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会場となったのは、「東京ドームシティ」のラクーアガーデンステージ。当日は快晴に恵まれ、約2,000人の観客がステージを見渡せる2階テラスまでびっしり詰めかけた。ジャケット写真やMusic Videoと同じ衣装で登場した東山は、「こんにちはー」と元気に挨拶。アルバムタイトルの『群青インフィニティ』にかけて「群青日和!」と、両手を広げて好天を喜んだ。
「アルバムには新曲が10曲も入っているので、(ミニライブの曲順は)悩んだんですけど、1曲目にやってはいけない曲を持ってきてしまいました!」そんな曲紹介に観客が爆笑する中、最初に披露されたのは「さよならモラトリアム」。歌の中に何人ものキャラクターが入れ替わり立ち替わり現れ、ボーカルの声色が変わるという声優ならではの楽曲で、本人いわく「アルバムの中の飛び道具」という。
コール&レスポンスや観客がコーラスに参加できるパートもあり、東山が「せーの!」と声をかけると、一斉に歌声が上がった。
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2曲目はダンスナンバーの「I Want You To Know Baby」。そして、3曲目と4曲目に歌われたのは、東山自身が作詞作曲したアルバムのダブルリード曲。
まずは、初めて彼女が作詞作曲を手掛けた「Rainbow」のアンサーソングとして書き下ろしたという「はじまりの空」が披露された。「聴いてくださったみなさんの心の中に、前向きになるエネルギーが残り続けるように、そんな願いをこめて作った曲です」という曲紹介とともに、優しいバラードナンバーを歌い上げた。
ミニライブのラストはもちろん、アルバム表題曲の「群青インフィニティ」。「このリリイベのタイトル、覚えてらっしゃいますか?この表題曲はみんなと『うぉーうぉー』するために作りました!みんな、『うぉーうぉー』してくれますか?」という問いかけに、大歓声で答える観客。
初めてこの曲を聴く観客のために、事前にコーラスの練習をしてから突入した「群青インフィニティ」は、この日一番の盛り上がりに。「最高!ジェットコースターの音に勝てたよ!ありがとうございますー!!」と、歌い終えた東山は、力いっぱいの歌声で応えてくれたファンに感謝の気持ちを表した。
4曲のミニライブはこれにて終了。「まだまだ歌い足りない!」という東山は、この先、兵庫・名古屋でのリリースイベント、そして夏に開催される初めてのツアー「LIVE Infinity」への抱負を熱く語った。
続く特典会では、会場別のメッセージカードをCD購入者に手渡し。ひとりひとりと笑顔で会話をかわし、2ndアルバム完成の喜びをファンと分かち合った。
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(photo:高田 梓)