声優・礒部花凜“気がつくと負ける姿を見るのがクセになる”「不徳のギルド」で演じるキャラクター・ひたむきへの思いを語る | アニメ!アニメ!

声優・礒部花凜“気がつくと負ける姿を見るのがクセになる”「不徳のギルド」で演じるキャラクター・ひたむきへの思いを語る

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。2022年11月号には、秋アニメ『不徳のギルド』より、ヒタム・キャン役を演じる礒部花凜が登場。

ニュース
注目記事
ヒタム・キャン:礒部花凜(C)河添太一/SQUARE ENIX・「不徳のギルド」製作委員会
  • ヒタム・キャン:礒部花凜(C)河添太一/SQUARE ENIX・「不徳のギルド」製作委員会
  • 礒部花凜
  • ヒタム・キャン(C)河添太一/SQUARE ENIX・「不徳のギルド」製作委員会
  • ヒタム・キャン(C)河添太一/SQUARE ENIX・「不徳のギルド」製作委員会

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらう雑誌「メガミマガジン」のインタビュー企画「Megami’sVoice」。
2022年11月号には、秋アニメ『不徳のギルド』より、ヒタム・キャン役を演じる礒部花凜が登場。

本稿では、本誌で紹介できなかった部分も含めたロングインタビューをお届けする。

猪突猛進で一生懸命な思いが声に乗るように

――『不徳のギルド』という作品の第一印象を教えてください。
オーディションのお話があってから原作のコミックを読みました。少しエッチな物語かなと思っていたら、それを上回るくらいにキャラクターがかわいく、お話のテンポがいいんです。私が演じるひたむき(ヒタム・キャンの愛称)は魔物に毎回敗れてしまうんですが、気がつくと負ける姿を見るのがクセになるようなお話になっています。毎回戦いのシーンが来ると「キター!」という気持ちになります。

――オーディションの段階での、ヒタム・キャンへの印象は?
まずかわいい。そして名前のとおり応援したくなるようなひたむきさがある子だと思いました。いつも一生懸命で愛嬌があるところにも引かれました。

『不徳のギルド』(C)河添太一/SQUARE ENIX・「不徳のギルド」製作委員会

――オーディションの段階では、どんな役作りをしていましたか?
ひたむきは猪突猛進で元気な印象が強かったので、その雰囲気と一生懸命な感じが出せたらいいなと思いました。実際、アフレコに入ってからもその演じ方は変わっていないんです。原作の河添太一先生も「ひたむきの声はこれしかないと思った」と言ってくれて、すごくうれしかったです。

――ひたむきは裏表のない子ですが、演じていて難しさはありましたか?
何を考えているかがわかりやすい子なので共感できる部分は多く、感情的なお芝居は取り組みやすかったです。ただ、物語のテンポが早かったことに苦戦しました。私自身、ここまでコミカルな作品に関わらせてもらうのも初めてでしたし、テンポよく話してオチをちゃんと付けるというのが難しくて。自分でも、もっとこうできたらという理想形はあるのですが、どうしても追いつかなくて歯痒かったです。でも、スタッフの方やキャストの方に助けていただいて、少しずつ慣れることができました。

――ヒタム・キャンたち新米ガードは、クエスト中によく“不道徳なハプニング”に遭遇しますよね。
魔物にやられるシーンですね(笑)。音響監督からは、「息のレパートリーを増やして使い分けられると、お芝居の幅が広がりますよ」とアフレコでアドバイスをもらいました。私としても経験のない声の使い方だったので、新しいお芝居にチャレンジしていけました。声の出し方だけでなく、テンポに合わせて台本の持ち方を改良しましたし、すごくチャレンジの多い作品です。

――礒部さんが考えるヒタム・キャンの一番の魅力は?
何度でも魔物に立ち向かう、けなげなところ。それから、魔物を倒せなくてもめげない、打たれ強さも魅力だと思います。キクルからのアドバイスも本人はちゃんと理解しているつもりなんですよ。ただ、キクルの言いたいことと違う捉え方をしてしまうので、いつまでも同じことを繰り返しちゃうんでしょうね(笑)。

――ヒタム・キャンに共感できるところが多いという話でしたが、たとえばどんなところですか?
当たって砕けるタイプなところです。前向きに行くっきゃないと思っちゃうタイプなので、猪突猛進なところは共感できますね。私は普段「ケ・セラ・セラ」の精神でいるので、「なんとなかるさ」と思っているところも近いかもしれません。

――ヒタム・キャンに憧れるところはありますか?
素直で誰に対しても臆することなく、自分の言葉を真っ直ぐに届けられるところです。ひたむきのいいところでもありますし、うらやましいというか、こうありたいと思う部分でもあります。

――そんなヒタム・キャンを育成することになるキクルへの印象は?
大変そう(笑)。私は人ごととして捉えていましたが、アフレコ現場では男性陣がキクルに同情するタイプと見ていられないタイプに分かれているのが印象的でした。

――ただ、キクルの場合は自分でその大変な状況を呼び込んでいるところがありますよね。
あきれながらも新米たちにちゃんと付き合ってあげるからこそ、大変な状況になっていますよね。じつはいい人だからこそ、貧乏くじを引いてしまうんだと思います。

――新米ガード仲間としてほかに4人のキャラクターが登場します。礒部さんがとくに気になっている子は?
原作を読んでいたときから、トキシッコ・ダナーのダウナーな雰囲気がすごく気になっていました。原作だと語尾がカタカナなんですが、そのニュアンスをどう表現するんだろうとも思っていて、アフレコで大地葉さんのお芝居を聞いて、「これだ!」と思って。アフレコでご一緒したときは、「今日もトキシッコはやる気ないな、やる気がないのになんでこんなにかわいいんだろう」って思っていました。

TVアニメ『不徳のギルド』キャラクターPV(ひたむきver)

――アフレコでの思い出は?
限られた人数でのアフレコでしたが、いろいろな方とご一緒できました。アフレコ現場はすごく温かくて、換気時間に原作の話や推しキャラの話で盛り上がりました。最初のころはとても緊張していましたが、だんだんと皆さんと砕けた話ができるようになって楽しかったです。

――物語が始まって、ヒタム・キャンたちがちゃんと成長していくのかも気になります。
毎回、いろんなことに果敢に挑戦はしていきます。ただ、「また行くんかい!」ってツッコみたくなるような展開が多いですね。

――作品の見どころを教えてください。
見どころというと、ありがたい感じのシーンじゃないでしょうか(笑)。アフレコ中も「アニメでどこまで放映できるのか」とザワザワしたシーンがたくさんありますので、ドキドキしながら放映を待っていてください。また、アニメで初めて作品に触れる方は、「なんだこれは!」と叫びたくなるんじゃないかと思います。第1、2話はとくにビックリすると思うので、その「なんだこれは!」感を存分に堪能してもらいたいです。登場するキャラクターはひと癖あるけれどみんなかわいいので、きっとお気に入りの子が見つかると思います。ずっとテンポよくコミカルに進んでいきますので、ぜひ毎回チェックしてください。

MegamiにQuestion

Q.自分のチャームポイント
A.周りの人は「小さな耳」と言ってくれます
ただ、私個人としては、もっと大きな耳になりたかったなぁと思います。

Q.自分のニックネーム
A.かりりん
声優のお仕事を始めてから、当時の事務所の方と「もう少し親しみを持ってもらいたい」と話していて、プロフィールに書いたことがきっかけです。でも呼んでもらえるなら「花凜ちゃん」でもなんでも大丈夫です。

Q.自分の声の特徴
A.ふにゃふにゃしている
自分ははっきり話しているつもりでもそう聞こえないみたいなんです。両親からも「しっかり話しなさい」とよく言われていました。それから、話すスピードがゆっくりみたいなので、番組などではなるべく早口で話そうと努力しています。

Q.自分の性格
A.大雑把
周りの方から、見た目と中身のギャップがヤバイとよく言われるんです。自分でも、見た目だけなら女子力高そうに見えるかなと思うのですが、雑というかワイルドな部分が多いですね。

Q.いま、ハマっているものは?
A.スーパーの商品をデリバリーすること
スーパーやドラッグストアの品物もデリバリーできることを知ってハマっています。もともと自炊が好きなのですが、帰りが遅くなるとスーパーに寄るのも大変だなと思っていたんです。でも、デリバリーならいつでも運んでもらえますから、自炊が進んで少し太りました(笑)。近所のスーパーに売っていない食材もデリバリーできるのでレパートリーも増えました。ひとり暮らしなのでなかなか手が出なかったコストコの商品を、いずれデリバリーしたいと思っています。

Q.ガードになるとしたら選ぶジョブは?
A.ヒーラー
自分の体力を回復させられる場合もあるし、めちゃくちゃ重宝すると思います。

Q.いま、ひたむきにがんばっていることは?
A.習いごとなどのインプット
今年はアウトプットもするけれどたくさんインプットをしたいという抱負を掲げているんです。最近はボイストレーニングや、先生とマンツーマンでお芝居のレッスンをしたり、ピラティスなどの身体作りもしていて。インプットをコツコツひたむきにがんばっています。

Q.本作のキャッチフレーズ
A.いろんな意味ですごい!
「いろんな」をどう取るのかはその方次第ですが、本当にいろんな意味ですごいんです。狩猟エロコメなのでちょっとエッチな部分もすごいし、テンポ感もすごい。ひたむきたちががんばっている姿もすごいので、いろんな「すごい」を見つけてもらえたらと思います。

(C)河添太一/SQUARE ENIX・「不徳のギルド」製作委員会

[取材・文/野下奈生(アイプランニング)]
※本稿の内容は「メガミマガジン」2022年11月号でインタビュー時のものです。

■プロフィール
礒部花凜(いそべ・かりん)/5月26日生まれ。奈良県出身。アミューズ所属。主な出演作は、『アイドルマスターシャイニーカラーズ』月岡恋鐘役、ゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』ダイイチルビー役など。

■『不徳のギルド』
毎週水曜日深夜1時35分よりTOKYO MXほかにて放映中

ガードの仕事に没頭し、普通の青春を送れなかったキクル・マダン。一刻も早く引退し青春を取り戻すべく、後任の育成を始めるが、武道家のヒタム・キャンをはじめ、集まる新米ガードたちはスライムにすら負けるという有様だった……。

『不徳のギルド《TV 放送 ver.》』を見るならコチラ
dアニメストア for Prime Videoで観る/30日間の無料体験を開始する



声優・礒部花凜“気がつくと負ける姿を見るのがクセになる”『不徳のギルド』で演じるキャラクター・ひたむきへの思いを語る

《アニメディア編集部》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集