「シンデレラガールズ U149」“小さな”アイドル達の新しい物語 コミカライズ・井之先生インタビュー 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「シンデレラガールズ U149」“小さな”アイドル達の新しい物語 コミカライズ・井之先生インタビュー

Cygamesが贈るマンガアプリ「サイコミ」にて連載中の漫画「アイドルマスター シンデレラガールズ U149(読み:ゆーいちよんきゅー)」作者、廾之先生にインタビュー!

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「シンデレラガールズ U149」廾之先生が大事にするのは
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インタビューに熱が入り、乗り出してきた廾之先生

――ここまでお話を伺って、先生が非常に『アイマス』好きであることがわかりました! それではお話を「U149」に戻させていただきますが、「U149」という作品の魅力といいますか、他の『アイマス』作品とは異なる最大のポイントを挙げるとしたら、どのあたりになるのでしょうか?

廾之:「U149」というタイトルが示すとおり、幼いアイドルたちの物語であるというところですね。プロデューサーも含めて「小さいけれど、大きなことに向かっていく」というのは「U149」ならではの魅力だと思っています。冒頭で述べた、物語を作るにあたって意識していることにもつながるのですが、小さいからこその悩みといいますか、大人だったら気にせずに吹き飛ばせるような悩みでも、子供だからこそ真剣に考えてしまう。そういった部分にフォーカスすることで改めて「自分も昔は同じような感じだったな」といったような、「今悩んでいる人にもちょっと共感してもらえたら」というメッセージを込めています。

それに加え、「本気」のストーリーであるという点も強く意識している部分です。かわいいだけではなく、本気の悩みもしっかりと描いています。アイドルたちが悩んでいる姿を見た読者の方からは「辛い」「悲しい気持ちになった」と仰っていただくこともありますね。辛い話を描いているときは、正直私も辛いです……

――どのアイドルのお話でもグッと落ち込む場面がありますよね。そこを読んだ後は「早く最新話を読みたい!」と待ちきれない気持ちになります!

廾之:落ち込んでしまった回の次の話では、絶対に前向きな気持ちになれる話を描くよう、心掛けています。読んだ時の爽快感は、できるだけ大事にしたいなあと。読んでくださった方の気持ちが沈んだままにならないように、読み終わった時に「あぁ読んで良かった」という気持ちになっていただけるように、落ち込んだ後は前向きに気持ちを盛り上げる、という流れにしています。

――アイドルひとりひとりが丁寧に描かれているからこそ、強く感情移入できるのだろうなと感じました

廾之:「U149」を描いていて常々思うのですが、自分自身「アイドルのことをより深く知る」というきっかけになることがとても多いんです。ストーリーを描く際には、一通り台詞などを確認するのですが、アイドル個々のエピソードを描く際には改めて集中してそのアイドルについて調べます。そのなかで、「あ、この子ってこんな一面があったんだ」というのが、ものすごくたくさん出てくるんです。たとえば佐々木千枝ちゃんですと、自分に対してとてもストイックだったりというのが、台詞を読み込むことで見えてきたりもしましたね。

――漫画作品は、声優さんがついていないアイドルを、他の子と同じように活躍させることができるという点も魅力的だと思います。結城晴ちゃんも当初は声優さんがついていませんでしたが、それでも作中で非常にいきいきと描かれていましたね

廾之:漫画は、やはりそういった部分も強みだなと考えています。もともと私は漫画を描く際に(ボイスが必然的に必要になる)ドラマCDになるというのを念頭に入れることなくアイドルたちを描こうと決めていたんです。そこを意識してしまうと、すべてのアイドルをいきいきと描けるという漫画の強みがなくなってしまいますので。「U149」のアイドルのなかにもまだ声優さんがついていない子もいますが、作中ではみんな同じように、元気に頑張る姿を描いていけるよう心掛けています。

5月30日頃発売の最新単行本、3巻の帯には「アイドルマスター シンデレラガールズ劇場」キャラクターデザイン原案の熊ジェット先生からのコメントが!

――先日、「U149」の3巻が発売されましたね

廾之:「U149」3巻のオリジナルCD付き特別版には、オリジナルの新曲「ドレミファクトリー!」が収録されています。「U149」、そして第3芸能課の曲が生まれたというのは本当に嬉しいです。曲のタイトルは私が考えたのですが、ドレミファで音階が上がっていく、というのが階段を上がっていく、というイメージにつながるかなと思いまして。そしてファクトリーには新しいものをどんどん作りだしていくというイメージがありますので、それを組み合わせてかわいらしい感じになればなと思い、「ドレミファクトリー!」というタイトルにしました。

――「ドレミファクトリー!」は『シンデレラガールズ』のイメージにとてもマッチした、素敵な楽曲ですね!

廾之:俊龍さん(作詞作曲を担当)が手掛けられた歌詞もとてもすばらしいですよね。漫画の内容をしっかりとフィーチャーしていただいた歌詞になっています。

握手も快諾してくださった廾之先生

――今後「U149」の連載をを続けていくにあたって「ぜひ注目してほしい!」というようなポイントはありますか

廾之:伝えたいことはすべて作品の中に込めているので、まずはぜひ読んでいただきたいです。読んでいただければ、必ず伝わるものがある、というのを心掛けて描いています。それから、ぜひ単行本も買って読んでいただきたいです。単行本なのですが、サイコミでの掲載時のものから、実はだいぶ修正しています。8割ほど描き足していたり、背景を追加していたりもしますので、完成版のようなイメージで単行本を楽しんでいただきたいですね。せっかくお金を払って単行本を購入していただいておりますので、そこは力を入れて取り組みたいと考えています。

――アプリのサイコミと単行本、読み比べるのも楽しそうです

廾之:大きなところですと、例えば単行本2巻では、結城晴ちゃんのライブ後の楽屋の背景を追加しています。ものすごく描き込みましたので、ぜひ手に取ってご覧いただきたいです。単行本3巻ですと、見開きのライブシーンの背景を加筆しています。

――先ほど8割描き足したと仰っていましたが、8割ですとものすごい作業量になってしまいませんか……?

廾之:ページ数として考えた際に8割、という感じです。1ページにつき、トーンを足したり若干表情変えたりといった、細かい修正を施しています。

――ここまでお話を伺って「U149」は本当に細部までこだわりを持って作られているというのを改めて実感しました!

廾之:「U149」を二度、三度と繰り返し読む際には、最初はあまり注目していなかったアイドルの子にも注目していただけると嬉しいですね。「ああ、この場面ではこの子はこんな表情をしていたんだ」というように、新たな発見を楽しんでいただけるかと思います。ぜひ何度でも繰り返し読んでいただき、第3芸能課のアイドルとプロデューサー、みんながひとつになって頑張っていく姿を心行くまで楽しんでいただけたら嬉しいです。



物語の作り方や、キャラクターデザイン、そしてご自身に関することまで、多岐にわたるお話をしてくださった廾之先生。『アイドルマスター』はもちろん、アイドルたちのことを大切に語る姿が印象的でした。

そんな廾之先生が描く「アイドルマスターシンデレラガールズ U149」はCygamesが運営するサイコミにて連載中。また、本作の単行本第3巻が5月30日頃より発売されており、オリジナルCD付き特別版には、インタビューでも言及された新曲「ドレミファクトリー!」やオリジナルボイスドラマが収録されています。

また、同オリジナルCD付き特別版には、発売記念イベントの応募ハガキも封入。お渡し会とは違ったトーク&ミニライブとなるようです!同イベントや、お渡し会&トークショーなどの詳細は公式特設サイトや、サイコミ公式Twitterなどを確認ください。

「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」③巻特別版発売記念イベント
イベント内容:トーク&ミニライブ
出演:今井麻夏さん(佐々木千枝役)、小市眞琴さん(結城晴役)、佐藤亜美菜さん(橘ありす役)、春瀬なつみさん(龍崎薫役)、米内佑希さん(プロデューサー役)
日程:2018年8月19日
場所:都内某所
第1回:開場15:00/開演16:00
第2回:開場18:00/開演19:00
※第1回・第2回のご指定はできません
各回350名・計700名様ご招待
応募について:
「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」3巻特別版封入 発売記念イベント応募はがきにて
応募締め切り:
2018年6月30日(土)当日消印分まで


「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」(サイコミ)はこちらから!

「シンデレラガールズ U149」廾之先生が大事にするのは"読者の気持ち"―新曲「ドレミファクトリー!」秘話も飛び出した独占インタビュー

《アキナツ》
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