「TOHO animation」は、東宝株式会社の自社アニメレーベルとして2012年に設立。『呪術廻戦』『僕のヒーローアカデミア』『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』『Dr.STONE』『ハイキュー!!』『BEASTARS』といった話題作を世に送ってきた。
今回発表された新たなアニメプロジェクト『ワンダリズム きみを呼ぶ声』は、“地方から生まれる物語”だ。
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「五色塚古墳」
舞台となるのは、関西を代表する港町・神戸。
神戸といえば、お洒落で異国情緒溢れるイメージがあるが、今回は“ミステリアスすぎる”巨大遺跡「五色塚古墳」にスポットをあて、奇想天外なSFファンタジーをアニメミュージックビデオという形でお届けする。
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『ワンダリズム きみを呼ぶ声』設定画
本作には、TOHO animationが注目する新進気鋭のアーティストが参加。
独特の世界観と“獣人化”キャラクター造形が特徴のアニメーター「しの」がアニメーション原案・コンセプトデザイン、アニメ『DAYS』『迷宮ブラックカンパニー』の主題歌などで知られる4人組ピアノ・ロック・バンド「HOWL BE QUIET」が楽曲を担当することとなった。
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『ワンダリズム きみを呼ぶ声』設定画
『ワンダリズム きみを呼ぶ声』は、3月のWEB公開を目標に絶賛制作中。
<以下、コメント全文掲載>
HOWL BE QUIET
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Q:まずこのプロジェクトに参加するオファーが届いた時、どんな心境でしたか?
「東宝が神戸市を舞台に”アニメMV”を作る」
初めにそうお話を頂いた時に、これはすごいものになるぞ!というワクワクと、そんな企画に自分たちが参加出来る喜びでいっぱいでした。
神戸市にはライブなどで何度も訪れたこともありましたし、何より、一つの”市”という大きな町と一緒に作品を作れることが嬉しかったです。
Q::しのさんの描くアニメの世界観に対しての印象は何かありますか?
しのさんが描かれたイラストやアニメーションをいくつも見させて頂いたのですが、どれもその一瞬一瞬の裏側を想起させられるような表情や、
背景が描かれていて、とても叙情的で。笑顔の裏の悲しみや、怒った顔の裏の寂しさだったり。
すごく人間味を感じて、その世界観にとても共感しましたし、音楽を担当する身として「負けてられない!」と、より一層身が引き締まりました。
Q:楽曲「Wonderism」の制作にあたっての想いや、どんなメッセージを込めたのでしょうか?
古墳を舞台にした物語、と聞いた時にまず、古墳が神戸市とそんな結び付きがあったと知らなかったので、とても驚きました。お話を頂いた瞬間は
「どんなことを歌おう、、」と想像がつかなかったのですが、アニメMVのストーリーを聞き、古墳が古くから伝わる誰かから誰かへのメッセージである、と考えた時に、今の自分の想いとすごくリンクしているな、と。コロナ禍の中でライブが無くなったりと、リスナーとの繋がりを断たれてしまったように感じた時期でもあったので、それでも届けたい、繋がりたい、というありのままの想いを、そのまま曲に乗せようと思いながら作っていきました。
Q:ファンやこのニュースをご覧になった皆様へのメッセージをお願いします。
2022年が始まってすぐに、こうやって曲が出せること。そして、その曲が東宝と神戸市と一緒に作り上げた”アニメMV”という素敵な形で出せること。今年もHOWL BE QUIETは走っていくぞ!という宣誓でもあるので、ぜひ楽しみにしていてください。
そして、神戸市の地元の方にとってのテーマソングとなって長く愛される曲になってくれれば嬉しいです。
「Wonderism」
どうぞよろしくお願いします。
武井克弘プロデューサー(東宝)
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2011年からの2年間、東宝関西支社に勤務していました。その赴任中、公私ともに何度となく出掛けた神戸市。そこにこんな立派な古墳があるとは、恥ずかしながら知りませんでした。聞けば、埋葬者不明のミステリアスな古墳であるとのこと。既知で溢れ返ったこの世界に、未だ知られざる領域が残っているとは。俄然ワクワクしてきたではないですか。古墳をモチーフにアニメを製作する。こんなにチャレンジングな企画もなかなかありません。しかし、しの氏と古墳について調べてみると、幸運なことにいくつものセレンディピティに出会うことができました。加えて、音楽のHOWL BE QUIETとの出会い。恋愛ソングの名手である彼らに「遠く離れた相手へのメッセージ」というテーマを投げかけたところ、水平線の向こうから朋友の呼ぶ声が聞こえてくるような、企画にピッタリのテーマソングが上がってきました。それらを取っ掛かりに、我々自身も未知の領域へ漕ぎ出してみようと思いました。キーワードは、「未知との遭遇」。日本のアニメで見られなくなって久しい、胸躍る王道冒険ムービーを目指します。
(C)Kobe City