■「ボードゲーム大賞2019」ノミネート作品『ラマ』をプレイ
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同ゲームでは、「1、2、 3、 4、 5、 6、ラマ!」の7種類の手札がランダムに配られ、プレイヤーは手札を無くすことを目指します。2~6人で遊べて、先に手札を無くす、もしくは相手が降りた時点での持ち札の点数をマイナスとして計上します。つまり、いかに手札を少ない状態でターンを終えるかが大事になってきます。
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1プレイ3~5分で遊べ、場に出ている数字と同じか一つ上の数字を順番に出していくシンプルさですが、カード運だけでなく、数ターンを終えた合計値で勝敗が決まるので、1ターンの内でいつ降りるか駆け引きも楽しめます。実際にプレイした面々が誰しも面白いと絶賛しています。かなり安定した完成度でした。
一方で、「これだけ面白いのに大賞に届かなかった決め手はなんだろう?」という思いも。これは個人的な考えとなりますが、同ゲームは長時間プレイのボードゲームを遊び終えた時に、箸休めがわりに遊ぶのがベストかもしれません。1年間審査員にプレイされて批評をくぐり抜けた面白さがあっても、「もう一要素欲しい」というのが、素直な感想でした。いかに審査員の選定基準がシビアで的確なのか伝わってきます。
しかし、一緒に遊んだ面々は全員が初対面なのに、「自然と笑顔になって楽しめた」という事実が、ボードゲームの面白さを物語っていました。日常におけるあらゆる題材をテーマにしているため、デザイナーのアイデアが突飛過ぎると感じることはそう滅多になく、共感しやすいのも後押ししているからでしょう。昨今は多くの交流会が開催されますが、ディライトワークスがボードゲームによる交流会を推すのは、短時間で初対面同士の距離が縮まりやすいからかもしれません。
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次回の「ボードゲームパーティー」開催は9月予定。また、8月23日には恒例の肉会が開催され、「ボードゲームディレクター」の人材を広く募るとのこと。ディライトワークスはますます、本気でアナログゲームに打ち込むようです。