『信長の忍び~姉川・石山篇~』
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『信長の忍び~姉川・石山篇~』は織田信長に仕える忍者少女・千鳥を主人公とした人気4コマ漫画『信長の忍び』(白泉社「ヤングアニマル」連載中)のTVアニメ版。現在放送中の姉川・石山篇は第3シリーズとなる。
今回の上映会では前シリーズである『信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~』全26話および姉川・石山篇の全話、更に放送前の2話が先行上映。なお姉川・石山篇は途中のOP・EDカット、EDは全26話スタッフスクロール仕様の上映会特別仕様のバージョンにて上映された。
トークショーパートではニッポン放送の吉田尚記アナウンサーがMCを担当。姉川・石山篇全26話の上映後、吉田アナの呼び声により、千鳥を思わせる黄色いリボンで結んだポニーテール姿の水瀬と、和装テイストの上下に足袋型のシューズをはいた山口がステージ上に登場。作品キャラクターを思わせる装いに会場は大いに盛り上がった。
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「1期2期でここが好き! というところは?」という質問に、水瀬は「シリーズが進むにつれてキャラクターも徐々に変化していくのですが、中でもじわじわ好きになってきているのは助ちゃん!」「以前はツッコミ役だったのに、服部半蔵が出てきてからは恋敵としてメラメラしたりしていてどんどんヤベー奴になってきてる(笑)。演じている村瀬さんも活き活きしていて、こんな役がやりたかったんだなあ、と思って見ています」と回答。
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本作のアニメ化前から秀吉を演じたかったという山口は「どういう気分で演じているのですか?」と問われると、笑いながら「分からない」と回答。
「とてもフラットな気持ちで、その時出た声でやってます」「この秀吉は一見大人なのか子どもなのか分からない年齢感のないキャラクターですけど、実際の男性も大人になるとまたかわいくなったりするじゃないですか」との説明に、吉田アナが「秀吉は勝平さんそのまま……? 確かに漫画版を読んでると最近勝平さんの姿がチラつく」とコメント。
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水瀬は「ナレーションも担当されていますけど、そっちの勝平さんは勝平さんじゃないみたい。演技の切り替えがスゴイ」と語った。
大地丙太郎監督について問われると、ふたりとも監督特有の演出の密度とキレのよさを絶賛。山口は「セリフのリズムとテンポ、間をとても大事にしていて、落語に近いように感じる」、水瀬は「メリハリというか、文字のとめ・はね・はらいのように演出がはっきりしていて、監督にはリズムの形が目に浮かんでるんじゃないかな」とコメント。
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また、音声の収録は通常キャラクター毎、カット毎に分けて行われるが、本作では全員で一斉に畳みかけるように演技をし、3分半の本編を一気に演じるケースが多いことをふたりが明かした。
演者のかけあいのテンポを重視した独自の収録スタイルに吉田アナが驚き「それはアニメの収録を超えた、ミュージカルやライブセッション、音楽演奏の部類なのでは?」と言うと、ふたりとも大いに同意した。
そのように演者同士のテンポの良い演技を活かすため、映像の1コマ(1/24秒)単位で声と映像を監督自ら調整したり、監督一人で全編を演じるVコンテを用意したりしており「それが信長の忍びを支える大地節」と山口はコメントした。
現在放送中の第3シリーズの今後の見どころについて、山口は「注目すべきは森可成ですね。3期は戦いのシーンが多いが、負ける側の散り際のかっこよさを見てほしい」「ぜひ本能寺まで行きたいので、応援よろしくお願いします」、水瀬は「まだ本編に登場していない、キャストも発表されていない新キャラクターたちがいるので、その登場にもご期待ください」とアピール。千鳥のライバルにあたるキャラクターの登場も示唆された。
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最後に水瀬から「ゴールデンウイークでは岐阜など作品に登場する名所に、和の心で遊びに行ってみてくださいね」とファンに呼び掛け、トークショーは盛況のうちに終了した。
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