもの言葉で。この瑞々しさをそのまま映像化して世界中に届けることができたなら、今よりほんの少しだけ社会が明るい方向に進むかもしれません。どうぞお楽しみに。

原作「窓ぎわのトットちゃん」(黒柳徹子 著/講談社 刊)
1981年に発売され今なお日本のみならず世界中で愛されている黒柳徹子の子供時代を綴った自伝的物語。ハードカバー、文庫、新書、絵本がこれまで刊行され、表紙絵および挿絵には一貫していわさきちひろの作品が使われている。「第5回路傍の石文学賞」、そしてポーランドの文学賞である「ヤヌシュ・コルチャック賞」を受賞。
<発行部数>
日本: 800万部 (ハードカバー版、講談社文庫版、青い鳥文庫版)
世界: 2500万部超
<言語数>
日本語、中国語(簡体字版・繁体字版)、韓国語、タイ語、英語、フランス語、
ベトナム語、モンゴル語、ヒンディー語、ヘブライ語など
※20以上の言語で出版

映画『窓ぎわのトットちゃん』
2023 年冬公開
監督:八鍬新之介 脚本:八鍬新之介・鈴木洋介 キャラクターデザイン:金子志津枝
制作:シンエイ動画 原作:「窓ぎわのトットちゃん」(黒柳徹子 著/講談社 刊)

(C)黒柳徹子/2023 映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会


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