「コナン」のイケメンは平次や安室だけじゃない! あなたのハートを盗む“怪盗キッド”の多彩な魅力 | アニメ!アニメ!

「コナン」のイケメンは平次や安室だけじゃない! あなたのハートを盗む“怪盗キッド”の多彩な魅力

『名探偵コナン』で、コナンのライバルとしてお馴染みの“怪盗キッド”。その多彩な魅力とは?

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(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
  • (C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
2017年、2億冊突破や1000話達成など話題に事欠かない『名探偵コナン』。特にここ近年の勢いはとどまるところを知らない。その勢いを象徴するのが、2017年4月15日に公開された映画『名探偵コナン から紅の恋歌』だ。前年の『純黒の悪夢(ナイトメア)』超える63億円以上の大ヒットを記録し、コラボカフェなど様々なイベントが展開された。現地には若い女性やカップル、ファミリーが足を運び、幅広い年齢層から支持を得ていることが分かる。

この『から紅の恋歌』では、工藤新一のライバルである服部平次と、その幼馴染である遠山和葉にスポットが当たった。カッコよすぎる平次にキュンとしてしまい「平次の女になりたい」という女性が後を絶たず、平次ブームに。そして前年度の『純黒の悪夢』では、安室透と赤井秀一という、大人の男性ふたりがメインとなる珍しい内容で、女性人気が爆発するきっかけとなった。今ではふたりの関連グッズはアパレルから香水、アクセサリー、フィギュアなど幅広く展開されている。

確かに平次も安室も赤井もカッコいい、もちろん主人公の工藤新一とコナンもカッコいい。ただし、忘れてはいけないカッコ良すぎるヤツがいる。それが怪盗キッドだ!
実はキッドが映画に登場したのは、第3作目『世紀末の魔術師』からで服部平次と同じタイミング。今まで5作に出演し、2015年に公開された『名探偵コナン 業火の向日葵』でもメインを張ったコナンのライバルである。
今回はその怪盗キッドにスポットを当て、改めてどういう人物なのか振り返ってみたい。

◆そもそも怪盗キッドとは?

怪盗キッドは、『名探偵コナン』と同じ青山剛昌原作のマンガ『まじっく快斗』の主人公だ。本作は1987年に「週刊少年サンデー」に連載スタート。長らく不定期連載として続いていたが、2017年4月には、約3年ぶりに新作エピソードが「週刊少年サンデー」にて連載され話題を集めた。『名探偵コナン』においてキッドは、コナンのライバルとしての描写が中心で、その日常や内面が描かれることは少ない。
キッドの正体はというと、マジックが得意な男子高校生・黒羽快斗。『まじっく快斗』では、先代の怪盗キッドであり事故で亡くなったと聞かされていた父親が、実は事故ではなく殺されてしまったという事実を知る。その真相を究明し、敵を討つために二代目キッドになったというなかなかにシリアスな背景を持っている。その犯人の組織が狙っているのが不老不死が得られるという伝説の宝石「ビッグジュエル・パンドラ」であることから、キッドの盗みの標的も宝石であることがほとんどだ。

◆魅力その1:真っ白なタキシードにキザな台詞、華麗に盗む姿がカッコいい!

キッドといえば真っ白なタキシードにシルクハット、そしてモノクルというイケメンにしか許されない出で立ちが特徴的だ。そしてトランプを発射する特殊銃「ファントムシーフガン」を使ったり、逃げる時に「ハングライダー」で飛んで行くなど、多種多様なアイテムを駆使する。

もちろん見た目だけがカッコいいというわけではない。『コナン』の世界で盗みを働く際は、蘭の友人である鈴木園子の家・鈴木財閥をターゲットにするキッドだが、お金持ちとあって毎回万全の警備体制を敷かれる。しかしキッドは、そんな中でも盗みを華麗にこなしてしまう。そのカッコよさから怪盗でありながらファンも多く、予告状が出された会場にファンが詰めかけることもしばしば。
しかも盗んだ宝石は、目的のものと違う事を知るとすぐに返してしまう。泥棒と言っても、悪に染まりきっていない人間らしい部分が垣間見えるところも魅力のひとつだ。キッドが初めて『名探偵コナン』に登場したエピソード「コナンvs怪盗キッド」では、鈴木家の家宝「ブラックスター」を盗むために、下着にまでこだわって毛利蘭に変装するなど、カッコいいだけではないプロ意識の高さを示していた。その後も世良真澄や年老いた女性など、女性に変装する事が度々あり、ルパン顔負けの変装術を見せる。

◆魅力その2:カッコいいだけじゃない、キッドの中身は男子高校生

『名探偵コナン』ではクールな姿を見せることが多いが、登場回の中でもっとも新しい82巻のストーリーでは違った一面も見せた。鈴木園子の恋人であり空手の達人・京極真が宝石の守り手として立ちふさがり、キッドはその突破口として、自身のファンである園子の協力を得て、園子に変装。しかし恋人である京極にばれてしまい、建物の柱を折るなど人間離れした技に、焦り驚く姿が描かれた。普段の怪盗らしいかっこいい姿はもちろん、こうしたコミカルな顔も見せてくれる。

そうしたコミカルさだけでなく、原点である『まじっく快斗』ではキッドの豊かな表情を楽しめる。『コナン』でも登場するライバルの白馬探や、警部である中森銀三との攻防。そして銀三の娘で幼馴染である中森青子とのやりとりは、蘭と新一を髣髴とさせることも多い。青子に正体を隠しつつも、会話で見せる男子高校生らしい表情は年相応のもので、見ているこっちがニヤニヤしてしまう。

改めて怪盗キッドの魅力を確かめると、『コナン』には欠かせない人物だと分かる。何より、殺人事件を主とする『コナン』において、基本人が死なないストーリーを展開するので、心に安寧をもたらす。イケメンというのもポイントが高い。

最近キッドが登場したのは、原作だと2014年に発売した82巻、映画では2015年の『業火の向日葵』とあって、キッドファンには寂しい日々が続く。しかし、9月20日から始まったセガの『ぷよぷよ!!クエスト』とのコラボCMで「グリーンの宝石をいただく」とコナンに予告状を出し、久しぶりの登場となった。コラボ特設サイトでは、描き下ろしのビジュアルもあり、ぷよクエ世界の怪盗キッドを見ることができる。果たしてコナンの言う通り、キッドは緑色のぷよを狙っているのか…こちらの展開にも要注目だ。


『名探偵コナン』
(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996
《タカロク》
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