原恵一監督の長編アニメ『河童のクゥと夏休み』が、BS松竹東急（全国無料放送）の映画放送枠「日曜ゴールデンシアター」にて夏休み特別企画としてノーカットで放送されることがわかった。原監督の特別インタビュー付きで、2022年7月31日18時30分よりおくられる。
原監督は、主な監督作に『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ！オトナ帝国の逆襲』、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ！戦国大合戦』、『カラフル』などがある。
2013年には初の実写監督作『はじまりのみち』を発表し、2015年公開の『百日紅～Miss HOKUSAI～』は第39回アヌシー国際アニメーション映画祭で長編作品審査員賞を受賞した。2018年には紫綬褒章に輝き、2019年に最新作『バースデー・ワンダーランド』が公開されている。
『河童のクゥと夏休み』は、そんな原監督が構想20年の末に完成させ2007年に公開された、木暮正夫の児童文学を原作とするアニメ映画だ。河童と少年の交流を通じて、友情の美しさを描いた。第11回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門大賞や第62回毎日映画コンクールのアニメーション部門アニメーション映画賞など、数々の栄冠に輝いている。
2022年3月に開局されたBS松竹東急において、長編アニメの放送はこれが初めて。公開から15年の時を経てもなお愛され続けている本作が、記念すべき第1弾を飾ることになった。さらに、今回は特別企画として、原監督の特別インタビュー付きで放送される。原監督が改めて制作当時を振り返り、構想20年の末に完成させた作品への熱い想いを披露する。
『河童のクゥと夏休み』は、BS松竹東急の映画放送枠「日曜ゴールデンシアター」にて夏休み特別企画として7月31日18時30分より放送される。
＜以下、コメント全文掲載＞
【ＢＳ松竹東急 編成局 岡田雄介プロデューサー】
自分が社会人になる前年に公開された本作品ですが、はじめて観た当時、アニメであれ実写であれ表現方法に関係なく、人間を深く見つめる作品に境界線はないんだと、映画を観る視野が広がった記憶があります。週6枠ある映画編成において、長編アニメーションのトップバッターを飾る作品を検討した際に、真っ先に思い浮かんだのが本作品でした。作品を見直して、不思議と今の時代の空気感と通じるものを感じました。「異質なもの」と向き合うというテーマにおいても、公開当時よりも現在の方が、真に迫ってくるものがありました。その一方で、単純に少年と河童の冒険譚としても引き込まれてしまうので、色々な世代の人に楽しんでいただけたら幸いです。
【放送チャンネル】 ＢＳ松竹東急（BS260ch／全国無料放送）
【放送スケジュール】7月31日(日) 18:30 - 21:00出演
(声の出演) 冨澤風斗 横川貴大 田中直樹 (ココリコ) 西田尚美 ほか
原作：木暮正夫
脚本：原恵一
監督(演出)：原恵一
公開・放送年：2007年公開
（C）2007 木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会
