主人公メイは、推しのアイドルグループや好きな男の子に夢中で、ときには友達とハメを外して遊ぶこともあるが、母親の前では明るい自分を隠していつも“マジメで頑張り屋”のいい子でいる少女。
そんな彼女は、ある出来事をキッカケに自分を見失い、感情がコントロールできなくなってしまうという事態に。悩みこんだまま眠りについたメイが翌朝目を覚ますと、なんとモフモフなレッサーパンダになっていた。突然の変身に隠された、メイも知らない驚きの“秘密”とは……。
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『リメンバー・ミー』
これまでのピクサー作品に登場した、『リメンバー・ミー』の“ガイコツ”や『インサイド・ヘッド』の“ヨロコビ”や“カナシミ”、『ソウルフル・ワールド』の“22番”などのキャラクターたちは、監督の日常生活からインスピレーションを受けて生まれた。
そして本作のレッサーパンダ誕生のルーツも、ドミー・シー監督の馴染み深い出身地と自身の“思春期の経験”であったことが判明。ピクサー作品に共通する、イマジネーション溢れる世界観の中にも共感を呼ぶ“秘訣”が本作にもあるという
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『インサイド・ヘッド』
ドミー・シー監督は「私は、“思春期”を楽しくエキサイティングな方法で表現したいと思ったの。私が13歳のとき、『思春期を乗り切る手助けをしてくれる映画があったらいいのにな』と思ったのがインスピレーションでね。そんなことを思っていたら、真っ赤なレッサーパンダのビジュアルが頭に浮かんできたの。赤は情熱や怒り、恥などの感情を表す色だし、レッサーパンダはとても可愛い。最高のコンビネーションだと思ったわ」と、レッサーパンダが誕生したルーツが、自身の思春期の経験であったことを告白。
また、「レッサーパンダに迷いはなかったの。パンダの中であまり人気があるとは思わないけど、彼らはすごく可愛いから焦点を当てたかった。彼らは私の出身地である中国の四川省にいるから、バックグラウンドへのオマージュという意味でもあるわ」と、監督にとって“日常”であった出身地も、本作で描かれるレッサーパンダの誕生に深く関わっていたことを明かした。
そんなドミー・シー監督の思いをルーツとするレッサーパンダは、作中でどのように描かれるのか。是非その目で確かめてみて欲しい。
『私ときどきレッサーパンダ』は、3月11日より「ディズニープラス」にて独占配信。
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