■コスプレイヤーの取り合い!?独特なコスプレ撮影エリアの撮影ルール
同イベントでは、日本を代表するえなこさんを始め、Baozi & Hanaさん(中国)、Hakkenさん(マレーシア)、Hikoさん(台湾)、Monさん(台湾)、Ritheさん(シンガポール)、Hirotoさん(日本)など各国のトップコスプレイヤーを招待し、ステージイベントやファンミーティングが開催されました。
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【コスプレ】えなこ、HIKOらSPゲストが沸かす!「C3AFA Singapore 2019」3日目美女レイヤーまとめ【写真73枚】また、メイン会場が4階であるため、3階の室内エントランスが丸ごとコスプレ撮影エリアとして解放され、大勢のコスプレイヤーとカメラマンが参加しました。
しかし、日本の一般的なコスプレ参加可能なイベントと違うのは更衣室がないこと、コスプレやカメラマン参加受付がないことです。
面白いことに、撮影エリアとして利用されている場所は、会場側の好意で開放しているだけで、同イベントの管轄下ではありません。
コスプレイヤーたちが同イベントの宣伝をしてくれることに繋がっているため、黙認されているそうです。そのため、コスプレイヤーやカメラマンの撮影はメイン会場が閉鎖した後も夜22時くらいまで続けられます。連日、会場が暗くなっても人が絶えませんでした。
また、撮影エリアでは窓側や角などのスペースをカメラマンが競って取り合います。ライトスタンドなどの機材を置いて場所取りするのが当たり前で、一度場所を確保したのなら気が済むまで誰かに譲ることはありません。仲の良いカメラマン同士で場所をキープし、コスプレイヤーを呼び込んで交代で撮影する光景が見られました。
場所を確保できなかったカメラマンは、人混みを背景にコスプレイヤーを撮るしかありません。基本的には並んで撮影する習慣がないため、囲み撮影もしくは個別交渉して撮影に持ち込むことになります。
日本だとイベントでは屋外撮影が主流であるため、暗い室内で人混みを背景に撮るのは従来と真逆の撮り方が求められます。カメラのF値開放気味で背景をボカす、またはストロボを最大限活用して周りを暗く人物を明るく撮る撮影方式がフィットします。その点では、機材制限が特にないのは有り難いです。筆者は取材参加だったこともあり、ゲストコスプレイヤー達をバックスヤードで撮影することができて幸運でした。
現地のコスプレイヤーのクオリティーは日本に負けず劣らず、日本で人気のアニメやゲーム作品のコスプレが多く見られました。『鬼滅の刃』や『Fate/Grand Order』、『アズールレーン』、『アークナイツ』などのコスプレが多かったです。また、現地の女性はタレント志向の子も少なくなく、自らを宣伝するサイトを作って撮影大歓迎といった感じです。あとは、東南アジアではInstagramやFacebookがメインのSNSとして利用されています。撮影&交流に勤しむコスプレイヤーとカメラマンの連日、夜遅くまで本当に楽しそうな様子が印象的でした。
撮影:乃木章(@Osefly)
取材協力:C3AFA Singapore 2019