細田守監督3年ぶり新作「未来のミライ」4才の男の子と未来からきた妹の物語 | アニメ!アニメ!

細田守監督3年ぶり新作「未来のミライ」4才の男の子と未来からきた妹の物語

2006年に公開された『時をかける少女』に始まり、大家族と少年のひと夏の物語を描いた『サマーウォーズ』。そして『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』と、ヒット作を送り出し続ける細田守監督。その3年ぶりの新作発表会が、12月13日(水)に都内某所で行われた。

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左 細田守、右 齋藤優一郎
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2006年に公開された『時をかける少女』に始まり、大家族と少年のひと夏の物語を描いた『サマーウォーズ』。そして『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』と、ヒット作を送り出し続ける細田守監督。その3年ぶりの新作発表会が、12月13日(水)に都内某所で行われた。



最新作のタイトルは『未来のミライ』。物語は甘えん坊の兄・くんちゃん(4歳)の下に未来から妹がやってくるという流れで、『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』と“家族”を描いてきた細田監督が、新たに提示するその形に注目が集まる。
発表会ではまず本作の特報映像を上映。その後、細田監督と『おおかみこどもの雨と雪』から監督の作品制作の拠点となっている“スタジオ地図”のプロデューサー・齋藤優一郎氏が登壇して、本作への意気込みを語った。

上映された特報映像は主人公・くんちゃんを中心にまとめられたもので、幼い男の子が生まれたばかりの妹によって両親の愛情を奪われる。しかし未来からきたその妹自身と出会うという、本作の流れをなぞるものとなっていた。主人公が4歳の男の子ということで、両親の愛を奪った相手の未来の姿を前に、どのような反応をするのだろうか。

左細田守、右齋藤優一郎
その後に行われた発表会では、本作の制作にあたってのコンセプトや意気込みが語られた。細田監督はまず、この作品を「4歳の男の子に妹ができ、その妹に両親の愛を奪われたお兄ちゃんが、愛を求めてさすらい旅立つ物語」と解説。この作品を作ろうと思ったキッカケは、「4歳の男の子の目線を通じて、僕らが今生きている世の中を新鮮な気持ちでもう一回見返したい」ところにあったそうで、その中から新しい発見があるのではと考えたそうだ。また、自分自身が5歳の男の子ともうすぐ2歳になる女の子の父親だと話すと、「彼らの純粋な愛情や世界へのリアクションを見ていて、面白いんじゃないかと思った」とも。


齋藤プロデューサーは、公開日を2018年7月20日(金)としたこだわりを話した。7月20日(金)は夏休みの初日だが、学校が休みに入りこれからどんなことをしようかと考えた時に、この日こそが子供から大人まで誰もが楽しめるアニメーション映画を提供する、一番良いタイミングなのではと考えたそうだ。海外展開に関しては全世界57カ国から熱烈なオファーを受けたそうで、既に配給も決まっている。日本では前作『バケモノの子』の458スクリーンと同等かそれ以上の規模となるようで、来年夏の目玉となりそうだ。


マスコミ向けの質疑応答では、なぜ主人公のくんちゃんが4歳の男の子になったのかが明かされた。作品の着想を得た時点で息子さんが4歳だったからだそうだが、このことは大きなチャレンジだったようだ。また、『クレヨンしんちゃん』のしんのすけや『となりのトトロ』のメイを例に挙げると、4歳と5歳の違いを話す細田監督。5歳になるとちょっと下品な言葉を口にするようになったそうで、もしそのの時にこの作品を思いついていたとしたら、『クレヨンしんちゃん』のような内容になったかもしれないと話すと、会場から笑いが起きていた。

前作『バケモノの子』から3年を経て描かれる本作。再び“家族”をテーマに据えた作品となったが、最後の「家族をどこまで描き切れたか」という質問に対して細田監督は、「作り続けているということは、描き切れていないということ」と答えていた。そんな監督の新たなチャレンジとなる『未来のミライ』。絵コンテは今までの作品でもっとも早く上がったそうで、制作も順調な様子だ。

[タイトル]
『未来のミライ』

[あらすじ]
とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。
ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。
両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。
そんな時、くんちゃんが出会ったのは、
未来からやってきた妹、ミライちゃんでした。
このちょっと変わったきょうだいが織りなす物語。
それは、誰も観たことのない、
小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした―

[監督・脚本・原作]
細田守

[公開日]
2018年7月20日(金)全国東宝系にて公開
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