ディズニー&ピクサー最新作「ソウルフル・ワールド」監督がインスピレーション受けた“深イイ名言”とは? | アニメ!アニメ!

ディズニー&ピクサー最新作「ソウルフル・ワールド」監督がインスピレーション受けた“深イイ名言”とは?

ディズニー・ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』の配信に先駆けて今回、ピート・ドクター監督がとあるノーベル文学賞作家の“深イイ名言”からインスピレーションを受けて、このピクサー史上最も深い“人生”をテーマにした本作を作り上げたことを明かした。

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『ソウルフル・ワールド』(C)2020 Disney/Pixar.
  • 『ソウルフル・ワールド』(C)2020 Disney/Pixar.
  • 『ソウルフル・ワールド』(C)2020 Disney/Pixar.
ディズニー・ピクサーの最新作『ソウルフル・ワールド』が、「ディズニープラス」にて2020年12月25日17時より独占配信される。配信に先駆けて今回、ピート・ドクター監督がとあるノーベル文学賞作家の“深イイ名言”からインスピレーションを受けて、このピクサー史上最も深い“人生”をテーマにした本作を作り上げたことを明かした。

『トイ・ストーリー』で“おもちゃの世界”を描いてから、今年で25年。この間にディズニー&ピクサーは『モンスターズ・インク』で“モンスターの世界”、『ファインディング・ニモ』で“海の中の世界”、『インサイド・ヘッド』で“頭の中の世界”、『リメンバー・ミー』で“死者の世界”……と、ユニークでイマジネーションあふれる世界を舞台に、数々の感動的な物語を生み出してきた。
そして、最新作『ソウルフル・ワールド』では、自分のやりたいことが見つけられず何百年もソウルの世界に留まっている“22番”と、ソウルの世界に迷いこんだジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーとの出会いを通じて、“生まれる前の魂<ソウル>の世界”を描いている。


『ソウルフル・ワールド』【画像クリックでフォトギャラリーへ】
本作で監督を務めるのは、ピクサーの原点『トイ・ストーリー』で原案、『モンスターズ・インク』で監督デビュー、『ウォーリー』では脚本原案&製作総指揮、そして『カールじいさんの空飛ぶ家』『インサイド・ヘッド』では監督を担当しアカデミー賞長編アニメーション賞を獲得した、ピクサー“感動作”に欠かせないピート・ドクターだ。

ピート・ドクター監督は、“人生で大切なことは何か?”という深いテーマを描くにあたり、世界的に評価されているノーベル文学賞作家アルベール・カミュの名言「文字通りの人命の意味とは、それが何であれ自分を殺さずにいられることだ」にインスピレーションを受けたと明かしている。

アルベール・カミュは、世の中の不条理に対する思想で知られ、革命を中心とした歴史の記述の考察なども行った人物だ。
彼は「人生に意味などない」という主張をし、人が生きる意味の満足いく答えを出すことはできないという考え方を持っていた。しかし、人生が無意味なことが悪いわけではなく、それを受け入れて生きていくことが大切だと説いている。
そうした考え方を、ピート・ドクター監督たちは徹底的に調べ、本作の壮大なテーマとなる“人生”を描く上で考え方の参考にしたという。

ピート・ドクター監督は「今作のためにたくさんの哲学をリサーチして、その中でもアルベール・カミュの名言に感銘を受けた。人は、外で起こっていることがすべてを変えてくれると過大に期待する傾向にあるんだ。でも、ほとんどの心理学は“外にあるものではない”と教えてくれる。自分がそれをどう見るか、つまり内側にあるものなんだ。この映画でもそれを語りたい」と明かしている。

また、深いテーマを扱いながら、子どもも理解した上で楽しめる作品を意識したそうで、プロデューサーのダナ・マレーも「この映画はとても大きなことを問いかけてくる。生きることについての問いかけは少し大人向けかもしれないけれど、映画を観た私の子どもたちが人生について質問してきたのよ。そこで、子どもだからといって控えめにするのは良くないと気付き、子どもでも楽しめる作品になっていると思うわ」と、幅広い世代で楽しめる作品だと語った。

『ソウルフル・ワールド』は、12月25日17時より「ディズニープラス」にて独占配信。

(C)2020 Disney/Pixar.
《CHiRO★》
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