「ブルーサーマル」だけじゃない!「ラピュタ」「サマーウォーズ」「天気の子」…空が印象的なアニメ映画を紹介 | アニメ!アニメ!

「ブルーサーマル」だけじゃない!「ラピュタ」「サマーウォーズ」「天気の子」…空が印象的なアニメ映画を紹介

アニメ映画『ブルーサーマル』が、3月4日に公開される。青く澄み渡る大空を舞台に躍動する大学航空部を描く本作だが、“空”をテーマにした創作物は多く、中でもアニメ作品の“空”は一線を画す。そこでこの記事では、“空”が印象的なアニメ映画をまとめ、紹介する。

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『ブルーサーマル』(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会
  • 『ブルーサーマル』(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会
  • 『ブルーサーマル』(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会
  • 『ブルーサーマル』(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会
  • 『天空の城ラピュタ(1986)』(C)1986 Studio Ghibli
  • 『天空の城ラピュタ(1986)』(C)1986 Studio Ghibli
  • 『サマーウォーズ』(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS
  • 『天気の子』(C)2019「天気の子」製作委員会

青く澄み渡る大空を舞台に躍動する大学航空部を描いた青春マンガ『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』がアニメ映画化され、『ブルーサーマル』のタイトルで2022年3月4日に公開される。
いつの時代も人は、決して届かぬ“空”に対して変わらない憧れを持っており、“空”をテーマにした創作物は様々なジャンルで生み出され続けている。その中でも、立ち入ることの叶わない世界への憧れを具現化したアニメ作品の“空”は一線を画すもの。そこでこの記事では、“空”が印象的なアニメ映画をまとめ、紹介する。

『天空の城ラピュタ』は、ジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』に登場する天空の島“ラピュタ”を題材に、宮崎駿が監督と脚本も手掛けたスタジオジブリの1作目にあたるアニメ映画だ。物語は、鉱山町で見習い機械工として働く少年パズーがある日、空から降ってきた不思議な少女シータと出会うところから始まる。そして2人は、シータが身に着けていた不思議な「飛行石」を狙う様々な陰謀に巻き込まれていく。

『天空の城ラピュタ(1986)』(C)1986 Studio Ghibli

本作といえば冒頭で描かれる、空から青い光に包まれた謎の少女・シータが落ちてくる描写が印象的だ。まずはこのシーンで心を鷲掴みにされた人も多いのではないだろうか。
また、空に浮かぶ古代国家を巡って描かれるストーリー、そして、かつての面影を残した壮大な空中都市とともに臨む空の風景にも、憧れを感じずにはいられない。

『サマーウォーズ』は、細田守監督にとって初となったオリジナル長編アニメだ。数学が得意で気弱な高校2年生の健二は憧れの先輩・夏希に頼まれ、夏休みの間を彼女の実家でフィアンセのふりをして過ごすことになった。そんな時、健二はネット上の仮想空間「OZ」で起きた事件に巻き込まれ、その影響は現実世界にも波及する。そして健二は夏希の一家ともども、世界の危機に立ち向かっていくことになる。

『サマーウォーズ』(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS

同作の舞台は、真夏の長野県上田市だ。「夏休みってこういうものだったよなぁ」と、大人にとっては学生時代を思い出させ、ノスタルジックな気分にさせてくれるような晴天の下、世界の危機に登場人物たちが巻き込まれる。
爽やかな夏空と世界存続の危機という一見ミスマッチな組み合わせだが、その一方で作品を通じて変わることなく存在し続ける、一面に広がる夏空は印象的だ。

『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択しようとする少年少女の姿を描いた、新海誠監督による長編アニメだ。離島から家出し、東京にやって来た高校生の帆高は困窮と孤独の日々の果てに、怪しげなオカルト雑誌のライターという仕事にありつく。そんな彼の今後を示唆するかのように、連日雨が振り続けるある日、帆高は都会の片隅で陽菜という少女に出会う。ある事情から小学生の弟と2人きりで暮らす彼女には、「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力があった。

『天気の子』(C)2019「天気の子」製作委員会

天候の変動をメインに捉えた、新海監督ならではの自然の映像美が収められている本作。作中では、異常気象により長期間にわたって雨の日が続くが、ヒロインの陽菜が祈った瞬間に雨が上がって晴れるシーンなど、雨にまつわる鮮やかな空の描写も多い。
降り続く雨の雲間から、一瞬だけ差し込む太陽の光や空の美しさに、思わず息を飲まずにはいられない一作だ。

『ブルーサーマル』は、エンジンを搭載せずに上昇気流(サーマル)を捉えることで飛翔する航空機「グライダー」で空を飛ぶ部活・体育会航空部を舞台に、主人公の“つるたま”こと都留たまきとその仲間たちがおくる青春を美麗に描いていくアニメ映画だ。
本作で主人公つるたまが恋をする“空”。劇中で描かれる、一面に広がる青空は、閉塞的な世界に生きる観客の心にも爽やかな風を吹かせてくれそうだ。

『ブルーサーマル』(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会

このように、決して届くことはないけれども、どのようなことがあっても変わらずに在り続ける“空”をテーマにした作品は魅力的なものが多く存在する。ここで取り上げた作品、そして映画『ブルーサーマル』を観て、“空”への思いを馳せてみたい。

映画『ブルーサーマル』
3月4日(金) 全国公開
出演:堀田真由 島崎信長 榎木淳弥 小松未可子 小野大輔
   白石晴香 大地葉 村瀬歩 古川慎 高橋李依 八代拓 河西健吾 寺田農
原作:小沢かな『ブルーサーマル ―青凪大学体育会航空部―』(新潮社バンチコミックス)
監督:橘正紀 脚本:橘正紀 高橋ナツコ
主題歌:「Blue Thermal」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
挿入歌:「Beautiful Bird」SHE’S(ユニバーサル ミュージック)
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作:「ブルーサーマル」製作委員会
配給:東映
(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会


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《仲瀬 コウタロウ》
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