小室哲哉さんが引退発表!「Get Wild」から「EZ DO DANCE」までアニメ界の"TKサウンド"を振り返る | アニメ!アニメ!

小室哲哉さんが引退発表!「Get Wild」から「EZ DO DANCE」までアニメ界の"TKサウンド"を振り返る

1月19日、小室哲哉さんが引退を表明しました。小室さんといえばTM NETWORKでの活動を筆頭に、数々の“TKサウンド”を提供したことでも名を馳せた人物。その足跡について、アニメ!アニメ!では代表的な「アニソン」にスポットを当てて振り返ります。

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1月19日、音楽プロデューサー・小室哲哉さんが不倫騒動による謝罪会見中に引退を発表しました。小室さんといえばTM NETWORKでの活動を筆頭に、数々の“TKサウンド”を輩出したことでも名を馳せた人物。その足跡について、アニメ!アニメ!では代表的な「アニソン」にスポットを当てて振り返ります。

・「Get Wild」/TM NETWORK(『シティーハンター』EDテーマ)
小室さん、そしてTM NETWORKの代表曲として欠かせない楽曲といえば「Get Wild」ではないでしょうか。
『シティーハンター』のEDテーマとして1987年4月にリリースされ、グループ初のオリコンシングルBEST10入りからロングセールスを継続。年度年間売り上げにおいても22位を獲得するヒットソングに。

なお小室さん自身が「『シティーハンター』の主題歌ありきで作った曲」だと明かしており、イントロなど各所にはサンライズの要望が取り入れられているとのこと。2017年にはシングル・レコード発売から30周年を迎え、記念企画盤のリリースも相次ぎました。
また、小室さんが手掛けた『シティーハンター』シリーズの主題歌は「Get Wild」以外にも「STILL LOVE HER(失われた風景)」「RUNNING TO HORIZON」などがあります。

・「BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)」/TM NETWORK(映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』主題歌)
コンサートツアー「KISS JAPAN DANCING DYNA-MIX」の最中である1988年3月にリリース。オリコンでは4位、年度年間では41位を記録しました。
作詞担当の小室みつ子(=西門加里)さんは、世界観構築のためにアニメ『機動戦士ガンダム』を視聴しており、後年になってその詞を「ガンダムに対する自分の感想文」と振り返っています。

また同曲は『スーパーロボット大戦』や『ガンダム無双』などのゲーム作品において、『逆襲のシャア』に関するシーンのBGMとしても聴くことができます。

・「恋しさと せつなさと 心強さと」/篠原涼子(映画『ストリートファイターII MOVIE』挿入歌)
小室さんプロデュースによる篠原涼子さんのシングルで、1994年7月にリリース。
オリコン1位、1994年度の年間3位、そしてオリコンの歴代シングルランキングで22位となった、アニソンの枠を超えた流行曲です。累計売上は202.1万枚と、日本の女性ソロ歌手として初めてダブルミリオンを記録した作品にもなりました。

楽曲は映画の挿入歌だけでなく1995年登場のアーケードゲーム『ストリートファイターZERO』、2006年発売のゲーム『ストリートファイターZERO ファイターズ ジェネレーション』にも使用されています。

・『パンチライン』音楽、劇中歌(全作曲)
2015年4月~6月放送のオリジナルTVアニメ『パンチライン』では、“パンツを見たら人類滅亡!?”をキャッチコピーとするドタバタコメディを音楽スタッフとして盛り上げました。

また、作詞・打越鋼太郎さんによる「津軽観光ごり推し記」「幸励の唄」「君のパン 積みたいよ」「パンチパーマとちらし寿司」「腹切りハラスメント」の5曲、作詞・オーノカズナリさんによる「約束の彼方」といった劇中歌も、全て小室さんによる“TKサウンド”です。

・「EZ DO DANCE」/TRF(『KING OF PRISM』シリーズ挿入歌)
小室さんのプロデュースによるTRFのシングルで、1993年6月にリリースされた楽曲です。
2016年1月公開の『KING OF PRISM by PrettyRhythm』劇中で声優・増田俊樹さんと武内駿輔さんが“仁科カヅキVS大和アレクサンダー”名義、2017年6月公開の『KING OF PRISM -PRIDE the HERO』劇中では武内駿輔さんと畠中祐さんが“大和アレクサンダーVS香賀美タイガ”名義でカバー。

小室さんいわく、歌詞のテーマは「当時日陰の存在だったダンサーへのエール」とのこと。超高速のダンスナンバーは、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』屈指の熱い“プリズムショー”にも華を添えました。
なお、『KING OF PRISM』シリーズでは他にも「BOY MEETS GIRL」「CRAZY GONNA CRAZY」がカバー曲として起用されています。


ここで挙げたのは、小室さんが携わった楽曲の一部ですが、彼がアニメ音楽界に与えた影響の大きさはうかがい知れると思います。
引退ということで今後新たな“TKサウンド”を聴く機会は失われてしまいますが、生み出された名曲たちは多くのアニメファンの心に残り続けるでしょう。
《仲瀬 コウタロウ》
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