『この映画が観たい』は、様々な分野で活躍する著名人にかけがえのない“映画体験”と、それにまつわる人生のエピソードを聞く番組。押井監督がセレクトしたのは、『宇宙水爆戦(1954年)』『白馬城の花嫁(1961年)』『2001年宇宙の旅(1968年)』『映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年)』『ブレードランナー(1982年)』の5作品だ。
『2001年宇宙の旅』は「SF作家になりたくてなりたくて仕方なかった高校生の頃に観た」とのことで、その体験を「当時は70ミリ映画で、スクリーンがものすごく横長で。かなり前のほうの席で観たからスクリーンが大湾曲していて、宇宙船が“しなって”いました(笑)。そんな状況での鑑賞だったけど、めちゃくちゃ感動した。脳天に一発食らったっていう、痺れて立てないくらいだった」と回想。
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『映画に愛をこめて アメリカの夜』は「観た直後に『映画監督になるしかない!映画監督にならなきゃ生きていけない!』と思った」そうで、劇中の「君や私のような人間はね、映画の中でしか幸福になれないんです」というセリフについて「現実との折り合いなんて諦めろっていう話なんだけど、そこに痺れた。自分もそう思い込んじゃったんだよね。まぁ、後になってそれは勘違いだったと判明するんだけど(笑)」と言及する。
『ブレードランナー』は「どうせこれ挙げるんだろ?って思ったんじゃないかと思うんだけど」と前置くも、「映画ベスト10を決めてくれと依頼された時ってその時の気分で基準を変えるんだけど、どの基準に照らしても必ず入ってきちゃう」とのこと。
その魅力について「架空の未来の街を、これほど生々しく表現した映画はほかにない。近未来でSFの世界を描こうと思ったら、もうこの映画の門をくぐらないわけにはいかないんですよ」と熱弁し、「この映画がなければ『攻殻機動隊』も生まれなかったことは間違いないでしょうね」と自作への影響についても触れた。
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このほかオールタイム・ベストに挙がった作品の話題に加えて、幼少期の映画体験や映画への想いといった押井の貴重エピソードが満載の『この映画が観たい#65 ~押井守のオールタイム・ベスト~』。初回放送は2月4日23時からスタートする。
また「ムービープラス」では、押井監督が手がけた『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を2月6日より複数回放送する予定だ。
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『この映画が観たい#65 ~押井守のオールタイム・ベスト~』
初回放送:2月4日(月)23:00~23:30
再放送:2月8日(金)18:00~18:30
2月13日(水)11:15~11:45
2月15日(金)19:00~19:30
2月20日(水)18:15~18:45
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
初回放送:2月6日(水)23:00~翌1:00
再放送:2月11日(月・祝)16:45~18:45
2月17日(日)深夜1:00~3:00
2月23日(土)10:15~12:15
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
(C)1984 東宝 (C)高橋留美子/小学館
初回放送:2月4日(月)23:00~23:30
再放送:2月8日(金)18:00~18:30
2月13日(水)11:15~11:45
2月15日(金)19:00~19:30
2月20日(水)18:15~18:45
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
初回放送:2月6日(水)23:00~翌1:00
再放送:2月11日(月・祝)16:45~18:45
2月17日(日)深夜1:00~3:00
2月23日(土)10:15~12:15
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
(C)1984 東宝 (C)高橋留美子/小学館