1953年の同日、日本放送協会(NHK)によって日本初のテレビ本放送がスタートしました。
NHKではこれまでもバラエティ豊かなアニメ作品を放送してきました。1978年にオンエアされたNHK初のTVアニメシリーズ『未来少年コナン』から、現在放送中の『進撃の巨人 The Final Season』まで、数多くの作品が揃っています。その中でアニメ!アニメ!の読者に最も支持されているタイトルは一体何なのでしょうか?
そこでアニメ!アニメ!では「好きなNHK放送アニメは?」と題した読者アンケートを昨年に引き続き実施しました。1月14日から1月21日までのアンケート期間中に863人から回答を得ました。
男女比は男性約27パーセント、女性約73パーセントと女性が多め。年齢層は19歳以下が約25パーセント、20代が約25パーセント、30代が約20パーセントでした。
■SF、アクション、スポーツなど多ジャンルの作品がランクイン1
第1位
1位は『銀河英雄伝説 Die Neue These』。支持率は約14パーセントでした。

『銀河英雄伝説 Die Neue These』セカンドシーズン 新規ビジュアル(C)田中芳樹 松竹・ Production I.G
本作は1982年より刊行されたSF小説『銀河英雄伝説』を原作とするスペースオペラ。NHK Eテレでは2020年に第1シーズンと第2シーズンがオンエアされました。
過去に劇場アニメやOVAが制作された人気作ですが、新作アニメの『Die Neue These』によって『銀河英雄伝説』を知ったファンが多く、「音楽や絵も綺麗で壮大ストーリーも面白く毎週次が気になって気になって仕方なかった!」や「『銀英伝』ガッツリ世代の母に勧められて観ましたが、なぜこんな素晴らしい作品に出会ってこなかったのかと人生を振り返るぐらい衝撃を受けました。今では過去のアニメも制覇し、原作小説も全巻BOXセットを買って『銀英伝』三昧です」といったコメントが寄せられました。

『銀河英雄伝説 Die Neue These』セカンドシーズン 新規ビジュアル(C)田中芳樹 松竹・ Production I.G
原作ファンからも「数十年前に学生時代に読んだ小説が、まさかこの年で、しかもまたアニメで見れるなんて……。SNSで感想を見たり言い合ったりする楽しみ方ができたのも、日本全国で見られるNHKで放送されたおかげです」と喜びの声が届いています。
第2位
2位は『クラシカロイド』。支持率は約7パーセントでした。

「クラシカロイド」(C)BNP/NHK・NEP
こちらはクラシック音楽の巨匠が現代に生まれ変わったコメディで、NHK Eテレにて2016年10月から17年4月まで第1シリーズ、17年10月から18年3月まで第2シリーズがオンエアされました。
「ハチャメチャながらもどこかシリアスなストーリーが魅力です。いつの間にかクラシックの知識が身に付いているというお得感もたまらない」や「自由で個性豊かすぎる音楽家たちの掛け合いが面白い!」、「敷居の高かったクラシック音楽が身近に感じられるようになった。当時幼稚園児だった子どもも苦労することなく作曲家名と楽曲を覚えて、親子の共通の話題にしていました」とクラシック音楽に触れるきっかけにもなっています。
第3位
3位は『進撃の巨人 The Final Season』。支持率は約6パーセントでした。

『進撃の巨人』The Final Season キービジュアル(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
本作は「別冊少年マガジン」連載のマンガが原作。NHK総合テレビでは18年の「Season 3」から放送され、現在は「The Final Season」がオンエア中です。
「安定した作画、変わらずハイクオリティな声優さんたちの演技、音響演出すべてが最高。これからも楽しみにしています」とフィナーレに向けて期待するコメントだけでなく、「『Final Season』では3期までのWIT STUDIOからMAPPAに制作スタジオが変わり、より原作に寄せた作画となっている。立体起動シーンも前シリーズと甲乙付けがたい」とスタジオの違いに触れたファンもいました。
なお女性票のみでは1位から3位まで順位は変わらず、男性票のみではトップが『進撃の巨人 The Final Season』と『ラブライブ!』が同票。3位が『ログ・ホライズン 第1シリーズ』でした。
『ラブライブ!』には「他局では深夜帯に放送された『ラブライブ!』がNHK Eテレで、しかも16時台に放送されたことが衝撃でした」。
『ログ・ホライズン』には「3期『円卓崩壊』も放送中! 作品が面白いだけでなく、1期の頃はデビューしたばかりだった声優の成長を楽しめるのも素敵です」といったコメントがありました。
■そのほかのコメントを紹介!!

『メジャー』(c)満田拓也・小学館/NHK・NEP・ShoPro
『メジャー』には「運動音痴でスポーツに興味のなかった私ですが、『メジャー』にはのめり込みました! 吾郎と寿也くんの友情や夢に向かう熱い戦い、すべてが素晴らしい! 息子たちが活躍する『メジャーセカンド』も好きです」
『電脳コイル』には「メガネをかけると別世界に変わるという世界観が近未来的でとてもワクワクしました」や「懐かしくもあり新鮮でもある唯一無二の不思議な作品です」。

「プラネテス」(c)幸村誠・講談社/サンライズ・BV・NEP
『プラネテス』には「宇宙の清掃業者という新しい視点から描かれる人間模様にリアリティがあり、主題歌もすごく好きだったので選びました」や「原作からかなり改変があったのに原作の魅力がまったく損なわれていないから」
『恐竜惑星』には「恐竜惑星のSF設定やキャラクターデザインが好み。CGと実写パートの合成もあって、映像作品としての資料的価値もありそう」と教育バラエティ番組『天才てれびくん』内で放送されたアニメにも投票が寄せられています。
ランキング20位までを見渡すと、幅広い年代のタイトルが揃う結果となりました。
こちらもお見逃しなく!
■ランキングトップ10
[好きなNHK放送アニメは? 2021年版]
1位 『銀河英雄伝説 Die Neue These』
2位 『クラシカロイド』
3位 『進撃の巨人 The Final Season』
4位 『メジャー』
5位 『カードキャプターさくら』
5位 『忍たま乱太郎』
7位 『ヴィンランド・サガ』
8位 『境界のRINNE』
9位 『進撃の巨人』
10位 『ラブライブ!』
(回答期間:2021年1月14日~1月21日)
次ページ:ランキング20位まで公開
※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。