◆シリーズ最新作は11年前の『ガレージ大作戦』
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2000年には続編となる『バンジョーとカズーイの大冒険2』がニンテンドウ64で発売され、その後もスピンオフタイトルがいくつか展開されていましたが、彼らのシリーズは勢いを落とします。記事執筆時点でのシリーズ最新作は、Xbox 360で展開された『バンジョーとカズーイの大冒険 ガレージ大作戦』。こちらは2008年のタイトルなので、11年も前のものになります。
それこそ一時期は3Dアクションゲームの代表格となったといえるバンジョーとカズーイですが、『ガレージ大作戦』はジャンルすら変わり、好きなマシンを作って目標をクリアするなんてものになりました(もちろん、これはこれでおもしろいのですが)。
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しかし時を経て、ついに『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』で復活するわけです。当時の黄金時代を体験した人たちからすれば、涙が流れてもおかしくないような復活劇でしょう。
◆なぜバンジョー&カズーイが参戦してドンキーたちが喜ぶのか
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ところで、バンジョー&カズーイの参戦ムービーではドンキーコングたちが登場し、彼らの参戦を歓迎するかのような姿を見せてくれます。これも説明しておきましょう。
ドンキーコングの権利は任天堂が持っているわけですが、彼らの代表作である『スーパードンキーコング』シリーズや『ドンキーコング64』を開発したのはレア社です。つまりざっくり言うと、ドンキーコングとバンジョー&カズーイはかつて開発会社という共通点があり、親戚のような間柄だというわけですね。
現在レア社はマイクロソフトの傘下になっているので、バンジョーとカズーイが参戦するにはその許諾を得なければなりません。マイクロソフトはXbox Oneシリーズを展開するいわば任天堂のライバル会社でもあるわけなので複雑な状況ではあるものの、今回はめでたく、きちんと許可が降りたわけです。
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それこそディディーコングとバンジョーは最初に同じタイトルで出演していたわけですが、権利に関する問題でいつの間にか離れ離れになり、長い時間を経て再会できました。こんな凄いことが実現するのも『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』という超ビッグなお祭りタイトルだからこそ、なのかもしれません。
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