小原好美、“成瀬瑛美がひかるで良かった”と語る理由は?「スタプリ」映画インタビュー | アニメ!アニメ!

小原好美、“成瀬瑛美がひかるで良かった”と語る理由は?「スタプリ」映画インタビュー

星座をモチーフに、キラキラな世界で活躍するプリキュアの姿を描く「スター☆トゥインクルプリキュア」(以下「スタプリ」)。10月19日より公開されている「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」では、不思議な生き物・ユーマとプリキュアが歌を通…

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メンバーとの絆が生まれて臨んだ秋映画 成瀬瑛美×小原好美『スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』インタビュー
  • メンバーとの絆が生まれて臨んだ秋映画 成瀬瑛美×小原好美『スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』インタビュー


 星座をモチーフに、キラキラな世界で活躍するプリキュアの姿を描く「スター☆トゥインクルプリキュア」(以下「スタプリ」)。10月19日より公開されている「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」では、不思議な生き物・ユーマとプリキュアが歌を通して交流。物語の中心となるのは、キュアスター/星奈ひかると、シリーズ初となる宇宙人のプリキュア・キュアミルキー/羽衣ララだ。地球人と宇宙人、価値観が違うふたりがユーマを見守るなかで、温かくも切ない物語が展開する。キュアスター役の成瀬瑛美、キュアミルキー役の小原好美から見た本作の魅力とは? また、TVシリーズのなかで築かれた絆とは? たっぷり語ってもらった。


いい意味で予想を裏切られるちょっと切ないストーリー



――いよいよ「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」が公開されますね。

成瀬:
「歌がテーマになる」と聞いていたので、最初はてっきり歌の力を使って戦うと思っていたんです。歌ってエネルギーを敵にぶつけるとボン! みたいな(笑)。実際に台本をいただいたら、心を動かされるストーリーで…。予想をいい意味で裏切られました。

小原:秋に劇場版があることは、「スタプリ」に出演が決まったときになんとなくは聞いていました。内容はわからなかったものの、その時期だったら、もうだいぶ「スタプリ」として成長できているだろうから、楽しい作品が作れたらいいなーぐらいの気持ちでいたんです。それが、アフレコが始まってどんなストーリーかを知ったら…ちょっと切ないんですね。これは意外でした。「プリキュア」シリーズ初の試みかもしれません。それを「スタプリ」で挑戦できるのは非常にうれしいです。

――TVシリーズが1月末に始まって、3月には先輩プリキュアと共演した「映画プリキュアミラクルユニバース」(春映画)が公開、そして今回の劇場版。ここまで演じてきて、いかがですか?

小原:
歌いながら変身することが、「スタプリ」の新しさのひとつ。この映画でも、「歌」は重要なキーワードになっています。私以外の「スタプリ」のメンバーは、みんなお仕事で歌っている方。歌に関しては、みんなに引っ張ってもらっている感じがします。私が演じるキュアミルキーは宇宙人。地球人のひかるたちと知り合って、作中でいろんなことを学んでいます。それと自分自身の姿が重なりますね。

成瀬:そこ、リンクしてますよね! 春映画のときは、みんな緊張してガチガチでした。私はまだ、アフレコ自体に慣れていなかったこともあって…。

――成瀬さんは、「でんぱ組.inc」のメンバー。現役アイドルとしては初めてプリキュア声優に抜擢されたんですよね。

成瀬:
そうなんです。でも、今回はプレッシャーもありますけれど、だいぶ落ち着きました。メンバーとの絆が生まれて、「よっしゃ! ここから全力で自分の力を出せるよ!」っていうところまできました。

小原:春映画では、先輩プリキュアと一緒の収録でした。私たちはまだ息を合わせることもできなかったんです。でも、歴代のプリキュアを演じた先輩方は、NGを出すことなく、一発で決めていくっていう…。

成瀬:とにかく揃うんですよ、声が。

小原:その後、「スタプリ」はキュアコスモが加わり5人に。春映画のときに比べたら、チームワークができて、息もぴったりになってきました。今は、NGが出たら珍しいって笑い合うぐらいです。今回の映画では、絆感が増しているんじゃないかな。

成瀬: TVシリーズも回を重ねているし、この秋の映画はバッチリ決まっていると思います!
 

小原好美「成瀬さんがキュアスターでよかった!」



――小原さんのお話にも出てきましたが、TVシリーズでは、6月に上坂すみれさんが演じる5人目のプリキュア、ユニ/キュアコスモが加わりました。

成瀬:
仲間が揃ったのは本当にうれしいです! でも、ユニはひとりが好きなタイプ。プリキュアに加わったものの、まだ完全に仲間に入り切ったって感じはしません。じょじょに距離が近づいているところです。だからこそ、今の距離感を楽しんでいますね。これから先、もっと絆が深まるんじゃないかなって予想しながら。

小原:4人の絆が深まったところでの、キュアコスモの加入。いざ合流してみると、いい意味で変化はなくて自然でした。成瀬さんがおっしゃったように、キュアコスモは「みんな仲よし」って感じの子じゃない。ここからどうなっていくか、私も楽しみなんです。

成瀬:ガッツリみんなで同じ方向を向くのとは違った人間関係もいいと思うんですよ。たとえば、グループ内で何人かはクレープを食べに行きたいとします。そこで、私がどうしてもお寿司が食べたくて、「すまん。寿司食べるわ」と言ったとしても、「そういう気分のときもあるよね。わかった、乙!」みたいなやり取りができる関係。個々のやりたいことを尊重して、でも、みんなが集まっている。そんな「スタプリ」の距離感はめちゃくちゃ好きですね。

――お話を聞いていると、皆さんの絆が深まったことを感じます。

小原:
「スタプリ」のキャスト陣とは、「成瀬さんがひかる/キュアスターでよかったね」とよく話しているんです。やっぱり主人公を誰が演じるかは、すごく大事。成瀬さんがキュアスターじゃなかったら、たぶん今のようなチームにはなっていなかったはずです。作中で、ひかるは中心に立って、「みんな行こう!」と言ってくれるキャラクター。成瀬さんはひかるそのままなんですよ。成瀬さんが現場に来ると、「あ、私たち、『スタプリ』になるんだ!」という空気感にしてくれる。すごく大きな存在です。

成瀬:私だけ、本業が声優ではないんです。だから、逆にみんなと壁を作ることなくふれ合えるというか。作品の中で、私が演じるひかるは地球人だけど、アフレコ現場ではどっちかっていうと私が宇宙人。そんな感じで、のびのびと(笑)。

小原:一番頑張っているのは、やっぱり成瀬さん。その頑張りは、ひかるとして声を当てているのを聞けば、私たちにもわかります。キャスト以外のスタッフさんにも伝わっているはず。音響チームの方から、成瀬さんがひかるとして成長されている姿を見るのがうれしいとお話を伺ったこともあります。

成瀬:もっと成長したいので、がんばらなければ…!

 


――「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」では、プリキュアが沖縄へ! ウユニ塩湖やナスカの地上絵など、世界の絶景&不思議スポットにワープするシーンもあります。

小原:
アニメのアフレコでは、絵ができあがっていないことが多いですが、プリキュアが世界中を巡るシーンは、絵が既にきれいに仕上がっていたんです。私達も旅行しているような気分でアフレコができましたね。

成瀬:まさにそんな気持ちでした! ひかるは世界の不思議スポットについて詳しい子。なので、私も詳しくなきゃいけないと思って、事前にインターネットで調べました。イメージがばっちりできたので、アフレコのときは、実際に自分がそこに行った気持になりました。

――実際行くとしたら、どこが一番行きたいですか?

成瀬:
今まではウユニ塩湖に行ってみたいなーって思っていたんですけど、実際旅をして……ん? 旅をしたわけじゃないのか(笑)。この作品で声を当てて、グレートバリアリーフがきれいだったので、行ってみたいなと思いました。

小原:沖縄も出てくるので、プリキュアが行ったなら、“中の人”である私たちも沖縄行きたいねって。スタッフさんたちにも聞こえるように「沖縄‼」って言ってました(笑)。

成瀬:みんなで行きたーい‼ プロモーションで行けたらいいな。打ち上げでもいいですし!

――実際に旅行に行くとしたら、おふたりはどういうタイプですか? 段取りバッチリとか、行き当たりばったりとか…。

成瀬:
私は行き当たりばったりが好きです。もちろん目的地は決めるんですけど、事前にチケットは取らないタイプ。新幹線のチケットを取って、急にバスに乗りたくなったらどうしよう!? みたいな。気分で行きますね。その方が楽しいです!

小原:私もそんなにカツカツに、「ここ行って、次はあそこ行って」って決めることはないです。目的地は決めて、食べたいもの、見たいものはいくつか頭の中に用意していくものの、やっぱり行ってみないとわからないじゃないですか。みんなで旅行に行って、「あっちも気になるよね!」って時間を共有するのがすごく大事だと思うんです。

成瀬瑛美「主題歌にきっと心動かされるはず」



――そしてこの作品では、歌が大きなキーに。おふたりはふだん、歌の力を感じることはありますか?

成瀬:
私はアイドルをしているので、ライブで歌を聞いた方々からファンレターをたくさんいただきます。「この歌のこのフレーズが染みて、学校に行けるようになりました」とか、「就職決まりました」とか、「好きな子に告白できて結婚できました」とか。歌はやっぱり人にパワーを与えられるんだなっていう実感は、常にもって生きています。

小原:歌とはちょっと違うんですけど…。声優の仕事を始めて強く感じたのは、音楽の力です。アフレコしているときって、BGMや効果音がまだついていないんです。それが、音楽がつくことで、より深みがあるすてきな作品に仕上がる。今回の映画でも、音楽がついてどう魅力が深まるのか楽しみですね。

――今回の映画で、「ここは見て!」というポイントを教えてください。

成瀬:
映画主題歌「Twinkle Stars」がめちゃくちゃいいんですよ。プリキュアが歌う挿入歌のほうも、いいシーンで流れるから、皆様の心を絶対に動かすことができると思うんです! 作品の公式ホームページではダンスのレクチャー・ムービーも配信されていて、そこでも聞くことができますよ! ぜひ事前にチェックして、劇場に足を運んでいただいて、胸キュンしていただきたいなと思っております。

小原:今回の映画は、子どもたちはもちろん、そのお子さんのご両親、子どもがいない大人の方…どの方の心にも届く作品に仕上がっています。それと、誰の目線で見るかもいろいろ。お話の中心となるのがひかるとララなのでふたりの目線に行きがちですけど、ユーマ目線でも、ユーマを見守るキュアソレイユ、キュアセレーネ、キュアコスモの視点でも見られる作品。いろんな見方ができるから、何度も見に行きたくなるはず。ぜひ、楽しみにしていてください!



ストーリー
 ある日突然、ひかるたちの元に現れた謎の生き物・ユーマ。不思議な力をもつユーマに、ひかるは大興奮! すぐに仲よしに。一方、ララは言葉が通じないユーマに振り回され、モヤモヤ。やがて、ふたりはユーマの力で沖縄へワープ! ララはあることをきっかけに、「ユーマは音楽が好きなのかな?」と気づく。修学旅行で沖縄へ来ていたえれな、まどかも合流し、ユーマは「歌」を通じてみんなと交流を深めていく。しかし、ユーマを狙う謎の宇宙人ハンターたちが現われて…!? そのころ、宇宙では怪盗ブルーキャットでもあるユニが、星空刑事のメリー・アン警部補に追われていた。ふとした拍子に、ミラクルライトをなくしたことに気づいたアン警部補。アン警部補が持つミラクルライトの秘密、そしてユーマの正体とは…?宇宙の平和とユーマを守るため、プリキュアが大活躍する!

『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』は10月19日(土)公開
 

テキスト:仲川僚子
写真:mayuko yamaguchi


メンバーとの絆が生まれて臨んだ秋映画 成瀬瑛美×小原好美『スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』インタビュー

《AbemaTIMES》
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