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黒髪に黒い服、赤いリボンと暗めの衣装のはずが、透明感が印象的だった涼本奈緒さん。実はコスプレに留まらず、元々アイドルグループに属していたこともあってトークショーや歌のライブ、お芝居など様々な取り組みをしてきました。
イベントの出会いを通して、その後も追いかける中、彼女のTwitter投稿にあった「これまで所属していた事務所からフリーになった」、「もっと透明感が欲しい」など最近の変化や発言が気になりました。
10月28・29日に東京・池袋で開催された「池袋ハロウィンコスプレフェス2018(池ハロ)」では、取材の機会が得られたのでその想いをお届けします。
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――コスプレを始めたきっかけは? コスプレ歴はどのくらいですか?
涼本奈緒
初めてコスプレしたのは中学2年生の時で、お友達と夏コミに行くので「コスプレしてみよう!」となったのがきっかけでした。それ以来、何かイベントがあれば、ちょこちょこ、その友達と併せでコスプレ参加するようになったんです。
ただ、高校進学を機にその友達とは別れてしまって、なかなか会えなくなったため、イベントなどでコスプレする機会が減りました。またイベントなどで定期的にコスプレ参加するようになってから数えると、コスプレ歴は2年くらいです。
――普段のコスプレ活動を教えてください。
涼本奈緒
元々所属していたアイドルグループが解散して以降は、ポートレートやコスプレなどの被写体活動や、トークや歌の単独イベントを行ったり、ずっとやってみたかったお芝居をしたり、様々なことにチャレンジさせて頂いています。
今後の予定は未定ですが、撮影会にも参加して、皆さんに撮影して頂ける機会は作っていきたいなと思っています!
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――ご自身にとってのコスプレはどのような立ち位置ですか?
涼本奈緒
アイドル活動をしていた頃から「表現」することがすごく楽しいと思っていました。歌であるのか、ダンスであるのか、被写体であるのか、表現手法によっても表現できることは変わってきます。私はこの活動をやり始めてから、その一つ一つで「自分だったらどう表現できるかな?」と考えるようになりました。
コスプレは、元々アニメが好きで始めました。ポートレートなど素の自分の姿とは違い、涼本奈緒とは違う人物を表現する手法として、楽しみながら少しずつスキルアップしていければと思ってやっています。
――すでに透明感をお持ちだと思いますが、ご自身でも「もっと透明感が欲しい」と言っていますね。求めるイメージはなんですか?
涼本奈緒
私の思う透明感は、もちろん透き通った肌とか声とか外見的な部分もそうなんですけど、「真っ白なキャンパスのような存在」というイメージもあります。
私は昔から、自分のことを良くも悪くも個性がなくて、一単語で表すなら「無色」だと思ってきました。でもだからこそ、型にハマらず、様々なことに怖じけず、挑戦できているんじゃないかなと感じています。
最近ようやくそこが自分の長所なんじゃないかと気付きましたので、いつまでもキャンパスのように「どんな色にも染まれる存在」でありたいです。
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――「冬に向けて念願の同人写真集を作ります!」とのことですが、意外にも初めてだと知って驚きました。どのような写真集にする予定ですか?
涼本奈緒
はい、周りのコスプレイヤーさんたちが作成しているのを見て、「いつか私も作ってみたいな~」と思っていましたが、なかなかタイミングが合わず作ったことがなかったんです。
今年の9月からフリーとして活動を始めたので、「挑戦するなら今かな」と思って同人写真集を制作することに決めました。コンセプトはまだはっきり決めていませんが、自分の魅力を最大限に出したものを作りたいです!
――これまでご自身のお気に入りのコスプレを教えてください。
涼本奈緒
お気に入りは、今年の「ニコニコ超会議2018」で初披露した『アズールレーン』の山城です。和服のキャラクターをずっとやってみたかったんです。初めて見た時からドストライクだったので着られて嬉しかったし、とてもお気に入りです。普段はわりと直感で、「あ、これやりたい!」って思ったものを選んでいます!(笑)
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――これまで事務所に所属していましたが、9月からフリーになった狙いや新たに取り組んでいきたいことは何でしょうか?
涼本奈緒
今までは事務所に所属することで、本当に様々なことを経験させて頂きました。その経験を活かして、「自分の力でどこまで頑張れるのか」挑戦してみたい気持が強くなり、たくさん考えた結果、フリーの道を選ぶことにしました。
フリーでいるうちは、今しかできないことを悔いのないように、たくさん頑張っていきたいです!
――もう終わってしまいましたが、配信番組もすごく好評でした。話すことはお好きですか? また、いつの日か見られる日は来るのでしょうか?
涼本奈緒
もともとは話すことがすごく苦手だったんです。アイドル活動をしていた時も、ステージ上でパフォーマンスをすることは平気なのに、MCになると急に緊張しちゃうようなタイプで...…(笑)。
そんな中、始まったのがライブ配信。当初は「一人で1時間も話すとか絶対無理だ」と思っていたんですけど。回数を重ねていくうちに、自然と言葉が出てくるようになり、ファンの方のコメントに反応したり、笑ったり、いつしかトークだけでなく飾らない素の自分も発信できるようになりました。配信のおかげで話すことがとても好きになったんです。
今は配信を一時休止しているのですが、また新たに発信できる場を作る予定なので、ぜひ楽しみに待っていてくれると嬉しいです!
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――「池ハロ」にはどのような魅力を感じていますか? ハロウィンということもあり、ほかのイベントとは違う気持ちになるのでしょうか?
涼本奈緒
私は今年が「池ハロ」「初参加だったのですが、いざ参加するとやっぱり普段のイベントとは雰囲が全然違うし、想像以上の活気に圧倒されました。ハロウィンということもあってか、アニメやゲームのキャラクターのコスプレだけでなく、オリジナルのハロウィン衣装を着た方などもたくさん居て、見ていてとても楽しかったです!
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――将来の夢を教えてください。
涼本奈緒
私自身、この一年間でかなり活動の環境が変わり、新たなステップを踏む機会が多くなりました。今はとにかく色々と経験して模索しながら、自分が本当になりたいものを見つけていきたいなと思っています。
ただ、昔も今も変わらないが支えてくる人の存在です。自分が強く前を向いて活動できているのも、応援し続けてくれるファンの方、前の事務所の方、両親など、周りの方々の支えが本当に大きいからだと思っています。なので、いつか恩返しが出来るような大きな存在になりたいし、自分の満足いくまで頑張り続けたいです。
◆◆
目まぐるしい変化の一年だったのに、それをおくびにも出さずにいたことに驚くとともに、新たな挑戦に対して高い意欲を持つ涼本奈緒さんの発言に、これからどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみでなりません。初写真集が待ち遠しい。
画像提供:涼本奈緒(@naosuzumoto)
池ハロ2018撮影・取材協力:寒黙(@nigellizhe)